レノファ山口FC

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明治安田生命J2リーグ 第6節

北上総合運動公園 北上陸上競技場

3月26日13:00Kickoff

レノファ山口FC

レノファ山口FC

VS

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いわてグルージャ盛岡

今年最初の3連戦! サイドの連係を深め、ゴールに迫ろう!

今週末からは3連戦。まずはいわてグルージャ盛岡と岩手県の北上総合運動公園北上陸上競技場で対戦し、そのあとは徳島ヴォルティス、大宮アルディージャと、いずれも維新みらいふスタジアムで対戦していきます。

 

レノファは直近2戦は試合の入りが良く、前半に限ればワンサイドゲームと表現できそうな試合ができています。しかし、なかなか得点に結びつかなかったり、後半に相手の反撃を受けたりして、FC琉球戦、大分トリニータ戦ともに勝点3には届いていません。

 

今節もレノファがしっかりとボールを動かすことはできそうですが、どのようにして相手よりも多くのゴールを取り、相手の攻撃を跳ね返していくのか、レノファのチームとしての修正力が試される試合となりそうです。

 

守備への素早い切り替えで失点を防ごう!

 

今節の対戦相手はいわてグルージャ盛岡です。地域名を使うときの略称は「岩手」ですので、ここからは「岩手」と表現していきます。

 

その岩手は昨シーズンのJ3リーグで2位に入り、J2に初昇格。マスコットの「キヅール」は折り鶴の形をしたキャラクターで、ゆるキャラブームの真逆を行くようなトンガリっぷりが親しまれています。

 

レノファと岩手はJ2では初対戦ですが、2015年にJ3で3度対戦しています。3戦ともにレノファが勝利しており、3試合でレノファが9得点を奪取しました。9.岸田和人選手と11.島屋八徳選手がそれぞれ1点ずつを決めていて、二人にとっては相性の良い相手と言えるでしょう。ただ、北上で試合をするのは今回が初めてで、以前とは違う景色の中でのゲームとなります。

 

岩手を率いるのは秋田豊監督です。鹿島アントラーズや日本代表のセンターバックとして活躍し、引退後は京都サンガF.C.やFC町田ゼルビアを指導。2020年に岩手の監督に就任しました。

 

前節は新型コロナウイルスの影響で秋田監督がベンチに入れず、中三川哲治ヘッドコーチが指揮していますが、岩手の戦い方そのものに大きな変更はありません。スピーディーなボール供給で相手守備の背後を狙ったり、前線に長めのボールを当てて次の展開を作ったりと、それほど手数を掛けずにゴールに迫っています。セットプレーも武器で、前節もコーナーキックの2次攻撃からゴールを挙げています。

 

採用しているフォーメーションは3-4-2-1。攻撃でキーマンとなるのは、2017年にレノファでプレーした和田昌士選手やフィジカルに強いブレンネル選手、ミドルレンジからの鋭い左足のシュートがある中村太亮選手などです。J3から昇格してきたチームとはいえ前線のパワーは強力。岩手は彼らを生かすべく、ボールを奪ってからのファーストパスですぐに前方へとボールを送り出しています。

 

ボールを奪ってからの展開が速いという相手の特徴を踏まえれば、レノファはボールの失い方に十分に注意しなければなりません。ボールの失う位置が低くなるほど失点に直結するリスクが高くなるため、セーフティーファーストのボール運びも必要です。

 

しかし、試合会場のピッチはレノファが志向するパスワークの味方をしそうにはありません。岩手は先週も北上陸上競技場で試合を行っていますが、雪の影響でピッチコンディションが悪く、ボールが転がりにくくなっていました。今週もぐずついた天気の日があり、ピッチ状況が芳しくないということも頭の中に入れて臨まねばなりません。

 

グラウンダーのパスが危ういならば、6.渡部博文選手が自らボールを持ち運んだり、8.佐藤謙介選手が大きなサイドチェンジでリスクを回避したりと、ベテランの手堅いプレー選択がゲームに落ち着きを与えてくれそうです。

ただ、それでもボールが相手に渡ってしまった場合は、すぐに守備に切り替えての対応が必須です。ロングボールを蹴らせないようにボールホルダーに厳しく寄せたり、蹴られてもセカンドボールを確実に拾うなど、愚直な守備が求められます。こうした対応は第2節ブラウブリッツ秋田戦での戦い方に似ており、そこでの反省点や収穫点が生かせるゲームだとも言えます。守備への切り替えというのはメンタル的にしんどいものですが、チームで意識を合わせてやっていきたいですね。

 

コンビネーションが深まるサイド攻撃に注目!

 

岩手のフォーメーションは3-4-2-1ですから、開幕戦で当たったロアッソ熊本戦以来の3バックの相手でもあります。このシステムを組む相手に、レノファは攻撃ではどのように挑めば良いのでしょうか。

 

少なくとも相手はしっかりとゴール前を固めているため、3バックの懐に正面から挑むのは簡単ではありません。ただ、レノファがうまくボールを運ぶことで、隙も見えてくるでしょう。例えば岩手は確実に自ゴール前を守る一方で、中盤や前線の選手たちは厳しいチェックで高い位置で奪い返そうとしています。それはレノファにとって厄介と言えば厄介なのですが、うまくプレスをいなすことができれば、両ウイングバックの背後を使えるかもしれません。

 

ウイングバックの背後や3バックの脇を突いてチャンスを作るためには、言うまでもなくサイドでの仕掛けが有効です。

 

レノファは前節の大分トリニータ戦で18.高木大輔選手が右ウイングで出場しました。最近の試合では左サイドに重心があるゲームが多かったですが、高木選手が何度もボールに関わったことで、右サイドの攻撃も活性化。試合終盤では16.吉岡雅和選手とサイドバックの7.石川啓人選手がその勢いを引き継ぎ、チャンスを狙い続けています。

試合後に高木選手が「右サイドで数的優位ができているように見えていましたので、チームで共有して崩していくことができればもっと前進できたと思います」と話しており、右サイドでの修正点も見えてきています。とりわけ重要なのは4.眞鍋旭輝選手、10.池上丈二選手などとの意思疎通。今節はさらにコミュニケーションを取ってタイミングを合わせ、相手の帰陣より先にレノファが攻め込めるかが重要なポイントです。

 

逆の左サイドでは若手選手が絶好調で、相手とのフィジカルコンタクトには注意しなければなりませんが、19.沼田駿也選手のフリーランニングを生かした攻撃は見応えがありそうです。沼田選手の流れの中からのゴールにも期待が懸かります。

また、今週の練習では、狭いコートを使った7対7のトレーニングで20.田中渉選手や33.山瀬功治選手が持ち味を発揮。狭いスペースでボールを受け渡したり、個人技で巧みにボールをさばいたりと、きらりと光るプレーを見せていました。3バックに正面から挑むのは難しいのですが、相手ボランチの周辺でうまくボールを引き出せれば、サイドアタックに頼らない攻撃でシュートまで持ち込めるかもしれません。

 

試合を通じてボール支配率はレノファが上回ると考えられますが、ピッチ状況や天候を考えると、持ち方には細心の注意を払っておきたい90分間です。自陣では守るべきゴールからボールを遠ざける丁寧なプレーが肝要。相手陣地では左サイド、中央、右サイドのそれぞれで持ち味を生かし、バラエティー豊かな攻撃でチャンスを多く作っていければ、複数得点も得られるでしょう。

 

直近2戦は良い試合の入り方ができているだけに、今節こそは前半のうちにリードを奪える試合運びをしてきたいですね! 3連戦の初戦を飾って、良い流れでホーム戦へ。今節も画面を通して、あるいは現地で熱い応援を繰り広げ、勝利を掴み取りましょう!

 


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