レノファ山口FC

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PREVIEW

順位近接! 勝利必須の6ポイントマッチ!

やるべきことを徹底し、攻守で主導権を握ろう!

今節は20位に位置するレノファ山口FCと、降格圏21位の徳島ヴォルティスの“直接対決”となった。互いの勝点差はわずかに2。残暑厳しい中での「プライド・オブ・中四国」の一戦は、まさにプライドを懸けた激闘となる。

 

もっともJ2リーグの混戦模様は変わらず、レノファの持つ勝点32ポイントは18位栃木SC、19位ツエーゲン金沢と同じ。さらに14位のロアッソ熊本も勝点34と近く、各地の結果次第ではレノファのジャンプアップも可能だ。上を見ればいっそうモチベーションが湧いてくる試合であり、純粋に勝利を追いかけたい。

 

徳島との前回対戦は雨中に行われ、2-2の引き分けだった。
前半でクロスボールから森海渡(背番号9)、フリーキックから柿谷曜一朗(背番号8)にゴールを許すが、レノファは後半に反撃。16.吉岡雅和のクロスボールを引き出して10.池上丈二がゴールを決めると、終盤には18.高木大輔のクロスを22.生駒仁が折り返し、3.ヘナンがヘディングシュートをしずめている。

ただ前節・清水エスパルス戦がタフなゲームとなっただけに、前回対戦で活躍した選手が必ずしもピッチに並ぶとは限らない。もちろん今週は準備期間が長く取れたため、負傷を抱えていた選手が戻れる可能性もあるが、予想フォーメーションは前節終了時点の顔ぶれを中心に並べている。

 

前節をタフな試合にしたのは、相手の強さもあったが、ボールを持てる時間帯でうまく保持できなかったり、FWに渡すボールがロングボール中心になったりしたことが要因に挙げられる。それでも攻撃陣が試合後に「決め切るだけだった」と反省を述べたのは、チャンスが皆無ではなかったからだ。

 

中盤でゲームを作った選手にも一定の手応えはあり、2試合ぶりにアンカーで出場した4.神垣陸は次のように語っている。

「J1でもやっていた相手にいくつかチャンスを作れたのはポジティブなことだし、やっていることは間違ってないと思う。相手ボールの時間をいかに短くして、自分たちがボールを持ってどれだけチャンス数を増やせるかが大事。守備に追われるときつくなるので、共通認識を持ってゲームを運びたい」

 

もちろん清水戦でチャンスが作れたからといってロングボール偏重になるのはもったいない。特に徳島戦は確度の低いロングボールよりは、確度の高いショートパスを多用するほうが有効。徳島はボール際に厳しく寄せてくるが、それを恐れずにレノファが冷静にパスをつなげると、相手にとって使われたくないバイタルエリア(ボランチとセンターバックの間)は自ずと空いてくる。

 

逆に長いボールが行ったり来たりするゲームになってしまうと、清水戦同様に個の力がある徳島に軍配が上がりかねない。レノファが主導権を握り、相手の守り方を逆手に取ってボールを動かしていくことが肝要だ。
ボールポゼッションでは、十分すぎるほどの実績がある6.矢島慎也、10.池上丈二、15.前貴之などに加え、若いながらも良さを見せている43.水口飛呂、最終ラインからのボール保持にも注力する40.平瀬大にも期待が懸かる。

 

対する徳島は中央とサイドの両方に攻撃の鋭い矢があり、レノファは大きな注意を払わなければならない。特に中央からの攻撃は強力で、徳島はトップ下に柿谷曜一朗(背番号8)を配置し、センターバックなどからの縦パスをスイッチに森海渡(背番号9)と連動して好機につなげている。

サイド攻撃ではドリブラーの西谷和希(背番号24)はやはりストロングポイント。
また前節・栃木戦は途中出場のルイズミ・ケサダ(背番号22)が同じく途中投入の渡大生(背番号16)に向けて鋭いクロスボールを供給し、好機を作っている。質の高い選手が揃っており、徳島は同サイドを崩しきる攻撃も、逆サイドへと展開してチャンスを作る攻撃も質が高いと言えよう。

 

レノファは清水戦でトップ下の乾貴士を掴まえきれず、ウイングのカルリーニョス・ジュニオにも前を向かれる場面があった。徳島もフォーメーションはほぼ同じ形が予想されるため、相手に選択肢を与えないコンパクトな守備の徹底と、プレスを掛けるならばボールを取り切る強度が求められる。

 

すなわちフアン・エスナイデル監督の就任直後に表現できたようなハイプレスでボールを奪ったり、レノファがもともと持っている守備のコンパクトさを出せれば、簡単にゴールを許すようなことはないはずだ。
改めて良い守備から良い攻撃という原則を思い出したい。

 

今節はお互いにとって負けられない、いわゆる「シックスポイントマッチ」。

勝点3を積み上げると同時に、相手から勝点3を奪うことで、順位近接の相手に大きな差を付けることができる重要な一戦となる。ただ、気負いすぎず、硬くなりすぎず、やるべきことをやり通せれば勝機は必ず我らの手中に飛び込んでくる! ひたむきに勝利へ。今節もオレンジのプライドを応援の熱でたぎらせ、ともに90分間を戦い抜こう!

PICK UP

8月から新しい競技規則

「意図的なプレー」を再確認!

 

オフサイドかどうか。これはDAZNで見ていても、現地で応援していても時々感じる疑問であるが、プレースピードのアップや戦術の高度化で、審判団にとっても難しい判断が求められるケースは増えてきている。

 

サッカーでジャッジのよりどころとなるのが「競技規則」で、Jリーグは8月5日の各カテゴリーの試合から新しい「2023/24サッカー競技規則」を適用している。競技規則の改訂は毎年行われており、今年も3月に開かれた国際サッカー評議会(IFAB)の年次総会で新年度版が決定し、各国協会に通達された。

 

今年は大きな改正点はないものの、細かな部分の説明が明確化。JFAは改正に関する文書で「昨年、IFABより通達されたオフサイドにおける『意図的なプレー』と『ディフレクション』の違いについてのガイドラインが、今回の改正で競技規則に書き加えられたことは注目すべき点」とつづっている。

 

JFAが「注目すべき点」とした事項は、IFABが昨年7月、競技規則の年次改定を待たずして“即時有効”としたオフサイドに関わる「意図的なプレー」の説明だ。Jリーグでもすでに実施しているが、今回の競技規則にも文章として盛り込まれ、継続して適用していくこととなった。

 

もちろんオフサイドの原則は不変で、ボールが出た瞬間にオフサイドポジションにいる選手がパスを受けたり、味方を利するプレーをすると反則となる。しかし、問題となったのは次の文言だ。競技規則には『オフサイドにはならないプレー』として次のような説明を付記している。

 

「オフサイドポジションにいる競技者は、相手競技者が意図的にプレーしたボールを受けたとき、意図的なハンドの反則を行った場合も含め、利益を得ているとはみなされない。ただし、意図的なセーブからのボールを除く」

 

大ざっぱに言えば、オフサイドポジションにいても守備側選手の「意図的なプレー」によって自分のところにボールが転がってきた場合、オフサイドの反則にはならないというものだ。
ただ、何が「意図的なプレー」なのかは判断が分かれ、ヨーロッパなどではたびたび論争になってきていた。そこでIFABは国際サッカー連盟(FIFA)との協議を経て「意図的なプレー」の説明を昨年7月に通達。今年、競技規則内でも明文化した。

 

競技規則に明示された意図的なプレーに関する説明は次の通り。長いがJFAの日本語訳をそのまま示す。

 

=   =   =   =

「意図的なプレー(意図的なハンドを除く)」とは、競技者がボールをコントロール下において、次のプレーができることである。

・ボールを味方競技者にパスする、
・ボールを保持する、または、
・ボールをクリアする(例えば、ボールを蹴って、またはヘディングして)。

これは、競技者がコントロールできる状況にあるボールをパスする、保持しようと試みる、または、クリアすることがうまくいかなかったり、失敗したりした場合であっても、ボールを「意図的にプレーした」という事実を無効にするものではない。

 

競技者がコントロールできる状況にあるボールを、結果的に、「意図的にプレーした」とみなす指標として、必要に応じて、次の基準が使われるべきである。

 

・ボールが長く移動したので、競技者はボールをはっきりと見えた。
・ボールが速く動いていなかった。
・ボールが動いた方向が予想外ではなかった。
・競技者が体の動きを整える時間があった、つまり、反射的に体を伸ばしたりジャンプせざるを得なかったということでもなく、または、かろうじてボールに触れたりコントロールできたということではなかった。
・グラウンド上を動いているボールは、空中にあるボールに比べてプレーすることが容易である。

=   =   =   =

 

後段にある「意図的にプレーしたとみなす指標」は重要な記述であり、それに当てはまればオフサイドポジションにいる攻撃側選手がボールを回収しても反則とはならない。

「ボールが長く移動」「速く動いていなかった」などと説明は長いが、極端な言い方をすれば、“簡単にクリアできる場面なのにクリアミスしたよね? それで相手に転がっちゃったわけよね?”というもの。JFAは実際の試合動画を使った説明をYouTubeで公開しており、ロングボール=長く移動するボールに対応しようとしたセンターバックのミスを例示している。

一方でボールの移動距離が短くて速く、守備側選手が体を整える余裕がなかった場合は、「意図的なプレー」とは見なされない。これもJFAは実例動画を公開しているので、JFA公式サイト一番下の「競技規則」からたどって動画を一度見てみるとよいかもしれない。

 

試合中、クリアミスやバックパスのミスによって意図せず相手にボールが渡るケースはまれにある。DAZNなどのサッカー中継ではすぐにリプレーが入り、「攻撃側の選手がオフサイドポジションにいたかどうか」はすぐに分かるが、それが「意図的なプレーによって生じたものか」というところまで想像を膨らましてプレーを見ていくと、もっと深くサッカーを楽しめるはず。願わくば疑問を挟む余地のない鮮やかなゴールと、危うさのない守備で白星が得られるのが最高ではあるが。

予想フォーメーション

前回対戦ハイライト

スタッツ

2023年8月15日現在

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