レノファ山口FC

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明治安田生命J2リーグ 第39節

セービング陸上競技場

10月2日14:00Kickoff

レノファ山口FC

レノファ山口FC

VS

matchschedule

いわてグルージャ盛岡

下関開催のホーム戦! レノファらしさ全開で戦おう!

前節はザスパクサツ群馬に6-1で快勝しました。スコアだけを見れば大味な感じもありますが、レノファが狙いとしているスタイルが出せた試合であり、チームは本当に大きな自信を得て練習場に戻ってきています。

全ての得点シーンでレノファらしさが見られましたが、特に32.高井和馬選手のジャンピングボレーが決まったシーンでは、シュート自体が素晴らしいのはもちろん、ほかの選手の動きも洗練されていました。

 

この場面は左サイドで作って中央に戻すという流れでした。個々の動きが良く、左のタッチライン際では14.橋本健人選手が相手選手を引き連れてスプリントし、これによって相手の最終ラインが下がったほか、マークも混乱。スペースが広がったことで高井選手や10.池上丈二選手が余裕を持って次のプレーに備えられました。さらに15.前貴之選手もプレッシャーを受けることなく、クロスボールを供給できています。

クロスボールに対しては複数の選手が入り、相手のゴール前でレノファが数的優位な状況を作れていました。高井選手、49.梅木翼選手に加えて右ウイングバックの16.吉岡雅和選手も入ってきていたのもポイントの一つ。クロスボールにはFWの選手だけでなく、名塚善寛監督は逆サイドのウイングバックが関わることも求めており、レノファが積み上げてきた形がしっかりと出せたゴールシーンとなりました。

 

今年のレノファスタイルをおさらい!

 

下関でもこのようなゴールラッシュに期待が懸かりますが、今年初&唯一の下関での開催で、今年初観戦という方もいらっしゃると思います。改めて今のレノファがどのような戦い方をしているか、簡単に振り返っておきたいと思います。

レノファは端的に言えばボールをしっかりとつないでサッカーをするチームです。それは外国籍選手やフィジカルに強い選手が並ぶいわてグルージャ盛岡との一番の相違点だと言えます。もちろんサッカースタイルに優劣はありませんし、時代によっても戦術は変化しますが、レノファのほうがボールをつなごうとするというのは間違いありません。

 

ボールを握っていたいチームですから、相手にボールがある状態というのはあまり気持ちの良いものではありません。ミスをして相手にボールが渡ってしまえば、すぐにボールを奪い返しに行く努力を惜しみません。どうしても奪えなければ自ゴール前にブロックを築きますが、それでも何とか前向きに奪おうとする積極性は、守備面での見どころです。

 

また、攻撃に転じて相手ゴールに迫る時には二つのセオリーがあり、まずは相手守備陣とゴールキーパーの間(いわゆる背後のスペース)を狙って選手が動き出します。相手の守備が整わないうちに、レノファのFWと相手のゴールキーパーが1対1でにらみ合う場面ができれば、得点のチャンスは飛躍的に高まるからです。この動きでは9.岸田和人選手、49.梅木翼選手の動き出しがカギを握ります。

 

ただ、それは常にできるものではなく、基本はボールを動かして相手の守備を揺さぶるのがレノファ流。特にピッチを広く使ったボール回しはテンポが良く、14.橋本健人選手、16.吉岡雅和選手、18.高木大輔選手などの両サイドアタッカーが豊富な運動量で相手の守備をかき回します。上述の得点シーンも名前を挙げた選手たちの良さが生きました。

テンポの良いパスワークの「起点」になっているのが8.佐藤謙介選手とこの夏にレノファに戻ってきた15.前貴之選手です。両選手は長短のパスで変化を加えていますが、逆サイドまで長いボールで展開したり、自らボールを持ち出して得点をアシストしたりと、プレーの引き出しが多く、下関でも驚くような展開力を見せてくれるでしょう。

 

最終ラインの選手たちやゴールキーパーの21.関憲太郎選手がパスワークに加わるのもレノファの特徴です。レノファは地方創生のまちづくりの一環で、県内各市町を盛り上げる「ご当地シャレン選手」を設定していますが、その下関市担当選手を担ってきた2.菊地光将選手もパスワークに積極参加する最終ラインのプレーヤーです。

 

菊地選手は空中戦の競り合いにも強く、頼もしいセンターバックでしたが、今シーズン限りでの現役引退を発表。今は若い選手の出場機会が増えており、菊地選手が試合に出る機会は減ってきていますが、ピッチに立てば守備でも攻撃でも良さを見せてくれるはずです。

 

相手のパワーに要警戒!

 

ボールを動かして相手ゴールに迫るレノファに対して、いわてグルージャ盛岡は人に強いディフェンスと縦に速い攻撃を持ち味に、チーム初のJ2リーグを戦っています。指揮を執るのは元日本代表の秋田豊監督で、選手時代を彷彿させる対人強度の高さがチームのストロングポイントにもなっています。

 

フォーメーションはレノファと同じ3-4-3。前線に入る選手たちは個の力が非常に高く、ブレンネル選手は右サイドから仕掛けてチャンスを広げ、クリスティアーノ選手、モレラト選手はシュート精度の高さも武器にゴールに迫ります。

 

シャドーの位置でプレーするオタボー選手は身体能力が高く、ゴール前の混戦からも果敢にシュートに持ち込んでいます。奥山洋平選手も若い選手ですが、少し引いた位置から勢いよくゴール前に飛び出しており、縦の突破力はレノファにとっては脅威になりそう。レノファが少ない失点数でやはり彼らに自由にボールを持たせないことが重要です。

 

長いボールに対する競り合いでは27.高橋秀典選手の勇気あるファイトがカギを握ります。また相手のカウンター攻撃を防ぐには、15.前貴之選手、22.生駒仁選手などが最終ラインを的確にコントロールしてオフサイドトラップを仕掛けることも大切です。

もっとも試合の醍醐味はレノファの攻撃力です! 前回対戦では相手の守備を崩せずに0-0で試合を終えていますが、チームが成熟してきた今は巧みなパスワークで相手をいなし、シュートまで持ち込めるでしょう。6得点を決めた前節のようにレノファらしくボールを動かして相手陣地でサッカーをできれば、勝機は引き寄せられるはずです。

 

年に1回の下関開催でもレノファらしく戦い、リーグ戦3連勝をつかみ取りたいですね! 下関では2019年以来となる声出し応援で選手たちを後押しし、白星を手にしましょう!


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