レノファ山口FC

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PREVIEW

3連戦の好発進へ、みらスタでの熱いホーム戦!

背後と逆サイドを意識してゴールを目指そう!

 

試合当日に配信していたマッチデープレビューは、今週から試合前日の掲載にプチリニューアル。鳥養祐矢さん、渡部博文社長などを招き、トクダトモヨさんのMCで毎週配信している『RENOFANISTA』とともに、試合に向けて早い段階から見どころやワクワク感をお伝えていきます。

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いよいよ今シーズン最初の3連戦に突入する。
3連戦はまず4月8日にホームで栃木SCと対戦。来週水曜日の12日に大分トリニータとのアウェイ戦を戦ったあと、山口に戻って16日には清水エスパルスと対戦するという日程だ。長距離の移動は伴わないものの、清水戦のあとも中5日で次のリーグ戦があるため、総力戦のゲームが続くと考えたほうがよさそうだ。

 

今日の試合を占う前に、まずは前節のおさらいをしておきたい。レノファがブラウブリッツ秋田に1-0で勝利して、連敗を3で止めた試合だ。

 

レノファはメンバーを大きく変更し、GKで吉満大介、ボランチで山瀬功治が先発したほか、センターバックは前貴之と生駒仁のコンビを組んだ。
顔ぶれを見渡せば十分に足元でボールを動かせる布陣だったが、天候やピッチ状況などから、レノファは『相手の土俵』とも言える長めのボールを使う戦術でゲームを展開した。

実は割り切ったサッカーの最終判断を下したのは、ベンチではなく、ピッチ内の選手たちだった。
山瀬や前をしてもレノファらしい地上戦をするには難しいコンディションだったのだ。
『相手の土俵』に乗らざるを得なかったものの、その両選手が落ち着いて守備組織を束ねたり、皆川佑介が体を張ってボールをキープしたりして、レノファは相手の時間を耐え抜いていく。

 

決勝点を決めたのは生駒で、矢島慎也の蹴ったコーナーキックにピンポイントで合わせ、ゴールに流し込んだ。さらに最終盤にはケガの影響で出遅れていた池上丈二と神垣陸がピッチに立ち、復活を印象づけるとともに、絶妙なポジショニングで間延びを防ぎ、ゲームをしっかりと締めることに成功。レノファが難しい試合で勝点3を呼び込んだ。

そんな秋田戦の内容は「特別仕様」だったと考えるべきではあるが、選手が自ら判断し、責任を持って最後までやり遂げたのは大きな成果だ。
今季初出場となった選手も多く、スタメン争いは新たなフェーズに突入。
4月4日の公開練習もオフ明けながら緊張感の高い充実したものとなった。「練習は嘘をつかない」とは名塚善寛監督。良い練習ができており、今節はレノファらしいサッカーをしつつも、より熱の入ったアグレッシブな試合を届けられるに違いない。

みらスタに迎える栃木との過去の対戦成績は、レノファから見て3勝0分7敗。
ドローゲームがなく、10度の対戦はいずれも白黒が付いている。敗戦が多いとはいえ、レノファは計12得点を挙げており、昨シーズンも2試合で3得点を決めている。今日も十分に得点を決めるチャンスがある。

 

攻撃での注目は二つある。一つは相手ウイングバックの背後を突けるか。
フォーメーション図で示した福森健太と黒崎隼人がウイングバックと呼ばれるポジションの選手で、どちらも前線に果敢に上がっていく選手である分、その後ろはスペースができやすい。
レノファが攻略したいエリアであり、左サイドでは沼田圭悟の直進的なスプリント、右サイドでは秋田戦でも見せている吉岡雅和と河野孝汰の連係から崩していきたい。

 

もうひとつのポイントは逆サイドへの展開だ。相手の守り方の特徴を踏まえれば、ボールがあるサイドはかなり窮屈になるが、ボールがないサイドはやや手薄。
これはやむを得ないことだが、レノファとしては狙いどころになる。

 

前節の試合で栃木に逆転勝ちしているザスパクサツ群馬は、少し手数を掛けて逆サイドにボールを送っていたが、レノファはよりダイレクトに逆サイドに飛ばしても良さそうだ。
逆サイドまで見通してパスを通せる選手といえば、前や佐藤謙介が筆頭に挙げられるものの、高橋秀典、生駒なども視野を広く保ってサイドを変える動きをしていければ、チャンスは確実に増えていく。

守備面では秋田戦ほどセットプレーやロングスローが多くなるわけではないが、相手のクロスボールを跳ね返すとともに、セカンドボールを先に拾うことが重要だという点は変わらず、秋田戦の経験をしっかりと活かしたい。もちろん秋田戦でレノファが見せた戦うメンタリティーも継続して表現したい。

 

本稿で挙げるポイントは以上の通りで、「ウイングバックの背後」と「相手の守備が及びにくい逆サイド」をどう攻略するかを攻撃のカギとして列挙した。

ただサッカーはいろいろな見方ができるのも醍醐味。
今日からは1日早く見どころが公開されるので、予想フォーメーション図や本稿に示す各種データ、そして『RENOFANISTA』を参考に、「レノファにはこう戦ってほしい」「相手はこう出てくるんじゃないか」と想像しながら試合を迎えるのも一興。キックオフまでの時間を充実の予想タイムとして、ワクワク、ドキドキしながら楽しんでほしい。 (上田真之介)

PICK UP

GK 17. 吉満大介 選手

平常心に込めた飽くなき闘志

吉満が見せた真価と矜持

 

2021年シーズンの最終戦以来1年半ぶりの先発出場をつかみ取り、チームをクリーンシート(無失点)での勝利に導いた。43分にはクロスボールの流れから相手に至近距離でシュートを放たれたが、ゴールを死守。キックが最大のストロングポイントと言われてきた吉満大介は、GKの本分とも言えるセービングと味方を動かすコーチングで存在感を示した。

「失点をゼロで抑えられればディフェンス陣は自信になる。次は攻撃にどう転じるかだが、ディフェンスの役割はまずはゼロで抑えること。それをしつつ、レノファの魅力的なサッカーを展開したい」

 

そう振り返った吉満だが、昨シーズンは公式戦に出場するチャンスは得られなかった。
通年で試合から遠ざかったのはプロになって初めて。ただ不満をぶつけることはなく、練習場には土肥洋一GKコーチの指導に向き合う17番の姿があった。

 

苦しい時期をひたむきな練習で乗り越え、名塚善寛監督は「吉満はメンタルが成長した」と評価。
「後ろの選手は浮き沈みがあるとプレーに出てしまうが、今は本当にしっかりとトレーニングから平常心でやれている。秋田戦は不安なく送り出せた」と話す。

ファインセーブでチームを救ったり、クロスボールに落ち着いて飛び出せたのも、浮沈しない安定したメンタルの成果かもしれない。もっとも「平常心」が良く現われたのは、秋田戦直後に行ったレノファ公式サイト向けのインタビューだった。
久しぶりの出場を無失点で飾った吉満だったが、表情には傲りも破顔の笑みもなく、淡々と自分のタスクを語った。

 

「相手の土俵でも、自分たちの土俵でも負けないように心掛けることは意識していた。チームの代表として出るのだから、責任を持ってプレーする。僕自身はポジションは確約されていないと思う。また出させてもらえるのであれば、また責任感を持って戦いたい」

 

試合は吉満が頼りになるGKであることを証明したとはいえ、確かに1勝を得たに過ぎない。
吉満はフラットな表情のまま、「次の試合で結果を残すことで、こういう試合で無失点で勝てたからこそ、この結果になったんだと言えるようにしたい」と締めくくった。その落ち着きにこそ、頼もしさが感じられた。

今節は古巣戦だ。吉満は栃木でプロキャリアをスタートさせた。デビューイヤーの2015年こそ1試合の出場にとどまったが、チームがJ3を戦った16年は30試合に出場。
2017年にレノファに加入すると、持ち前のキックを活かして出場機会を増やし、Jリーガーの階段を上っていった。来たる試合は大卒ルーキーの吉満を迎え入れてくれたチームに、成長し続ける姿を見せる試合になる。

 

「古巣との対戦は楽しみだし、何より次の試合に出られるならば、試合に出られることに感謝し、応援してくださる方々に良い結果を届けられるように頑張っていきたい」

 

攻撃を担えるゴールキーパーという持ち味をそのままに、自ゴールをより強く守れる存在へと進化する吉満大介。今節も相手はクロスボールを生かした攻撃を仕掛けてくるだけに、手を使えるGKの存在は頼もしいものになる。
GKとしての譲れぬプライドを胸に宿し、古巣戦に立ち向かう春の大一番が始まる。

 

予想フォーメーション

通算対戦成績

前回対戦ハイライト

スタッツ

2023年4月4日現在

jstats

栃木SC PREVIEW

堅守と縦の速さを誇る栃木

攻防のカギはクロスを活かした攻撃

 

栃木SCは昨シーズンに引き続いて時崎悠監督が指揮を執っている。

組織的な守備と縦に速い攻撃という印象があるチームだが、今シーズンはなるべく高めのライン設定をしたり、ボールをつないでチャンスを作ろうとしたりと、昨年よりも攻撃に磨きを掛けてきている。

 

フォーメーションは3-4-2-1を採用。
守備時には5バック気味になるが、ボールに対してどんどんと選手が出て行き、ボールをそれ以上は進ませないように限定する。攻撃はシンプルな組み立てでゴールに迫り、早い段階から上げるクロスボールは183cmのFW根本凌、187cmのベテランFW矢野貴章などがターゲットになっている。

29.矢野貴章選手

いずれも過去にレノファから得点を挙げている選手たちで、とりわけ矢野のいぶし銀の動きはつかまえづらい。レノファは生駒仁がぴったりとマークすることになりそうだが、ゴールキーパーもクロスボールに対しては積極的に飛び出して行く必要があろう。また、栃木は前節はウイングバックもクロスに対して積極的に飛び込んできていた。それを踏まえれば、単にFWだけをマークするのではなく、福森健太や黒崎隼人、シャドーの森俊貴の動きも見なくてはならない。

10.森俊貴選手

それでも栃木のプレーヤーに闇雲にアタックするのは禁物だ。
フォーメーション図の通り、レノファの4バックに対して、相手が1枚のセンターFW(図上は矢野)、2枚のシャドー(森と大島)、2枚のウイングバック(福森と黒崎)で攻撃を築けば、必然的にマークにズレが生じてしまう。
そのままでは容易にクロス攻撃を完結させられてしまうため、レノファは前節同様に声を掛け合ってスライドを早めたり、山瀬功治や神垣陸が堅実にスペースを埋めたりして、相手がボール回しに苦労するような状況を作りたい。

 

注意したいのは、栃木が2連敗中であるということやボランチの神戸康輔が出場停止だということだ。
時崎監督がメンバーや戦い方を大きく変える可能性があり、読みにくい部分はある。レノファイレブンには相手の出方を見極めて、冷静にゲームを運ぶ能力も求められる試合になりそうだ。

栃木SC PICK UP PLAYER

福森健太 選手

サイド攻撃を担うキーマン

決定機に絡む動きは要警戒

 

栃木SCの攻守の要となるのがウイングバックの選手たちだ。福森健太、黒崎隼人の出場が予想され、特に前節の試合でゴールを決めている福森は勝負のキーマンになりそうだ。

 

福森はFC東京のアカデミーから、鹿屋体育大学に進学。4年次に当時J2のギラヴァンツ北九州の特別指定選手となり、2試合に出場している。北九州では2020年まで主にサイドバックでプレーし、21年は大分トリニータでJ1の舞台にも立った。22年に栃木に移籍し、今年は同チームで2年目を迎えた。

 

主戦場としていたのは左右のサイドバックだったが、栃木では一列前でプレーする機会が多く、前節も試合途中から左のウイングバックで出場。機を逃さないスプリント、精度の高いクロスボールは持ち味だ。攻撃で目立てる選手ながら、Jリーグ初ゴールが初舞台から数えて5年目の2020年だったのは意外でもあるが、前節も黒崎のクロスに逆サイドから飛び込んで先制点を決めている。

 

初ゴールが5年目だったのは単にフィニッシュワークに関わる機会が少なかっただけで、得点への意欲自体は従前から高かった。今から6年前の2017年にも福森は「まだまだ僕のクロス精度の質は上げていかないといけないが、チームとしてはどんな形でもゴールがいる。とにかく得点にこだわりたい」と話していた。今はポジションがウイングバックになり、ゴールシーンにより顔を出しやすくなっている。

それだけに、レノファにとっては福森などウイングバックの攻撃参加をどれだけ抑制できるかが無失点で試合を進めるカギになる。
名塚善寛監督も「ウイングバックの二人で得点も取っている。そういう意味でも受けないこと。自分たちからプレッシャーを掛けに行くことが大事だ」と警戒。相手ウイングバックと対峙する高橋秀典や吉岡雅和は個人戦術を研ぎ澄ませ、相手に前を向かせないようにしていきたい。

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