レノファ山口FC

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明治安田生命J2リーグ 第38節

正田醤油スタジアム群馬

9月24日14:00Kickoff

レノファ山口FC

レノファ山口FC

VS

matchschedule

ザスパクサツ群馬

背後への動きを意識して、2連勝を目指そう!

今週末はザスパクサツ群馬と対戦します。
先週までで3連戦は終わりましたが、群馬戦は土曜開催のためインターバルは通常より短い中5日。台風の影響で1日遅れの帰山となったため、タイトな日程には変わりありません。再び総力戦で挑む試合となりそうです。

 

3連戦で得た課題と大きな手応え

 

琉球戦でできたことは群馬戦でもそのまま生かせるでしょう。琉球戦では最終ラインが高さを保って全体を押し上げ、前線からのプレス、中盤からのプレスもよく効いていました。

 

フィールド全体の上げ下げでは15.前貴之選手、22.生駒仁選手、27.高橋秀典選手が中心となって奮闘。いくつか背後に蹴られるシーンもありましたが、琉球の高さとスピードに対して高橋選手が持ち前の対人守備を発揮して対応しています。

ボールを持って相手を揺さぶることにも成功し、パスワークで相手をいなしてミドルゾーンまでは高いクオリティーでサッカーを進められています。
ただ、名塚善寛監督が試合後に振り返ったようにボールが足元に入りすぎて、背後のスペースに飛び出すという場面は少なかった印象があります。ここは改善すべき点です。

 

背後を突ける最初のタイミングはボールを奪った瞬間です。そこで相手の背後にサイドアタッカーやFWが走り、ボールを奪った選手も間髪入れずにパスを出せれば、ショートカウンターがシュートまで結びつきます。

 

もちろんそれができずに相手にブロックを築いてしまっても、背後を取ることは可能です。しかし、前節は遅攻に切り替わった時も、なかなか背後を取れなかったという課題がありました。

 

「(相手の)ラインを伸ばすような背後へのランニングは絶対に必要です。タイミング良く抜け出すことと、チームが狙いとしているエリアをどう取りに行くか。あとは良い位置を取れたときのクロスボールへの入り方は課題だと思っています」

そう話したのは14.橋本健人選手。今節の対戦相手も琉球と同様の守り方になる可能性があり、効果的なランニングで相手の守備を間延びさせたり、背後を突いたりする動きは、今節もポイントになるでしょう。

 

対戦相手のザスパクサツ群馬は、基本とするフォーメーションは4-4-2で、レノファが連戦中に対戦したチームとほぼ同じ。今のレノファにとっては決して難しい組み合わせではありません。

 

マイボールになったときに速攻で背後を突くか、しっかりと相手を揺さぶってタイミングをうかがうか。
瞬時の判断では8.佐藤謙介選手や20.田中渉選手、それに24.成岡輝瑠選手などがカギを握り、背後を取っていくランニングでは橋本選手、16.吉岡雅和選手、18.高木大輔選手などのウイングバックがポイントです。

それらは連戦中と同じで、特にそれぞれの試合の後半は良くできている部分でした。今節はその質をより高め、前半からやっていけると、より強く勝機を引き寄せられるでしょう。

 

キーポイントは良いコミュニケーション

 

パス連係で大事な作業の一つがコミュニケーション。報道公開された9月21日の練習では、紅白戦の前に話し合う時間を作ったり、名塚監督が「来てるなら来てる、フリーならフリー。はっきりと声を出そう」と指示したりして、試合全体に関わる声掛けと瞬間的な声掛けの両方を意識付けしていました。

声の改善は守備に生きてきます。というのも相手の出方で分かりにくい部分があるからです。

 

群馬は20位で降格圏との勝点差は3。
残留争いの中にあり、勝点を落とすことはできません。優れたパサーがいるチームですが、引き気味に展開する試合があり、今節も守備に重心を置いてカウンターを狙うという形になることも予想されます。

 

そうなるとレノファがボールを持てる時間は長くなりそうですが、相手が実際にどう出てくるかは分かりません。再び台風が接近して今週末は天候が大荒れとなる可能性もあり、試合の最序盤では相手の立ち位置やプレスの開始地点などを把握する必要がありそうです。

 

また、相手がカウンターで長いボールを蹴ってくる場合、その受け手になるのがこの夏に加入した鈴木国友選手です。長身でフィジカル的にもタフに戦える選手で、レノファ守備陣にとってはフリーでボールを与えたくはありません。

 

生駒選手は北九州時代の2020年、前選手は松本でプレーしていた2021年にそれぞれ鈴木選手とチームメイトだったことがあり、特徴を知っているという点ではアドバンテージもありますが、今節もハイラインの背後を使わせないためのラインコントロールや対人バトルは見どころになりそうです。

 

いずれにしても、レノファは攻撃ではしっかりと背後を突き、守備では背後を突かれない守り方が求められます。
準備期間が短いことや再び天候が荒れそうだという難しさもありますが、ブレずにレノファらしい戦いを続けて、アウェイ戦でもまた勝ちきりたいですね!

「アウェイ戦に来てくれるサポーター、DAZNの前で応援してくれるサポーターのためにも、勝点3をまた取って帰りたい」と生駒選手。熱い試合を繰り広げて、2連勝を勝ち取りましょう!

 

 


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