レノファ山口FC

uedanomikata-title

明治安田生命J2リーグ 第33節

鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム

8月27日19:00Kickoff

レノファ山口FC

レノファ山口FC

VS

matchschedule

徳島ヴォルティス

前向きなサッカーの継続で、2連勝を手にしよう!

前節の水戸戦で8試合ぶりの勝点3を手にしたレノファ山口FC。前半は矢印が前に向いたレノファらしいサッカーを繰り広げ、20.田中渉選手のロングシュートで先制。
後半は守備での集中力が切れず、対人守備の強度でも上回って無失点で戦い抜きました。充実した内容で勝利でき、その勢いを今節にもつなげられそうです。

 

徳島の分厚い攻撃に要警戒!

 

今週末は「PRIDE OF 中四国」のダービーマッチで、徳島県鳴門市で徳島ヴォルティスと対戦します。
3月30日の前回対戦は0-0のスコアレスドロー。レノファは7.石川啓人選手、18.高木大輔選手の連係から多くのチャンスを作り、守備でも踏ん張って昨シーズンをJ1で戦っていたチームに対して善戦しています。

それから5カ月が過ぎ、お互いに顔ぶれは変容。
相手の徳島ヴォルティスは7月に渡井理己選手がポルトガル・ボアヴィスタFCに移籍しました。チーム戦術にフィットし、攻撃の起点にもフィニッシュにもなれる選手だっただけに、徳島にとっては小さくない穴が空いたと言えるでしょう。夏場は勝ちきれない試合が続いており、新戦力の加入や若手の積極起用などでカバーしていくことになると想像されます。

 

渡井選手が移籍しても徳島の戦術そのものはあまり変わっていないように見えます。徳島のベースとなるフォーメーションは4-1-2-3で、渡井選手は「2」に当たるインサイドハーフでプレーしていましたが、顔ぶれが変わっても中央を軸にボールを握り、リズム良く相手陣地でサッカーを繰り広げるという戦い方を継続しています。

 

現在のインサイドハーフはレノファとの前回対戦にも出場している児玉駿斗選手、静岡学園高出身の18歳・玄理吾(ヒョン・リオ)選手などで、プレッシングと攻撃連係に深く関わっています。さらにアンカーの白井永地選手がバランスを取って試合をコントロール。また、この夏は杉本太郎選手が4年ぶりにチームに戻り、2試合に先発しています。

 

この中央の選手たちは流動的かつ前向きで、白井選手はアグレッシブにシュートも狙っています。もっとも、その中央付近のレーンだけでサッカーをするのではなく、11番を付ける杉森考起選手が左サイドで受けてそのまま突破したり、内側の選手とのワンツーのパス交換からチャンスを広げたりと、サイドでの推進力も目立ちます。

 

フィニッシャーの一美和成選手はフィジカルに強く、駆け引きも巧み。レノファはボールのある場所に関わらず常に集中を切らさずに戦う必要があります。

 

ただ、徳島は水曜日の8月24日にも試合があり、中2日で今節を迎えます。相手が連戦だということを考えれば、メンバー面の読みにくさがあるほか、フォーメーションも4-1-2-3のほか、3バックに変える可能性もあり、ゲームの最序盤で相手の配置をつぶさに把握することも重要です。

 

レノファのメンバー選考にも注目!

 

レノファもどのような顔ぶれで臨むか、とても楽しみです。15.前貴之選手が試合に出られないのは手痛いところですが、今週は24.成岡輝瑠選手が加入してさっそくレノファのハードなメニューをこなしていますし、ケガをしていた選手の復調もあり、選手層は厚くなってきています。

成岡選手はボランチやインサイドハーフなどが主なプレーエリアになりそうですが、プレーする高さに合わせて最善のプレー選択ができる選手。「低いところから前に当てて、もぐっていくこともやっていきたい」とイメージを膨らませています。また、同時にピッチに立つ機会があれば、SC相模原で一緒にプレーしている30.兒玉澪王斗選手との連係にも注目です。

 

中央と両ワイドとの連動性は今節のカギを握るでしょう。徳島が4バックでも3バックでも、レノファの両ウイングバックは幅を広げたり、隙を逃さずに背後を突いたりしていく運動量が求められますし、そこに対する中央からの供給力も重要です。

 

前節は2.菊地光将選手から逆サイドに大きく展開してチャンスを広げる場面がいくつかありました。水戸戦ではこれが有効に作用しましたが、徳島戦ではさらに高い位置でボールを奪い返し、中央からサイド、サイドから中央へのスムーズな流れを作り出したいところです。

ボランチの8.佐藤謙介選手は「徳島は上手い選手は多いですし、上のカテゴリーでやっていたチームと対戦できるのは楽しみです。ボールを握るだけでなく、しっかりとゴールに向かいたいです」と意気込みを語り、マイボールにしてからの前向きなプレーを意識しています。

 

その佐藤謙介選手がプレーするボランチで奪うなど、奪い返すポイントが高くなるほど、レノファが得点に近づける機会は確実に増えていきます。なるべく最終ラインよりもボランチ、ボランチよりもインサイドハーフでマイボールにし、そこから両ワイドの選手を生かしてショートカウンターを仕掛けたり、相手を揺さぶってスペースを作ったりして、前節以上の得点を狙いたいですね。

 

2連勝が懸かる「PRIDE OF 中四国」の一戦。
相手の徳島は引き分けの多いチームですが、お互いに魅力的なサッカーを繰り広げる、熱い試合になるのは間違いありません。上昇の2連勝へ、現地での手拍子、画面の向こうからの応援も実らせて、レノファが勝利する試合にしていきましょう!


Copyright © RENOFA YAMAGUCHI FC