レノファ山口FC

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PREVIEW

熱い応援、熱いサッカーで2連勝へ!

相手を動かすゲームメークに要注目!

 

 

前節は最終盤に32.五十嵐太陽が勝ち越し点を挙げ、降格圏脱出に成功したレノファ山口FC。J2リーグは未だ混戦模様で、中位はもちろん、上位に手を伸ばすことも決して不可能ではない。「維新劇場」の熱をそのままに、9月は連戦連勝で駆け抜けていこう。

浮上に向けての重要な試合となる9月初戦は、水戸ホーリーホックとの対戦が組まれた。相手の状況は別項目で述べるが、水戸とは天皇杯でも戦っており、対戦は今年に入って3度目目だ。リーグ戦の前回対戦では11.田中稔也がPKをしずめレノファが1-0で勝利。通算の対戦成績は7勝4分4敗でレノファが勝ち越している。

 

今節を展望するためにレノファの直近2試合に目を向けると、徳島ヴォルティス戦、ヴァンフォーレ甲府戦ともに「地上戦」と表現できるボールの動かし方をしてきた。

 

特に前節はセンターバックに15.前貴之、アンカーに8.佐藤謙介、インサイドハーフに6.矢島慎也と10.池上丈二を配置し、状況を見ながらボールを動かせる顔ぶれを揃えた。実際にセンターゾーンの落ち着きで試合を優位に運び、レノファは流れの中から3ゴールを奪取している。

毎試合のように先発メンバーが半数近く入れ替わる状態が続いているが、その中でようやく結果を出せたことは大きな収穫。フアン・エスナイデル監督は甲府戦に関して「全体的に良い試合ができた」と振り返っており、コンディションが良ければ結果を出した前節の顔ぶれが今節のベースとなりそうだ。

 

戦い方としてもレノファが主体的にボールを動かして、試合を支配することが重要だ。
ただ、相手はコンパクトな4-4-2のブロックを敷いており、つなぐことだけに囚われてしまうとゴール前に良いボールを送り出すことはできない。つなぐことから一歩進んで、効果的なポゼッションで相手を揺さぶる作業が必要になる。

 

例えば相手をボールサイドに寄せておいて一気に逆サイドに振ったり、相手を吊り出してから後背のスペースを狙ったりと、相手を誘導しながらレノファが使える空間を広げたい。

 

相手を動かすにはレノファの“背骨”を担う選手がカギを握り、上述した8.佐藤謙介、15.前貴之などがポイントになる。上手く行けば、彼らによって相手のフォーメーションが動かされ内外にスペースができていく様子がスタンドからもはっきりと分かるだろう。常に全景を見ることができるスタジアム観戦の面白さも感じ取れる試合になる。

 

攻撃陣の活躍にも期待が懸かる。徳島戦は無得点に終わったが多くの決定機を作り、前節は3得点でゴールを積み重ねた。攻撃陣が表現したいくつかの得点パターンは4-4-2の相手にも有効だ。

 

すなわち相手の4バックの脇を使えれば、前節と同様に14.沼田圭悟のクロスから20.河野孝汰が合わせる場面は再現可能。また相手が高めにライン設定してくれば、前節決勝点の32.五十嵐太陽、右サイドアタッカーの16.吉岡雅和などがスピードを存分に発揮して、相手を後手に回したい。

 

それに献身的に走り、シュートのみならず、チャンスメークにも関わる94.シルビオ・ジュニオールも重要な役割を果たす。彼自身がゴールを決めるかどうかは分からないが、ジュニオールのランニングによって相手の整理された守備陣形が崩れると、レノファが使いたいスペースはさらに広がってくる。
ゲームを作る後方や中盤の選手たち、決定機に絡む前線の選手たちの意図が噛み合えば、今節も複数得点は叶えられそうだ!

 

いよいよシーズンは残り10試合。

最大で勝点30ポイントを積み上げられる終盤の戦いが始まっていく。
夏の暑さを残す維新みらいふスタジアムに似合うのは、攻撃を緩めない熱いレノファサッカーだ。9月初戦から上演されるべき維新劇場。勝利のみが必要な一戦をスタジアムが一体となって戦い抜こう!

 

PICK UP

PICKUP PLAYER:8.佐藤謙介

 

 

レノファを再び成長軌道へ

キャプテンが示す覚悟

前節のヴァンフォーレ甲府戦に先発出場し、第二子の誕生を彼らしい活躍と劇的な勝利で祝ったキャプテンの8.佐藤謙介。「難しい試合になった」とつづる中にも柔和な表情が浮かんだ。

 

「ここ最近は勝てていなかったし、どうしても勝点3が欲しかった。ゆりかごのパフォーマンスもみんなでしてくれて本当にありがたかった。次は自分がしっかりゴールも決められるように頑張りたい」

今年はチーム成績が低迷する中、佐藤自身も苦しむシーズンとなった。4月12日の大分トリニータ戦を最後に先発から外れ、大半の試合で15.前貴之がゲームキャプテンを示す黄色い腕章を着用。アンカーでは4.神垣陸がレギュラーポジションを掴み取るようになってきていた。

 

「昨シーズンが終わったあとにアクシデントがあり、なかなかキャンプからコンディションは上げられなかった。自分の思い描くコンディションに持って行けず、チームに迷惑を掛けてしまった。チームとしてもトップ6(6位以内)を目標に掲げてスタートしたので、本当に不甲斐ない」

言葉にはコンディションが整わなかった悔しさと、己の脚でチーム成績を上向ける作業ができなかった無念さがにじんだ。ただキャプテンとして、自分だけに矢印を向けるわけにもいかなかった。

 

「選手として試合に出られないのは悔しいし、選手は試合に出て評価されるもの。ただその気持ちを持ちながらも、若い選手がどうやれば良くなるかアドバイスもしないといけなかった」。透明なキャプテンマークを心に巻き、若手と向き合った日々をそう明かした。

 

葛藤を乗り越え、ようやく引き寄せた4カ月半ぶりの先発出場だった。佐藤にブランクを感じさせるプレーはなく、アンカーの位置からボールを動かしたり、味方をサポートするポジションを取ったりしてリスクを削減。培ってきた経験値や技術が健在であることを証明した。

 

「ゲームを落ち着かせることだったり、周りがやりやすくするためにプレーする。そういうことが自分の特徴。変な失い方をすれば自分の脇が空くことも分かっているので、そこをいかに消せるかは意識した。本当に勝点3が欲しかった。それが拾えたのはポジティブに捉えている」

 

2失点こそ喫したが、いずれもセットプレーから。逆にレノファは流れの中からチャンスを創出し、ゲームを動かす選手としての佐藤は面目躍如の活躍となった。フアン・エスナイデル監督は試合後、「ポジショニングもほとんどの時間で正しかった。良い意味でのサプライズだった」と讃えている。

 

もちろんチームの顔であり、二児の父でもある佐藤がここで立ち止まるわけにはいかない。

 

「自分の思い描く100パーセントではなかった。もっと走れるし、もっと前に顔を出せる。思い描いている姿を取り戻せるようにやっていかないといけない。ただ、ピッチに立ってプレーできる喜びも改めて感じた。まだまだサッカーを楽しんでやっていければと思う」

 

まもなく始まる水戸ホーリーホック戦を含め、シーズン終盤戦はどれも決勝戦のような試合ばかりだ。サッカーを楽しむ心、勝利のために走る覚悟を取り戻した佐藤はこう言葉を続ける。

 

「若い選手が躍動できるのは良いこと。競争しながら最終戦までレベルアップし続けられるチームでありたい。残り10試合、チームが厳しい状況の中では経験もより生きてくると思う。自分の経験を生かしながらチームを引っ張っていきたい」

浮上を懸けた9月の戦いが始まる。

レノファを再び成長軌道へ――。

 

左腕に巻くキャプテンマークが佐藤謙介を走らせる。

 

予想フォーメーション

前回対戦ハイライト

スタッツ

2023年8月29日現在

jstats

水戸ホーリーホック PREVIEW

勝点1ポイント差の水戸

若手選手が多い中盤がゲームのカギ

 

 

水戸ホーリーホックは現在、勝点36で18位に付けている。勝点35のレノファとは1ポイントしか離れておらず、双方にとって絶対に負けられない試合となる。

 

基本となるフォーメーションは予想図の通りで、オーソドックスな4-4-2。前回対戦からはDFとFWが大きく入れ替わっているが、中盤の4人の顔ぶれはほぼ固定されている。

 

ともに9月生まれでサイドでのプレーも得意とする武田英寿(背番号7)と杉浦文哉(背番号34)がボランチを組み、両サイドは小原基樹(背番号14)と鵜木郁哉(背番号24)が入る。4人とも21歳から23際と若く、ハードワークできる選手たち。前節は累積警告で出られなかった武田は一層高いモチベーションで挑むだろう。

 

攻撃では鵜木のサイドを使ってビルドアップし、逆サイドに振って小原がラストプレーに絡む場面は目立つ。右で作って左で仕留めるというような形だ。

鋭いサイドチェンジのボールが入ると水戸のチャンスになりやすく、レノファから見れば難しい守備を強いられる状況になってしまう。レノファが少ない失点数で試合を進めるには、逆サイドへの展開をできる限り“各駅停車”にさせるべく、ボールホルダーへのチェックと距離感の良い組織守備を続ける必要がある。

 

水戸は6試合連続で引き分けと足踏みをしており、直近3試合に限れば最後に追いつかれる苦しいゲームとなっている。
そうした状況ゆえにゲームの進め方や選手交代で変化を加える可能性もありそうだ。

レノファも相手の戦い方の変化を敏感に感じ取り、なるべく早く最善の判断をしていきたい。

 

水戸ホーリーホック PICK UP PLAYER

小原基樹選手(背番号14)

前節2得点のアタッカー

動き出しの俊敏さに警戒必須

 

 

東海学園大学の在学中から愛媛FCでプレーし、2022年のJ3リーグでは30試合に出場して4得点を挙げる活躍を見せた。シーズン終了後にJ1サンフレッチェ広島が完全移籍で獲得。
それと同時に水戸ホーリーホックへの期限付き移籍も発表され、今季はJ2リーグでパワーアップを図っている。

 

J1広島があえて“武者修行”をさせているのは、彼の将来性に大きな期待を寄せているからだろう。実際に今季はほぼ全ての試合に先発出場し6ゴールをマーク。特に前節の栃木SC戦では2ゴールを決めて、存在感を存分に示した。

 

得点場面は彼の持ち味が生きた。1点目は前田椋介(背番号10)のくさびを起点に鵜木郁哉(背番号25)が低いクロスボールを送り、その流れから鋭いシュートをゴール右へ。さらに2点目は杉浦文哉(背番号34)のフィードに反応して背後に抜け出し、左隅へと振り抜いている。

 

ボールがないところ(オフ・ザ・ボール)でするすると動き出し、大きな展開の中で生まれる一瞬の隙を逃さない。
この嗅覚と立ち回りはレノファ守備陣にとっては厄介なものだ。
今節も間違いなくキーマンの一人になる。

彼が簡単にボールを受ける状況を作らないためにも、パサーへの限定、マークの確認は怠らないようにしたい。

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