レノファ山口FC

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明治安田生命J2リーグ 第41節

トランスコスモススタジアム長崎

10月15日14:00Kickoff

レノファ山口FC

レノファ山口FC

VS

matchschedule

V・ファーレン長崎

今季最後のアウェイ戦!深まるコンビネーションに注目!

今シーズンのJ2リーグは残り2試合。今週末は西九州新幹線がすぐそばを走る長崎県諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で、V・ファーレン長崎と対戦します。比較的近くで行われるアウェイ戦ということで現地に行かれる方も多いと思います。

チームとサポーターの力を結集し、今度こそ長崎から勝利を手にしたい試合です。

 

長崎も負けられない試合。メンタルも勝負のカギ

 

先に長崎の順位を整理してみます。
長崎は前節の徳島ヴォルティス戦を1-2で落として3連敗となり、勝点55の11位に後退しています。J1昇格プレーオフ圏内との勝点差は「4」。残り2戦に望みはつながっていますが、一つの黒星も許されない状況です。

 

長崎はシーズン途中の6月に監督交代に踏み切り、ブラジルの強豪コリンチャンスを率いた経験があるファビオ・カリーレ監督が就任しました。

 

ボールポゼッションを基軸に着実にゴールまで迫る仕組みを築き、得点力が向上。フィニッシュシーンは7月に加入したブラジル人FWのクレイソン選手、11得点をマークしているエジガル・ジュニオ選手などが担い、サイドからの押し上げも勢いがあります。

 

一方で失点数が多く、直近5試合で11失点と苦戦しています。強度高く前から奪いに行くというディフェンスを仕掛け、それを良い攻撃に反映させるという意図はレノファに似ていますが、今節は失点を減らすためにやり方に変化を加える可能性もあるでしょう。

 

われわれレノファ山口FCは前節の大宮アルディージャ戦を1-2で落としました。8.佐藤謙介選手が出場停止で、15.前貴之選手をボランチに配置。引退を発表している2.菊地光将選手が最終ラインの一角を担って古巣戦に臨んだ試合でしたが、前半は思うようなゲームにはなりませんでした。

後半はフォーメーションを変えて24.成岡輝瑠選手を投入。シーズン序盤戦と同様の4-3-3として歯車がかみ合うようになり、成岡選手の鋭いミドルシュートで1点差としました。残念ながら同点までは持ち込めませんでしたが、成岡選手の活躍に加え、38.河野孝汰選手が再びピッチに立つという嬉しいニュースもありました!

 

河野選手は1年前にアキレス腱断裂の大ケガを負い、その後もケガやリハビリで苦しい時間を過ごしていましたが、一行で到底書き表せない努力の末に、ようやく実戦復帰。投入直後から右サイドの連係でボールを運んだり、ライン間でパスを引き出したりと躍動する姿を見せてくれました。

試合後に「ここまで来るまでにいろいろな方の支えがあり、そういうところも含めてわくわくしていましたし、出た時は負けている状況でしたので、自分がゴールを決めて勝ちにつなげたいという思いで入りました」と話した河野選手。トレーニングでは周囲の選手との連係も合っており、さらなる活躍が期待されます。

 

もちろんレノファが見せた前半のような戦い方は褒められるものではありません。残留争いをしていた大宮のモチベーションが上回っていたのは間違いがなく、技術を語る以前の段階でレノファが後手に回っていました。今節も相手には昇格プレーオフ進出という明確な目標があり、レノファは気持ちを高めて試合に入る必要があります。

 

縦パスの精度を高め、ボックス内で勝負しよう!

 

長崎は4-2-3-1のフォーメーションが予想され、レノファの攻撃では大宮戦と同様に、どのタイミングで縦パスを送り出せるかがカギを握りそうです。
縦パスの受け手としては10.池上丈二選手や33.山瀬功治選手に加え、復帰した河野選手などにも期待大。
2試合ぶりに佐藤謙介選手が戻ってくることで、縦パスそのものの質が上がり、途中で引っ掛かるという場面は少なくなるでしょう。

そのような試合全体のボールの動かし方も楽しみですが、もう少しミクロなレベルでのコンビネーションも楽しみです。

 

前節の後半は4-3-3のフォーメーションとしましたが、そこで持ち味を発揮したのが14.橋本健人選手です。前半を左のウイングバック、後半を左のサイドバックに位置を変え、特に後半は成岡選手とも良い連係がありました。

橋本選手は「前半の特に入りのところでもったいない2失点をしてしまいました。普段であれば防げていたシーンでしたし、やるべきことやれば防げていました」と課題点を語った上で、手応えを次のように話しています。

 

「(3-4-3のウイングバックをするときに)どうやってボールを受けるかとか、どうやって味方のスペースを作り出すか。そういうことを考えてやってきたことが4-3-3になっても変わらずにできたことは良かったです。(成岡選手は)ボールを預ければ出てきますし、僕の動きを見てくれいます。ドリブルで進入するタイミングに合わせて自分が動き出すというのも、やりやすく感じています」

 

また、49.梅木翼選手はボールを引き出す動きで良さを発揮し、20.田中渉選手とのワンツーからシュートまで行くこともありました。

梅木選手は「あのシーンではワタルとの連係でしたが、ジョージくん(池上選手)もそういうタイミングでボールを出してくれます」と狭いエリアでの連係の良さを語り、「自分たちが今までやってきたことを出せれば長崎戦も崩せる部分はあると思います。チームとしてやっていることを出せれば、結果は付いてくると思います」と今節に向けて気持ちを新たにしていました。

 

前節の悔しさをバネに成長を誓うレノファの選手たち。彼らが臨む長崎戦の試合全体を俯瞰すれば、最序盤は長崎がフォーメーションやボールの持ち方を変えるかどうかを見極める必要があります。

 

状況が見えてくると、今度は名塚善寛監督の戦術眼やピッチ内の判断力が重要なポイントです。レノファらしさをより良い形で出すために、例えばフォーメーションを相手に合わせる「ミラーゲーム」のようにしてプレスを掛けやすくしたり、フォーメーションを合わせずにレノファがスペースを活かしやすい形にしたりと、大きな変化を加えるかもしれません。

 

戦う強い気持ちを持つということを大前提に、大きなサッカーの変化と、細かなコンビネーションの両方を楽しめそうな今節。2022年シーズン最後のアウェイ戦をともに戦い、勝利への大きなうねりを作っていきたいですね! 

熱い応援で今季のラスト2試合を戦い抜きましょう!

 


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