レノファ山口FC

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明治安田生命J2リーグ 第25節

維新みらいふスタジアム

7月6日19:00Kickoff

レノファ山口FC

レノファ山口FC

VS

matchschedule

大分トリニータ

3連勝へ、優位性を築く戦術バトルは必見!

7月2日のブラウブリッツ秋田戦で今季のアウェイ戦初勝利を手にしたレノファ山口FC。タフなゲームを勝ち抜いた勢いをそのままに、水曜日のナイトゲームで大分トリニータと対戦します。
この試合は連戦中日とは思えないほど、お互いがアグレッシブにゴールを目指す試合になるでしょう。単に眺めるだけでも楽しい90分間になりそうですが、監督の戦術を読みながら試合を見るのもおもしろい試合です。

フォーメーションのメリット、どう活かす?

 

注目は、互いがフォーメーションのメリットとデメリットをどう使いこなしていくか。
特に大分は前回対戦では4バックを敷いていましたが、今はベースとなるフォーメーションを3-4-2-1に変更。攻撃時には少し可変して4-3-3となり、幅を使いやすい形を取っています。

 

カギを握るポジションがウイングバックです。
大分は前節、4-4-2のフォーメーションを敷くジェフユナイテッド千葉と対戦し、左ウイングバックの藤本一輝選手はフリーでボールを受けたり、右の井上健太選手はスピードを生かして好機に絡んでいました。

 

4-4-2の守備に対して、3-4-2-1や4-3-3で挑むと、ウイングバックないしはウイングの選手がフリーになるタイミングがあり、相手最終ラインの4枚と中盤の4枚の「外側」で容易にボールを引き出せるのです。
レノファも守備時には4-4-2となるため、外を使おうとする選手への対応は勝負のポイントになるでしょう。

 

ただ、彼らに自由にボールを持たせるわけにはいきませんが、確実にプレッシャーを掛けるには全体の連動が不可欠。サイドバックの一人だけがボールを取りに出て行ってしまうと、背後や脇に大きなスペースができ、より大きなピンチになるリスクがあります。
相手のウイングバックと直接マッチアップするのは14.橋本健人選手や22.生駒仁選手ですが、センターバックの3.ヘナン選手、6.渡部博文選手の連動も重要です。

レノファには「後ろの4枚はまだまだスライドも遅いですし、中からサイドバックを押し出すくらいのスライドの速さを求めていかないといけないです」(名塚善寛監督)という課題があり、修正は急務。前回対戦ではカウンターに対して守備がもつれ、呉屋大翔選手に決められていますから、レノファは組織でも、個人でも、最善の判断をしてゴールを守り抜くタフな戦いが求められます。

 

ショートカウンターからもゴールを目指そう!

 

逆にレノファはどのような攻撃で大分に挑むべきでしょうか。
大分の3-4-2-1に立ち向かうレノファのフォーメーションは4-3-3。フォーメーションが噛み合う「ミラーゲーム」というわけではありませんが、レノファの選手が顔を上げると、常に相手の姿が目の前にあるような形です。端的にかなり面倒な組み合わせと言えるでしょう。

 

相手に構えられてしまうと攻め込むのは難しいため、まずは相手陣地でボールを奪い返し、ショートカウンターを狙うのがセオリー。もっともボールを奪うには相手のパスクオリティーを下げる必要があり、今節は2節前のヴァンフォーレ甲府戦よりもアグレッシブな守備が見られるかもしれません。

 

また、相手に構えられれば、ウイングバックを吊り出して、サイドのスペースを広げるのが次善の手。レノファは前節のブラウブリッツ秋田戦で、相手が前に出てきたところをうまく使ってサイドを崩し、18.高木大輔選手のゴールにつなげています。このように相手が少し前掛かりになる時間帯を逃さないのも、とても大切です。

そのように今節は名塚善寛監督と大分・下平隆宏監督が、フォーメーションのメリットを生かして戦術的に戦っていく試合です。平日開催がもったいないくらの見どころの多い90分間になるでしょう!

 

秋田戦がとてもタフなゲームだっただけに、水曜日のナイトゲームでは多少の疲れが残っているかもしれません。天候での不安もありますが、ホーム戦では絶対に負けられません! 

今節は秋田戦とは違って声を出しての応援はできませんが、ミッドウィークのみらスタで大きな手拍子を送り、勝点3を手にしたいですね!


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