レノファ山口FC

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明治安田生命J2リーグ 第13節

維新みらいふスタジアム

4月30日14:00Kickoff

レノファ山口FC

レノファ山口FC

VS

matchschedule

栃木SC

今こそ勇気を持って「大きなサッカー」に挑もう!

5連戦は最初の2試合がアウェイ戦で、今節と来週水曜日がホームゲームです。連戦初日が水戸戦、その次が千葉戦と関東での試合が続きましたが、チームは一度山口に戻ってから調整を行い前節の千葉戦を戦いました。移動という面でもタフな日程ですが、ホーム戦ではフルパワーで戦って勝点3を目指していきましょう!

 

前節は課題山積み。中2日でも修正必須!

 

対戦相手について見ていく前に、中2日といえどもレノファの前節で起きた現象をしっかりと検証し、修正できるところは修正して臨まねばなりません。まずは自分たちにベクトルを向けることが不可欠です。

 

前節の千葉戦ではメンバーを大きく入れ替えました。ただ、「メンバーが代わってもやろうとしているサッカーでは同じ絵を描こうとしています」と名塚善寛監督が話している通り、練習の成果が生きてボールの持ち方では大きな変化はありませんでした。

 

顔ぶれが変わってもボールを持てたというのは良いことなのですが、残念ながらゴールに迫るシーンは少なく、迫力を欠きました。選手たちの立ち位置は決して悪いものではなく、守備から攻撃に切り替わった時に、相手に先んじて非常に良いポジショニングを取れていたのは間違いありません。ところが、“そのあとの動き”が少なかったために相手に対応されてしまいました。

厳しい言い方をすれば、パスコースを切られているのに初めの立ち位置にこだわりすぎていたという表現もできるでしょう。もたもたしているうちにブロックの内側に潜り込む選択肢がどんどんと減少。無理なパスで相手に奪われたり、敵陣でのパスワークが合わなかったりして、チャンスよりもピンチが増えていきました。

 

 

個々の場面でも改善が望まれます。1失点目では簡単に背後を取られてスルーパスを送られ、ほとんどフリーでシュートまで持ち込まれました。福満隆貴選手などにサイドでの突破を許したこと、中央でマークが外れてしまったことなど基本的なところでのミスが連続しましたが、局面を細かく見ていくと、相手選手の特徴に応じた動きができていなかったと言えるでしょう。

 

また、2失点目はロングスローを放ったあとのカウンターからゴールを奪われました。ロングスローはセットプレー同様に大きなチャンスになり、ゴールにもつながっていますが、リスクの大きさも考慮して臨みたい場面です。

 

強肩の18.高木大輔選手でも、キックに比べればボールの到達範囲は限られます。逆サイドまでボールが飛んでいくわけではなく、ボールに直接触れる可能性があるのは、攻撃側、守備側ともに数人のみ。鋭いキックに比べるとセカンドボールの飛ぶ範囲も狭いため、かなり多くの選手が次のことを考えてロングスローでのゲーム再開に備えられます。

「次のこと」というのは端的にカウンターですが、相手にスピードのある選手がいるにもかかわらず、レノファの対応は甘くなってしまいました。

 

これらの攻撃や守備での多くの課題のうち、守備面で相手選手の特徴に合わせた動きをすることや、攻撃面では勇気を持って自分の立ち位置を動かしていくことなどは中2日でも改善して臨みたいところです。

 

カギを握る両ゴール前の質。攻守にこだわりを持って戦おう!

 

対戦相手の栃木SCは昨シーズンまでは田坂和昭監督が指揮を採り、ハイプレスとショートカウンターを重視したストーミング戦術を実戦してきました。今年もプレスを仕掛けることは変わりありませんが、ブロックからのロングカウンター、ポゼッションからのクロスなどを使い、昨年よりも前線のパワーを活かす戦い方をしている印象を受けます。

 

チームを指揮している時崎悠監督はベルマーレ平塚(湘南ベルマーレ)でプロ選手生活をスタートし、1年目は現役時代の名塚監督とも一緒にトレーニングに励んでいました。引退後は福島ユナイテッドFCを中心に指導し、今年から栃木を率いています。

 

時崎監督のきめ細かな戦術設計と前線の能力を引き出すサッカーに対して、レノファを率いる名塚監督がどのような守備をしてゴールを守り、そして栃木のゴールへと向かっていくか、それぞれの策の出し合いを見ていくのもとても楽しみです。

 

 

選手で気をつけたいのは矢野貴章選手、トカチ選手などの前線のプレーヤーですが、そこにボールが入る回数を減らすのがレノファにとっては最も重要です。サイドでの対応を誤ると、深く突かれてクロスを上げられたり、アーリークロスを入れられる機会が増えてしまいます。レノファの守備陣にとっては千葉戦の反省点を生かすべき相手であり、今度こそサイドでの自由を奪うような守り方をしていかなければなりません。

 

攻撃でも千葉戦同様、5-4-1のブロックに挑んでいくことになります。プレーエリアを3分割したときの中央部分に当たる「ミドルサード」ではレノファがボールを持てると思われますが、そこから勝負に関わる「アタッキングサード」までボールを運ぶには、相手を動かしてコースをこじ開ける必要があります。

 

レノファとしては、中央でのボールの受け手は10.池上丈二選手や20.田中渉選手、サイドではウイングの18.高木大輔選手、19.沼田駿也選手などがレシーバーとなりますが、先に立ち位置を取っていても動きが鈍ければコースは開けません。積極的にパスの出し手に向けて顔を出し、パサーも味方の動きを逃さずに通したいものです。

そのように今節は守備でも攻撃でも千葉戦の反省点を生かせる試合です。褒められない内容の試合をしてしまったあとだけに、それを糧として中2日で生まれ変われるか。レノファの自力が問われるホーム戦です。再起を誓うイレブンをホームスタジアムの力で精一杯、後押しし、ゴールデンウィークのみらスタで勝点3へと突き進んでいきましょう!

 


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