レノファ山口FC

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明治安田生命J2リーグ 第21節

維新みらいふスタジアム

6月12日13:00Kickoff

レノファ山口FC

レノファ山口FC

VS

matchschedule

ファジアーノ岡山

前半戦を締めくくる「PRIDE OF 中四国」。攻撃陣の躍動に注目!

今週末は維新みらいふスタジアムにファジアーノ岡山を迎えてのホームゲーム。

2022年シーズンの折り返しとなる試合で、前半戦を締めくくる90分間です。中四国地方のダービーマッチ「PRIDE OF 中四国」でもあり、岡山からも多くのサポーターが来場するものと思われます。声を出しての応援というわけにはいきませんが、サポーターの熱気に満ちた盛り上がる試合になるのは間違いありません!

 

 

サイドの連係がカギ。クロスやミドルシュートにも期待大!

 

この試合ではレノファと岡山がそれぞれに違う持ち味を出してゴールへと向かっていくでしょう。レノファは両サイドの推進力を生かし、いかに迫力を持って相手陣地に入っていけるかが勝負のカギを握ります。

 

レノファの左サイドは14.橋本健人選手、19.沼田駿也選手、20.田中渉選手のコンビが引き続いて強固です。前節の決勝点の場面も、田中選手とパス出しと沼田選手の動き直すタイミングがぴったりと合いました。試合後に沼田選手が「渉とのコンビネーションがうまくいっている感覚がありました」と話しているように連係はばっちり。練習でも息の合ったシーンを作っています。

最近の試合ではボールを失ってしまう場面やスピードダウンしてしまうようなシーンが見られましたが、前節のゴールシーンは不安を振り払えるほどの成功体験となりました。今節はいっそうスムーズにボールを動かし、相手にボールを渡すことなくシュートまで持ち込む状況を何度も作っていきたいところです。

 

特に沼田選手のスピードは大きな武器です。相手の守備がまだ整っていなければ、沼田選手を走らせて相手ディフェンスの背後を突いていくというのが攻撃の第一歩。それが難しい状況ではコンビネーションを活かしてボールを運ぶことになり、田中選手の正確なボール供給、橋本選手の的確なランニングがものを言う展開になるでしょう。

相手の守備の堅さを踏まえれば、積極的にミドルシュートを狙うのも悪くはありません。ミドルレンジからのシュートでは7.石川啓人選手の鋭さに目が行きますが、もちろん田中選手のミドルシュートも精度とスピードがあり大きなストロングポイントです。また橋本選手もタイミング良く相手ディフェンスラインと相手ボランチの間に入れており、ゴールが見えれば狙ってもよさそうです。

 

一方でクロスボールを使ったフィニッシュシーンでは、精度に課題が残っているのは否めません。ただ、逆サイド側から飛び込む受け手の動きは大きく改善されてきています。

 

22.生駒仁選手は根っからのサイドバックかと思わせるほど攻撃参加のタイミングが良く、クロスボールの受け手としても期待が高まります。また、天皇杯2回戦で出場機会を得た27.高橋秀典選手も練習から好アピール。練習とはいえ俊敏なインナーラップでペナルティーエリア内に入り、クロスボールに合わせています。左からの攻撃構築と逆サイドの準備が噛み合えば、質の高いフィニッシュシーンを作れそうです!

 

右サイドでの攻撃も上述した生駒選手の動きは注目点です。生駒選手は右ウイングにパスを出したあと、そのままステイするのではなく、しっかりと走って次のボールが出てくる場所へと動いています。メンバー編成によって生駒選手の動き方は多少は変わりますが、どういう顔ぶれであっても積極的に相手陣地でプレーしようとする姿勢には頼もしさがあります。

 

生駒選手のサイドも左と同じでミドルシュートやクロスボールは得点源。10.池上丈二選手は縦パスをしっかりと引き出せており、左よりも細かな連係からシュートシーンに持ち込むことができそうです。

 

岡山のセットプレーに要警戒。守備にも工夫を!

 

相手の岡山は前線の外国籍選手が強力で、今季はすでに7得点を挙げているチアゴ・アウベス選手、前節の試合で2ゴール挙げる活躍を見せていたハン・イグォン選手などがフィニッシュシーンを担います。

 

仮に岡山の攻撃がロングボールに偏っているのであれば、レノファはセンターバックがロングボールを跳ね返し、周囲の選手がセカンドボールを拾うというだけです。それほど難しいものではありません。しかし、岡山は単に長いボールを蹴るのではなく、チアゴ・アウベス選手やオーストラリア出身のステファン・ムーク選手が中継役となってボールをつなぎ、さらにスピードを上げて周りのフィニッシャーへとパスを出しています。

 

日本人選手も宮崎幾笑選手、川本梨誉選手などスピードとアイデアがある若い選手たちがピッチに立っており、攻撃はロングボール偏重というわけではありません。レノファには相手選手の立ち位置に応じた賢明な守備が求められます。

 

岡山はセットプレーも得点につなげています。キッカーの質が高いだけでなく、選手の配置も絶妙。コーナーキックでは長身の柳育崇選手とヨルディ・バイス選手がメインターゲットとはいえ、同じゾーンで頭を振るのではなく、ニアサイドとファーサイドでターゲットを分散させたり、マークが薄くなる周りの選手を活かしたりと、いろいろな手段でシュートに結びつけています。

 

対するレノファはゾーンディフェンスで守っていますから、相手選手の誰が関わってこようとも、自分の周りをしっかりと守れれば決して怖いわけではありません。しかし、ターゲットにつられてしまったり、タイミングが外されたりすると大ピンチを招きかねません。防ぐ手段の一つは集中力の持続。セットプレーは選手同士で声を掛け合ったり、スタンドから手拍子を送って鼓舞したりして、レノファが一体となって守らなければならない場面です。

やはり難敵相手の試合にはなりますが、レノファには雨中の試合をものにした劇的勝利の勢いがあります。雨が降れば前節よりも狙いを研ぎ澄ませて戦い、晴れればいつも通りにレノファらしくサッカーを展開し、何度もゴールに迫りたいですね!

 

降っても晴れても主体的にボールを動かし、前半戦の最後も目指すは勝点3!

双方から多くのサポーターが集まる「PRIDE OF 中四国」を勝ちきり、良い流れで後半戦へと向かっていきましょう!

 


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