レノファ山口FC

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PREVIEW

桜咲く春のきらめくナイトゲーム

天気も味方に、連戦連勝を目指そう!

 

前節のヴァンフォーレ甲府戦を快勝したレノファ山口FCは中3日でロアッソ熊本と対戦する。2得点を挙げた勢いをそのままに、今年初めてのナイトゲームも白星奪取に突き進みたい。

 

甲府戦は気温が上がった試合となったが、ハードワークを貫き、攻守で主導権を握った。ロングスローの二次攻撃から40.平瀬大が2試合連続得点。さらに19.山本駿亮がJ2リーグ戦としては初となるゴールを挙げ、試合終盤は堅い守備で相手の攻撃を跳ね除けた。

「日々のトレーニングから意識高くやっていることが試合で表現できている。これを継続してやっていきたいです。暑い、寒い、雨、風、いろいろな環境でやらないといけないのがサッカーで、今回も雨予報は出ていますが、その中でチームとして結果を出していく。しっかりとみんなでやっていくことが大事になると思います」

 

志垣良監督がそう話すように、積み上げと臨機応変な対応が噛み合ってきている。ただ、チームの総合力に自信を深めて臨む熊本戦もいろいろな要素が絡み、地力が問われる試合になる。

 

相手の熊本は大木武監督が5年目の指揮を執り、いわゆるパスサッカーを徹底。ボールを大事にしてゴールを目指すチームスタイルを貫いており、選手の入れ替わりはあっても根幹は変えていない。

 

レノファが最も警戒したいのはボランチのパス供給と高い位置での細かな連係だ。ゲームメークの要となるボランチは上村周平(背番号8)と豊田歩(同21)の起用が想定され、彼らはボールの単純な受け渡しから縦のくさび、サイドチェンジに至るまで縦横にボールを配給する。

 

闇雲にボールを奪いに行くのは得策ではなく、レノファの選択肢として意図的に熊本にボールを持たせ、最後のシュートだけは打たせないという賢明な立ち回りをする時間帯も出てきそうだ。時間に応じた判断には、ゲームの流れを読める8.佐藤謙介、15.前貴之などのインテリジェンスと発信力はより重要になる。

攻撃面でカギを握るのは、守から攻への素早いトランジション(切り替え)だ。
相手は人数を掛けて高い位置でサッカーをしようとする分、戦術上はボールを失った瞬間がウィークポイントになる。すなわちレノファがボールを奪うと、まずはスピーディーに攻撃に切り替えてカウンターに出ていきたい。

 

間髪いれずに相手守備陣の背後を狙ったり、48.新保海鈴や68.野寄和哉の推進力を生かしてドリブルで攻め上がったり、シンプルに敵陣に入り込むとチャンスは出てくる。得点にまでつながらなくても高い位置まで攻め込めれば、必然的に相手の攻撃開始位置は低くなり、レノファの連動したプレスが効きやすくなる。

 

もう一つのキーファクターは当日の天候。残念ながら試合当日は雨模様となることが予想され、雨量が増えると、愛媛FC戦のようにボールを動かしにくい状況となる。
そうなると自陣でボールを失うリスクを減らすために、長めのボールを使って24.梅木翼、94.シルビオ・ジュニオールに当てていく場面は増えてくるが、空中戦の強さではレノファに優位性があり、雨はホームチームに味方するかもしれない。いずれにせよピッチ状況に即した堅実かつダイナミックな戦いに期待が懸かる。

春の3連戦の真ん中にやってくる水曜日のナイトゲーム。
今年は4月に入って山口市の桜も見ごろを迎え、新年度、新生活の幕開けにふさわしい色彩が街を包んでいる。みらスタではオレンジ色の煌めきが、春爛漫の山口を輝かせるだろう。

いざ2連勝へ! 

歩みを止めることなく、総力結集の熱戦をみんなで作っていこう!

 

 

PICK UP

新たな一面を見せる7年目のCB

勝点をもたらす積極性と安定感

 

攻守に際立つ活躍をしているのが3.ヘナンだ。リーグ戦はここまで6試合に出場し、直近3試合は連続で先発している。スタメン出場した3試合は2勝1分。安定した守備で少ない失点を続けると同時に、センターバックながら攻撃でも勝点獲得に貢献している。

 

今季は開幕スタメンこそ逃したものの、開幕戦からベンチメンバーを含む18人には選ばれ続けている。3月3日の第2節ブラウブリッツ秋田戦では後半途中から出場し、相手ブロックの隙を突いて左サイドに進出。左足でふわりとクロスを上げ、28.小林成豪のヘディングシュートをアシストした。

 

「練習の時から監督から湧き出て行けと言われていました。練習でも成豪が決めていたので、練習してきた通りです。レノファでアシストを記録したのは初めてかも。毎試合、アシストとゴールができれば一番良いですが…」

ヘナンの「毎試合アシストとゴール」という返答は笑顔を交えてのものだったが、言葉はジョークにはならず、言霊のように結果へとつながっていった。

 

3節前の徳島ヴォルティス戦では48.新保海鈴の蹴り入れたコーナーキックから左足のボレーシュートをしずめ、今季初得点。2節前の愛媛FC戦では40.平瀬大のゴールをアシストする。パワープレーに出た終盤に秋田戦と同様、左ハイサイドにポジショニング。21.関憲太郎から24.梅木翼へとつながったボールに飛びつき、相手ともつれながらもしっかりとゴール前に折り返して劇的なシュートを演出した。

 

7試合を終えて1ゴール2アシスト。セットプレーからの得点はこれまでもマークしてきたが、ヘナン自身が話すように得点の一つ前に絡むプレーは珍しく、レノファ7年目にしてまた新たな一面を見せている。

 

もっとも従来からのプレースタイルも健在だ。
相手チームのFW陣に対しては厳しい守備で自由を与えず、マイボールにすれば左足からの正確なフィードで攻撃に展開する。相手のプレスをうまくはがしてボールを味方に付けられるだけに、安定したビルドアップへの貢献度も高い。

 

センターバックは平瀬のほか、6.キム・ボムヨン、13.板倉洸などと組む。それぞれプレースタイルに違いこそあれど、レノファのサッカーを誰よりも理解するヘナンは常に高いレベルでのプレーを約束する。

 

「僕らバックラインの選手たちは良いコミュニケーションが取れています。連係面も問題なくやれています。相方を務めるのが誰でも、チャレンジ・アンド・カバーの連係はできていて、誰が出ても心配なく守れると思います」

 

徳島戦では強風下、愛媛戦では濡れそぼったピッチをものともせず、「リスクを背負わないようにシンプルにプレーすることを意識」して、攻守に存在感を示した。
悪天候の中で結果を引き寄せた経験は、雨天が予想される今節にも生きてくるだろう。攻撃に挑む積極性とセンターバックたるべき安定感を発揮し、頼れるヘナンが7年目のレノファに勝点を呼び込んでみせる。

 

選手コメント

(前節の甲府戦は)チームメイトがみんなで先に点を取ってくれて、僕は最後に入ってそれを守るということが仕事でした。ダイ選手(平瀬大選手)、ヘナン選手がうまく対応してきていたことが大きいと思います。こういう試合は続けていきたいです。チームメイトのおかげで取れた勝点3だったと思います。

 

僕らの守備は穴がなくなっていて成長を感じています。相手が僕らの嫌なところを突いてくるという感じもなくなっているので、本当に強いチームになってきていると思います。ただ愛媛戦で何もないところから失点したのはミスだったと思います。本当に早いところから集中していないと失点してしまうので、本当に集中して戦いたいと思います。

 

熊本のようにショートパスのチームは前からプレッシャーに来ると思うので、背後はチャンスになると思います。そういうシーンが続くと裏が空いてくるので、相手の速いパスに早く慣れて、そういうところは狙いたいです。僕たちは背後を取れれば強いチームですので相手の嫌なところにボールを出して、そこから前を向いてプレッシャーを掛けて、良いテンポを作っていくとチャンスは来ると思います。

選手コメント

(甲府戦の2点目につながった場面は)その前からジュンヤくん(加藤潤也選手)の動きは見ていたので、狙い通りでした。奪ったボールを前に持っていくことは意識していますので、結果につながって良かったです。ロングスローはキックよりは威力がないのでクリアもそんなに飛ばないと思います。こぼれはチャンスになってくると思いますので、そういうところはチームとして狙ってやっていければと思います。

 

チームとして組織的に守れていますし、甲府戦は相手の外国人選手に対しても人数を掛けて守ることもできました。そういうことができているのも、しっかりみんながハードワークしている証拠だと思います。

 

熊本との試合は本当にピッチ状況にもよると思いますが、熊本は僕が思っている中でも一番良いチームだと感じています。J3でも対戦がありますが、一人一人が上手いですし、攻撃も守備もすごくハードワークしてくるチームです。良い相手とできるのは楽しみですし、良い準備をして連勝したいと思います。

前節フォーメーション

前節ハイライト

前回対戦ハイライト

スタッツ

jstats

ロアッソ熊本 PICK UP PLAYER

神代慶人

J初ゴールで勢いに乗る16歳

レノファ守備陣との対決に注目

 

ロアッソ熊本は前節、ジェフユナイテッド千葉と対戦し、4試合ぶりの勝利を挙げた。スコアレスで迎えた試合終盤、左のペナ角で上村周平(背番号8)、豊田歩(同21)などが粘り強くボールを保持すると、これがファールを誘ってPKを奪取。このチャンスでボールをセットし、左隅にしずめたのが神代慶人(同28、くましろ・けいと)だった。

 

相手GKに同方向に飛ばれたが、狙い澄ましたキックのほうが優った。落ち着いたキックを見せた彼の生年月日は2007年10月25日――。

高校生ながらトップチームへの昇格を果たし、16歳5カ月と5日でJリーグ初ゴールを奪取することになった。20.河野孝汰の記録を約5カ月更新するJ2最年少ゴールはメディアでも話題になっているが、同節ではドリブル突破からのシュートや空中戦での強さも見せ、非凡な才能を見せつけている。

 

連戦のため先発出場の可能性もある。ピッチ状況が芳しくなければ、熊本であっても浮き球を使うことが考えられ、神代は重要なターゲットになりうる。向き合うのはレノファのピックアップ選手でもある3.ヘナンや試合への強い意気込みを語る6.キム・ボムヨンだ。勢いのある若手とレノファの経験豊富な選手たちとのマッチアップは必ずヒートアップするはず。迫力のあるバトルからは目が離せない。

レノファニスタ

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