レノファ山口FC

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明治安田生命J2リーグ 第15節

石川県西部緑地公園陸上競技場

5月8日14:00Kickoff

レノファ山口FC

レノファ山口FC

VS

matchschedule

ツエーゲン金沢

3連勝を懸けた連戦最終日! 飛躍への走りと強度に注目!

5連戦の最後は、石川県金沢市の石川県西部緑地公園陸上競技場でツエーゲン金沢と対戦します。「連戦の最後で、すごくタフな試合になる」(20.田中渉選手)のは避けられませんが、今度の試合も総力戦で勝利へと向かっていきましょう!

 

金沢はボールホルダーに厳しくチェックしたり、自陣では堅いブロックを築いたりと守備に特徴がありますが、柳下正明監督が率いて5年目の今年は得点に結びつける力も高く、今季はFWの林誠道選手がPKを含む4得点、サガン鳥栖での活躍が印象深い豊田陽平選手が3得点を挙げています。また、レノファでプレーしたのちポルトガルに渡っていた小野原和哉選手が加入しており、タフに戦っている姿を見せています。

 

レノファと金沢はリーグ戦で過去に12回の対戦があり、レノファから見た対戦成績は2勝2分8敗。金沢の守備をなかなか崩せず苦戦してきましたが、対戦成績の『2勝』は全て昨シーズンに挙げたもので、2021年シーズンに「金沢には勝てない」というジンクスをついに打ち破りました。今年も金沢から勝点3を手にするために、タフな試合内容になっても、積極的にゴールを目指していきたいところです。

 

金沢のフォーメーションは4-4-2が予想されます。レノファが攻撃を仕掛けていく時のポイントは、前節のFC町田ゼルビア戦と大きくは変わりません。まずは切り替えの速さが肝要で、相手の守備への切り替えよりも速く、レノファの選手たちが動き出すことが大事です。ピッチ上の立ち位置では、10.池上丈二選手、20.田中渉選手、33.山瀬功治選手などがいかに良い状態でボールを引き出せるかもカギを握ります。

 

成長のためのランニングを続けよう!

 

そして何より今節の見どころはゴール前に掛ける人数です。ゴール前に入っていくハードワークの継続は、得点を引き寄せるには欠かせませんし、チームで再確認しているはず。DAZNでレノファ戦を見る時にも、シュートシーンにたくさんのレノファの選手たちが映し出されるでしょう。

 

前節は暑い中でしたが、手数を掛けない得点場面でも多くの選手がゴール付近に走り込んでいました。山瀬選手のゴールシーンでは、19.沼田駿也選手がボールを粘り強くキープすると、その好機を逃すことなく山瀬選手が駆け上がっています。さらに外側にも2人の選手が入り込もうとしており、相手守備陣にとっては狙いを絞り込みにくい状況になっていました。

厳しいプレスでボールを奪った田中選手の得点では、中央から9.岸田和人選手、左から14.橋本健人選手が動き出してカウンターに参加。田中選手のテクニックやスピードが勝ったのが一番のゴールの要因とはいえ、周囲の重層的なランニングも相手守備の乱れにつながっています。

 

ゴールに近づく選手を一人にせず、多くの選手が絡んでいくことで、金沢にブロックを敷かれても、レノファの決定機は増えていくでしょう。

 

このゴールに向かうランニングを選手視点で考えると、勢いよく走り込んだあと味方がゴールを取ってくれると本当に嬉しいですし、自分の方向にボールがこぼれてくれば、もっと嬉しい結果につながります。しかし、いつもランニングが報われるとは限りません。

 

チャンスの少なかった町田戦でも、可能性の低いものを含めれば、(あくまでも私がノートに取るレベルではありますが)流れの中から約10回の得点の芽がありました。そのうち3回はゴールに化けましたが、70パーセントがいわば「無駄走り」になったとも言えます。もちろん実際には、それ以上のアップダウンがあったはずで、結果が得られるランニングは本当にごくわずかです。

 

ただ、無駄走りでも、動けば相手選手は対応せざるを得ず、相手の守備強度やラインコントロールに混乱を起こすことに直結します。金沢戦でも相手のマークとブロックを無力化するには、愚直なランニングが必須。動けば動くほど、レノファの使いたいスペースやゲートが開いてきます。

 

さらに、5連戦のタフな戦いの中でそれができたなら、選手としてもより高いレベルに成長できるかもしれません。連戦が当たり前のリーグを目指すのなら、あるいは日程や環境を言い訳にできないユニフォームの着用を目指すのなら、一層この5戦目はタフに戦わねばなりません。ポジティブな意味での個人とチームの成長が懸かるターニングポイントだと言えます。

 

前節の戦い方を生かし、内容を充実させていこう!

 

ゲームの進め方では、相手のカウンターを引き出さないボールの「失い方」も重要です。相手の切り替えの速さやターゲットの強さを踏まえれば、カウンターを食らってしまうのが一番の脅威。これを受ける回数を減らすには、自分たちの「失い方」にフォーカスするのが妥当な考え方です。

 

最高のボールの失い方は、レノファがゴールを決めて笑顔で自陣に戻ることです。ただ、それが起きる確率は低いため、せめてシュートで終われるのがベター。しかし、例えばGKの真正面に飛んでしまうと、フィールド上でボールをカットされるのと同様、ロングカウンターの起点になってしまいます。「シュートで終われ」とはよく言われる言葉ですが、相手がいつでもカウンターに行けるような構え方をしているのであれば、帰陣の時間が稼げるような攻撃の閉じ方も必要です。

 

もちろん自陣でのボールロストは御法度です。金沢もハイプレッシングからのショートカウンターは狙いの一つと考えられますから、レノファが悠長にボールを持てるわけではなく、もたもたしているとボールを奪われかねません。自陣で後ろ向きなボール保持はせず、前に進んでいく勇気を持って戦うべきでしょう。DAZNのハーフタイムで出てくるデータで、レノファが相手よりも高い位置でボールを動かせていれば、レノファに流れが来ていると言えるかもしれません。

 

また、最近の試合では、レノファも守備への切り替えは速くなってきていますが、戻る場所の判断やプレスの強度では甘さが残っています。

名塚善寛監督が町田戦の失点原因として「デュエルのところ」と話しているように、対人強度が緩くなってしまうと、いくら失ったボールに素早く反応できていても、結局は守りきれません。町田戦で起きたことの全てを中3日で改善できるわけではありませんが、金沢の嶋田慎太郎選手やフィニッシャーを担う豊田選手、林選手などに簡単には前を向かせない守備を心掛け、強度高く戦って、今節こそは無失点の試合を作っていきたいですね!

 

今節は3連勝が懸かる試合です。アウェイ戦ですが、ゴールデンウィークの最終日が笑顔の満ちた試合となるよう、現地やDAZNの向こうから熱いエールを送り、みんなの力で勝点3を手にしていきましょう!

 

 


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