レノファ山口FC

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PREVIEW

試合の進め方もカギを握る水曜ナイトゲーム

スタメン選考にも注目

 

7月初旬の3連戦を戦っているレノファ山口FC。その2戦目は我らが維新みらいふスタジアムでモンテディオ山形と対戦する。前回対戦は1-1の引き分けだったが、今回はしっかりと勝ち切りたい試合だ。

 

注目したいのは「メンバー選考」と「試合の進め方」。ミッドウィークの試合は相手の顔ぶれが予想しにくい上、自チームもコンディションが一定ではないため難しい試合になりやすいが、フアン・エスナイデル監督がどうチーム状況と90分間の試合をマネジメントしていくか――。現役時代に連戦の多いビッグクラブで戦ってきた指揮官の手腕に期待が懸かる。

現状のレノファはショートカウンターに加え、本来の持ち味でもある自陣からのビルドアップでもチャンスの質が上がってきている。特に4.神垣陸は的確なポジショニングでボールを受け取り、前方の動きも逃さずに供給している。ただ神垣の走行距離はチームトップクラス。対人強度も求められる場合があり、疲労は溜まりやすいポジションだ。

 

その神垣をはじめ、毎試合のように先発しているメンバーのフィジカルコンディションを考慮すると、中3日での山形戦は顔ぶれが変わることも十分に考えられる。前節の藤枝MYFC戦もGKや前線の顔ぶれを変えたが、今節も何人かは入れ替わるだろう。練習は非公開で行われているため実際のコンディションは不明だが、予想フォーメーションの顔ぶれは過去の3連戦を参考に選出した。

出番に恵まれなかった選手が躍動できれば、チーム力そのものの底上げになる。
前節の試合では31.寺門陸が好セーブを見せ、32.五十嵐太陽は前線からのプレスやフィニッシュに関わる場面で存在感を示した。エスナイデル監督は3連戦前の取材で「今はまだ試合に呼ばれない選手もいるが、彼らが必要な時は必ず来ると思う」と話しており、この厳しい3連戦は単に勝利を目指すだけではなく、チーム力を大幅に向上する機会にしたい。

 

図には入れていないが、前線は9.皆川佑介や24.梅木翼、後方では41.国本玲央、47.上本銀太など若手にチャンスが巡ってくるかもしれない。神垣などが先発を続ける中盤を入れ替えた場合は、8.佐藤謙介、10.池上丈二、32.五十嵐太陽などが候補に挙がる。佐藤と池上は渡邉晋監督が率いる相手のストロングとウィークを理解しているだけに、したたかなゲームコントロールを見せてくれそうだ。

 

「試合の進め方」に着目すると、今節はレノファの時間と山形の時間がはっきりと分かれる展開になると予想される。

 

山形は4-2-1-3のフォーメーションがベースにあり、ビルドアップでは立ち位置を変化させながら運び出す。そこに対するレノファのプレスは十分に効くと考えられ、特に試合序盤ではハイプレスで奪い返したり、セカンドボールを回収したりして、レノファがボールを支配できるだろう。

 

レノファはこの時間帯で得点を挙げられれば、試合を優位に進めることができる。2試合連続無得点は不本意だが、果敢な攻撃参加を見せる2.高橋秀典のクロスボール、五十嵐の巧みなボールコントロールは相手にとって大きな脅威。山形の守備はコンパクトだが、「攻撃的なサッカーはできている。あとは得点を取れるようにしたい」と意気込む五十嵐など若い力を発揮し、恐れずに相手ゴールに挑みたい。

後半は一転して全く違う試合になる。山形は選手層が厚く、交代カードを早めに切って大きく修正する可能性があるほか、フアン・エスナイデル監督もプレス強度を維持するためにあらゆる手を打っていくはず。どちらかに偏った展開は考えにくく、レノファの時間と山形の時間が目まぐるしく入れ替わりながら進みそうだ。

 

ただ、流れに翻弄されるのではなく、相手の出方を知るレノファの中盤や15.前貴之が中心となって、耐えどころと攻めどころの意思を合わせたい。
イージーな展開になるのか、難しいゲームになるのかはレノファ次第でもある。それでも最後に勝ちどきを上げるのは、ホームスタジアムで戦うオレンジのレノファだ。誰が出ようともハードワークを最後までやりぬき、熱い応援とともに、みらスタの夜を煌めかせよう!

PICK UP

PICKUP PLAYER 13.大槻周平

 

戦術に融合してゆく

大胆かつ繊細な大槻スタイル

 

前線からの守備は現代サッカーでの鉄則と言えるが、フアン・エスナイデル監督が率いるレノファは強度もいっそう高くなった。その中でスタメンに選ばれる機会が増えてきたのが13.大槻周平だ。誰が見ても分かるほど強度の高いディフェンスをやり続け、タフに戦っている。

 

披露しているのは強度だけではない。最近の試合でより目立つのは大槻の繊細さだ。相手のボールホルダーに対してガツンと当たるのではなく、遠方からの追い方、接近した時の体の入れ方の工夫がしっかりと表現され、相手が動けるコースを確実に限定している。

 

前節・藤枝戦前のプレビューでも触れたが、特定の方向に追い込めると、後ろの選手たちのボール奪取率は向上する。FWにとって後ろの状況を掴むのは簡単ではないが、大槻はそれを表現し、仮に上手くいかなくても厭わずにプレスバックしてもう一度、相手を限定する。その献身性もやはり魅力だ。

 

大槻は「今シーズンは本当に悔しい思いをしていて、上から見るほうが多かった」と前半戦を振り返ったが、常に自分が試合に出るイメージは抱き続けた。

「試合を上から見ている中でも、チームの特徴と自分たちの選手の特徴を見ながら、自分が出たらこうしようというのはイメージしていた。そうしていたので(新監督になっても)スムーズに入れたというところがある」

 

相手を自分たちのボール奪取スポットに追い込む大槻のプレスは、今のレノファにとっては不可欠のもの。しかし、大槻はそれだけでは満足していない。FWである以上、「得点は求められている」と言い、ゴールに近づくプレーにも一層のこだわりを見せる。

「押し込めている時もあるが、そういう時でも背後を見せる動きは必要になる。足元でボールを受けるだけになってしまってもいけない。偏ってしまうのではなく、背後を見せていくということもやっていきたい」

 

3連戦となったこともあり、前節の藤枝MYFC戦は先発ではなく試合途中からピッチに立った。その分、2年間プレーした古巣との一戦は先発に戻る可能性もありそうだ。ただ、大槻はどのタイミングで出ようとも、守備への献身性と攻撃のダイナミックさを表現するだろう。レノファの勝利のために、ハードワークを全うする最前線の仕事人。13番の繊細で大胆な動きから今日も目が離せない。

予想フォーメーション

通算対戦成績

前回対戦ハイライト

スタッツ

2023年6月29日現在

jstats

モンテディオ山形 PREVIEW

立ち位置を大事にする山形

パサーへの規制がポイント

 

シーズン序盤戦は苦戦が続き、8連敗を喫していたモンテディオ山形だったが、徐々にリズムを取り戻している。5月から6月にかけてはリーグ戦5連勝、天皇杯を含めれば6連勝と好調で、前節を終えた時点での順位は9位となっている。

 

2節前の東京ヴェルディ戦では0-2で敗れ、リーグ戦7試合ぶりの黒星。しかし前節はレノファでもプレーした田中渉(背番号21)、川井歩(背番号26)などを先発させ、幅を取る攻撃と前線の流動性を取り戻すことに成功。最前線の藤本佳希(背番号11)が4ゴールを決め、仙台とのダービーマッチを4-1で快勝した。

 

基本的なフォーメーションは4-2-3-1を予想している。レノファとしては幅を取ったり、高い位置へとランニングしたりしてチャンスを作る両サイドの選手には注意したい。前節はイサカ・ゼイン(背番号42)、國分伸太郎(背番号25)がフリーで前を向けたのが藤本のゴールにもつながっていた。今節は誰が出るかは分からないが、警戒は必須だ。

 

さらに、彼らの動き出しを生かそうとするパサーへの規制も必要になる。特に小西雄大(背番号8)、藤田息吹(背番号15)などへのプレッシングを効かせ、供給を遅らせたい。レノファは最近の試合では相手の出どころへのアプローチはできているだけに、それを継続できれば、無失点の試合は続けられるだろう。

 

モンテディオ山形 PICK UP PLAYER

21.田中渉 選手

古巣戦に臨む技巧派

“味方でありライバル”の注目対決

 

レノファ時代にスタジアムを湧かせてきた田中渉(背番号21)の華のあるテクニックは、やはり注目だ。田中渉は2021年に期限付き移籍でベガルタ仙台からレノファに加入し、翌22年シーズンまでほとんど全ての試合に出場。今季はモンテディオ山形に移った。

今年4月に渡邉晋監督が就任して以降は常に試合メンバーの18人には選ばれている。最近のリーグ戦では途中出場が続いていたが、前節の仙台戦でスタメンに復帰している。

 

その前節は得意とする左足からのミドルシュートでゴールを脅かしたほか、藤本佳希(背番号11)の3得点目の場面では、藤田息吹(背番号15)の縦パスをバイタルエリアで引き出し、起点となった。この時、田中は左サイドを駆け上がる國分伸太郎(背番号25)にタイミング良くボールを送ったが、絶妙なパスを出した瞬間に勝負はほぼ決した。田中の一本のパスで山形が数的優位な状況を作り、後手に回った相手から追加点。田中の良さが結果に直結した。

 

3連戦の中日であり、彼がどのタイミングで試合に出るかは分からないが、ポジションはインサイドハーフが考えられる。今節も決定的なスルーパスを通したり、ミドルレンジからシュートを放ったりするだろう。

 

対するレノファは4.神垣陸や8.佐藤謙介が直接のバトル相手となる。お互いに相手の強みを知っているだけに、レノファでもスタメンを競った選手同士のマッチアップは見応えたっぷり。強度高くアプローチしてストロングを抑えようとする場面も多々あると思われるが、逆に厳しいプレッシングの中だからこそ良さが光る場面も出てくる。味方でありライバルだった選手たちの白熱の攻防に注目したい。

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