レノファ山口FC

uedanomikata-title

明治安田生命J2リーグ 第22節

味の素スタジアム

6月18日18:00Kickoff

レノファ山口FC

レノファ山口FC

VS

matchschedule

東京ヴェルディ

いよいよ後半戦!レノファらしさにフォーカスして戦い抜こう!

全42試合のJ2リーグは早くも前半戦が終わり、今週末には後半戦の戦いが始まります。
レノファの前半戦の成績は6勝6分9敗で、勝点24。順位でみれば17位と思ったような位置ではありませんが、プレーオフ圏のチームとはあまり離されてはいません。
6位V・ファーレン長崎とは7ポイント差で、十分に詰めていけるギャップです。

 

もちろん一つ一つ勝点を積み上げていかなければ差は縮まりません。前半戦の負け試合を少なくとも引き分けに、引き分けで終えた試合を勝ちに、勝った試合はさらに充実した内容での勝利につなげていきたいですね! 

後半戦もレノファの熱い戦いから目が離せません!

 

強度の高い攻防。キーマンは古巣対戦の高木大輔選手!

 

後半戦の初戦として、今週末は東京都調布市の味の素スタジアムで東京ヴェルディ(東京V)と対戦します。

東京Vはシーズン序盤戦は上位を快走していましたが、最近は下降気味。J2リーグ戦は7戦連続で勝利がないなど苦戦し、順位は大きく後退しています。チームは監督交代に踏み切り、サンフレッチェ広島やヴァンフォーレ甲府、FC東京などで指揮してきた城福浩監督が新たに就任しました。

 

また、中盤の要の山本理仁選手が五輪世代の日本代表に招集されているため不在。新監督が就任したばかりだという点も踏まえれば、あくまでも東京Vらしいパスサッカーを徹底するのか、しっかりと守備から入るチームへと衣替えするのか、東京Vの戦術は見通せません。

 

ただ、1週間前のいわてグルージャ盛岡戦では最終盤に追いつかれたとはいえ、クロスボールやカウンターを生かして2得点を挙げており、攻撃力は保っています。したがって今節も東京Vの攻撃には最大限の警戒をしなければならないでしょう。

 

特に自由を与えてはならないのが前線の選手たちです。仮に前節までと同じ4-1-2-3のシステムを組むなら、左サイドは杉本竜士選手か新井瑞希選手の先発が予想され、右サイドはベテランの小池純輝選手、中央では経験豊富な端戸仁選手や今季6得点を挙げている佐藤凌我選手の構成になると思われます。

 

彼らに共通して言えるのがボールへの関わり方の上手さです。
端戸選手はフォーメーション上は最前線にいるように見えますが、「トップ下」のような振る舞いをしてボールをさばいたり、ミドルレンジからコースを突いたシュートを放ったりしてチャンスの質を高められる選手です。小池選手は相手にとって嫌なポジションを取り、常に先手を取ってボールを引き込んでいます。

 

そして東京Vユース出身の杉本選手はドリブルでボールを運んだり、内側にポジションを取ってサイドバックのオーバーラップを引き出したりと自在に動いてフィニッシュシーンに絡んでいます。

 

杉本選手とマッチアップするのが東京Vユースの2年後輩にあたる18.高木大輔選手です。
お互いに手の内を知っている分、本当に球際に厳しく戦って、相手の推進力を削ろうとするでしょう。
局面のバトルは間違いなく迫力がありますが、高木選手と杉本選手のバトルはチームの勝利にもつながる重要なファクター。このサイドで先手を取れると試合そのものを優位に運べそうです。

 

耐える展開も覚悟し、ハーフタイムで流れを呼び込もう!

 

レノファが攻撃する場面では、前節の岡山戦と同様にクロスボースを積極的に入れたり、相手ボランチ周辺に人を送り込んで前線に起点を作ったりと、愚直にボールを動かしていく必要があります。
相手が城福監督になって守備が整理されている可能性はありますが、立ち向かうレノファは、いつも通りにレノファらしく戦うというのが大前提です。

 

クロスボールでは高木選手のアーリー気味の供給に期待が懸かりますし、ボランチの脇のスペースを使う動きでは20.田中渉選手や33.山瀬功治選手がカギを握ります。

今週水曜日の練習では山瀬選手が縦パスを引き出すだけでなく、若手選手のフィジカルコンタクトを軽いステップでかわしてパスを送り出すという場面がありました。
田中選手も足元に入ったボールを失わずに次の展開を作り出しており、それぞれコンディションは良さそう。きっと今節もキレのある動きを見せてくれるはずです。

 

ただ、選手たちの状態が良いからといって、試合の立ち上がりからレノファが主導権を掌握できるとも限りません。相手のフォーメーションやプレス強度が想定と異なっていれば、ハーフタイムまではなんとか耐えしのぐというしんどい状況も考えられます。
守勢になってでも45分間を耐え抜き、ハーフタイムで修正するという戦い方も今回ばかりは覚悟しなければならないでしょう。

長々と書いてしまいましたが、とどのつまり、東京Vでの城福監督の采配というのは蓋を開けるまでは分かりません。本当に難しい試合で、レノファらしさを前面に出せる展開になるかもしれませんし、この対戦カードにしては珍しく1-0のようなスコアになったとしても不思議はありません。

 

それでも勝ち切れれば後半戦のスタートダッシュにつながります! 敵地でも現地やDAZNの画面を通じてしっかりと後押しし、全員の力で勝点3を掴み取りたいですね!

 

東京V戦のあとは天皇杯3回戦。メンバー選考にも注目!

 

また、土曜日の東京V戦のあと、中3日で今度は天皇杯3回戦のヴィッセル神戸戦が待っています。
神戸は6.渡部博文選手と13.大槻周平選手にとっては古巣戦。レノファサポーターにとっては神戸に移籍した菊池流帆選手との対戦が楽しみな試合です。

代表戦などの関係でJ1リーグ戦はしばらく中断していましたが、今週末の第17節から再開。神戸もレノファとスケジュールは似ていて、土曜日に敵地でリーグ戦を戦ってから、来週水曜日の天皇杯に臨みます。
リーグ戦で最下位と苦戦していることから、神戸のメンバー構成がどうなるかは分かりませんが、菊池選手がリーグ戦に引き続いてセンターバックで出場する可能性はありそうです。

 

一方、元スペイン代表で長くFCバルセロナでプレーしてきたアンドレス・イニエスタ選手はリーグ戦に5戦連続出場しており、天皇杯のメンバーに入るかは微妙なところ。
しかし、みらスタで『ワールドクラス』のプレーを見ることができたなら、レノファの選手にとっても、サッカーを見る私たちにとっても大きな経験になりそうです。

 

そのほか、槙野智章選手が5月のリーグ戦で負傷していたり、FW大迫勇也選手も先発からは外れていたりと神戸はメンバーのやりくりで難しい状況に置かれていますが、中断前の試合では橋本拳人選手(14.橋本健人選手と同じ読み!)と小田裕太郎選手が先発し、北海道コンサドーレ札幌に4-1で勝利する流れを築いています。
選手層が厚いのは明らかで、神戸は誰がピッチに立ったとしても本当に個の力があります。

 

そんな神戸と対戦する天皇杯3回戦はレノファにとっては絶好の腕試しとなるでしょう。浮上が懸かるリーグ戦と成長を確かなものとする天皇杯の連戦。

名塚善寛監督がどのような顔ぶれをセレクトするのか、来たる連戦は名塚采配にも注目です!


Copyright © RENOFA YAMAGUCHI FC