レノファ山口FC

試合結果
レノファ山口
維新みらいふスタジアム
試合終了
  • 2
  • 3
  • 2
  • 0
  • 0
  • 3
モンテディオ山形

試合情報

2019明治安田生命J2リーグ第41節 vs. モンテディオ山形 入場者数6,117人
2019.11.1613:03キックオフ
維新みらいふスタジアム

[GK] 17 吉満 大介
[DF] 28 石田 崚真
[DF] 13 楠本 卓海
[DF] 49 菊池 流帆
[DF] 26 川井 歩
[MF] 05 佐藤 健太郎
[MF] 29 三幸 秀稔
[MF] 10 池上 丈二
[FW] 07 田中 パウロ淳一
[FW] 38 宮代 大聖
[FW] 24 山下 敬大

メンバー

[GK] 21 櫛引 政敏
[DF] 23 熊本 雄太
[DF] 03 栗山 直樹
[DF] 19 松本 怜大
[MF] 36 柳 貴博
[MF] 17 中村 駿
[MF] 14 本田 拓也
[MF] 06 山田 拓巳
[FW] 27 坂元 達裕
[FW] 13 大槻 周平
[FW] 40 山岸 祐也

[GK] 33 山田 元気
[DF] 02 坪井 慶介
[MF] 20 清永 丈瑠
[MF] 08 佐々木 匠
[MF] 14 吉濱 遼平
[FW] 04 高井 和馬
[FW] 42 河野 孝汰

SUB

[GK] 30 佐藤 昭大
[DF] 04 三鬼 海
[DF] 05 加賀 健一
[DF] 31 半田 陸
[MF] 10 井出 遥也
[MF] 18 南 秀仁
[FW] 37 髙木 彰人

[前半]7本 [後半]5本 シュート [前半]4本 [後半]14本
[前半]7本 [後半]5本 GK [前半]6本 [後半]6本
[前半]1本 [後半]1本 CK [前半]2本 [後半]4本
[前半]5本 [後半]8本 直接FK [前半]6本 [後半]7本
[前半]1本 [後半]1本 間接FK [前半]0本 [後半]1本
[前半]0本 [後半]0本 PK [前半]0本 [後半]0本
[前半]1 [後半]1 オフサイド [前半]0 [後半]1

29分 宮代 大聖
42分 石田 崚真

得点

54分 山岸 祐也
73分 山岸 祐也
77分 山岸 祐也

57分 田中 パウロ淳一 → 高井 和馬
83分 川井 歩 → 吉濱 遼平
86分 石田 崚真 → 河野 孝汰

交代

HT 大槻 周平 → 井出 遥也
68分 山田 拓巳 → 三鬼 海
92分 熊本 雄太 → 加賀 健一

21分 楠本 卓海
83分 石田 崚真

警告
退場

監督コメント

 今季を象徴するような試合になってしまいました。若いディフェンスラインが、良いときは良いですが、リズムが悪くなるとき、相手のペースになるとき、そういうときに跳ね返し、自分たちのリズムをもう一度取り戻すというゲームコントロールのところで幼さが出てしまったと思います。
 こういう試合をものにしなければならない、こういう試合で勝ち点を取らなければならないという試合を、今シーズンは何度もやってきました。
何回も何回も言い訳をしたくないですので、同じことは言いませんが、いろいろなことを変えなければいけないと思います。もちろん、僕もいろいろなことを反省しなければならないし、こういう戦い方で勝ち点を取れないのであれば、山形さんの順位やポイントを取るために必要であれば、いろいろなことを変えなければいけないとは思いますが、やはりクラブにはクラブのスタイル、カラーを確立させていかなければいけないということも思っています。クラブのカラーを確立させながら勝ち点を取って、実際に昇格争いをするために何が必要なのか。そういうことを考えなければいけないと思っています。試合の勝ち負けは、やってみなければ分かりませんが、その勝ちや負けから何が次に繋がるか。そういうことを考えなければならないと思います。

 

 

-後半は一転して多くのシュートを打たれた。ディフェンスラインに何が起きていたのか?

 前半できていたことと、できなかったことをハーフタイムで修正しました。
それがちゃんとできていれば後半もこんなにやられなかったと思います。パスの出どころ、ツーシャドーへのマーク。外に展開されたあとの絞り。細かく言えばキリはないですが、前半できていたことが後半、急にできなくなってしまう。彼らの圧力を感じて、それを跳ね返せなかった。自分たちのボールになって攻撃が単調になる。攻撃と守備は切って考えることはできないので、もう少し攻撃のところで3点目を取れれば違った展開になったとは思いますが、ピッチの中で何が起きているかを自分たちで判断して、修正していく。
それこそツボが18年間、経験してきたことだと思います。それを菊池流帆、楠本卓海、若いセンターバック、若いサイドバックが自分たちで考える。自分たちで何をすべきか。相手のリズムなのか自分たちのリズムなのか。どこが自分たちが今やられている原因なのか。残念ながら後半は、僕のところからセンターバックには声が届きません。上から見ているスタッフから問題点を修正されても、ピッチの中で彼らが考えて、彼らが感じて、彼らがお互いに喋って、そうやって修正していかないと、いつまでもベンチから指示を待つ。選手交代で流れを変える。ゲームが始まればやはり選手たちは自分たちで考えて、自分たちで判断をしなければならない。そういうところがまだ足りない、練習、経験が必要だと思います。

 

-今節までを受けて、次節の最終戦にはどのように戦いたいか?

 誰も満足したシーズンではないので、最後の試合でどれだけ維持を見せられるか。アウェーですが、相手が昇格争いをしているチームですが、場所や相手に関係なく、今年一年、僕らがやろうとしたサッカーを90分、ちゃんとやる。その結果が何勝何敗、勝ち点がいくつだと出てきます。その結果の部分と、やろうとしたことがどのくらいできるか。
 そういうことに最後の最後まで、維持を見せてチャレンジしたいと思います。

 

-若さが出たというところもあったということだが、今シーズンは若い選手も活躍もあった。そのあたりはどう捉えているか?

 いつも言っていますが、一つの現象で全てを否定したり、全て肯定したりする必要はないと思っています。今日も素晴らしいプレーがありましたし、若い選手がすごく成長してくれている。とても大きな成長を見せてくれている選手もいます。
ただ、それが、毎試合、調子が良いかというと、なかなかそれができない。我慢比べのところはありますが、若い選手を育てながらチームを強くするという難しさは痛感しています。しかし、こうやって応援してくれているサポーターのみなさんがいる以上、成長を待っているので負けても許してくださいとは言いたくはありません。今日も本当だったらツボを使いたかった。1本でもいいから彼をピッチに立たせたかった。最後のうちのサポーターの前で、うちのユニフォームを着ているツボを見せてあげたかった。
だけれど、2-3で負けていたらセンターバックは入れられない。そこは勝負にこだわらなければいけないと思いました。それがツボに対するリスペクトであり、先週1週間の準備でツボは本当にメンバーに入るくらいの調子を見せてくれていましたので、今日、メンバーに入れたのも、引退試合だから入れたわけではありません。そうやって1試合1試合、勝つことに執念を燃やして、勝ち点3をどうしても取りに行く。そういう姿勢を最後に見せることが、サポーターのみなさんにとっても大事なことだと思っています。

 

-最後は2バックの状態になっていたが、バランスを崩してでも前線に人数を割いた狙いは?

 そのまま3-2で負けている状況で、何の抵抗もしないで負けるのはそれこそホームのサポーターに失礼ですので、あらゆる抵抗をしたいと思っていました。河野孝汰は16歳ですが、先週1週間の練習をみて、みんながみんな十分に戦力としてベンチに入る価値があるプレーをしたなと思うと思います。今日はツボと同じように、孝汰をピッチに出したのも、本当に最後の3点目を取りに行く。勝ち点1でも取りに行く。そういう姿勢を最後の1秒まで諦めたくなかった。

 

-前貴之選手と高宇洋選手が出られない中だったが、どういう狙いで試合に入ったか?

 ずっとチームを支えてきた貴之と、夏に加入してからとても大きな戦力となっているヤンがいない。それでも今日は前半、素晴らしい試合ができました。後半にひっくり返されたのは彼らがいないという言い訳では通用しないと思います。僕らにとって毎日の練習が全てで、累積で出られない選手、代表でいない選手、その選手がいないから負けたとは絶対に言いたくないし、思いたくない。
彼らがいなくても戦える。それだけの選手がいると思っています。今日も代わりに出た選手、僕が満足できる選手もいるし、まだまだもっとやってほしいと思う選手もいます。全てが満足できる出来ではなかったですが、それでもチーム一丸となって、こういうときに勝ち点を取れるチームにしていかなければいけないと思います。

 

-失点シーンは人数が足りていなかったと思うが、どういう状況だったと見ているか?

 自分たちがセットして守備を仕掛けているときはある程度はまっているという実感はありました。ハーフタイムも前半と同じような守り方で構わない。もう少し中を締めて外に出させて、サイドを変えさせないようにしようと言っていましたが、それでもサイドを変えられてしまうときがある。そういうときに、ボールを奪いに行くのか、遅らせるのか、飛び込まないのか。そういう判断はチームの判断とは別に個人戦術の部分があります。そこで飛び込んだことによって数的不利が長くできてします。飛び込まないで遅らせて、持たせて、時間を掛けて、周りが帰ってくるまでの時間を稼ぐ。そういう一つ一つのプレーの判断ができるときも、できないときもある。できる選手もいるし、まだできていない選手もいる。そういうところが失点に繋がってしまったと思います。

 

-サポーターへのメッセージを聞かせてほしい。

 こんな試合を最後にしてしまっても、変わらず応援し続けてくれているサポーターのみなさんには感謝しかないです。その感謝の気持ちを表すのは、言葉ではなくて、プレーで出さなければいけないと思っています。できている選手を使う。勝ち点を取るために僕が何ができるのか。選手たちは何をしなければならないのか。そういうことをしっかり考えながらまた練習に取り組んで、最後の試合、今年1年応援してくれたサポーターに、アウェーの地ではありますが、勝利を届けたいと思います。

 

選手コメント

-得点シーンを振り返って欲しい。

 ジョージくんがシュートを打つタイミングで、こぼれると信じて走り込んで点を決めることができたのは良かったと思います。

 

-試合を振り返ってはどうだったか?

 前半を2-0で勝っていましたが、2-0は危ないというのは自覚していましたが、そこで返されたのはすごく悔しいです。ツボさんの引退試合ということで絶対に勝ちきりたかったですが、まだまだ甘さが出たと感じています。

 

-後半に3失点したが、どこに要因があったと考えているか?

 パウロ君が代わったあとに流れも変わって、守備守備守備とやりすぎてしまって、攻撃になかなかサイドが絡めなかった。そこは敗因かなと思います。

 

-サイドの運動量も高かったと思うが、そのあたりはどうだったか?

 いつもこのくらいは走っていますが、山形の攻撃陣が強かったですし、ヤンがいないことで守備の負担が大きかったというところはあります。

 

-坪井慶介選手の引退セレモニーではどのようなことを感じたか?

 僕は半年間しかやっていないですが、成長に年齢は関係ないということは言われていましたが、その通りだと思います。ツボさんは試合に出ない日でもアップしていた。それは陰ながらずっと見ていたので、すごく尊敬しますし、自分があの年齢まであれがやれるかと言われればできないと思いますし、そういうところを真似ではないですが、あのような選手になりたいと思います。ここで本当は勝ちきって、胴上げして終わりたかったですが、この悔しさを生かすのも壊すのも自分次第だと思いますので、いい準備できるように頑張りたいと思います。

 

-ゴールシーンを振り返ってほしい。

 サイドからの斜めのパスは試合中、ずっと狙っていました。そこでいい形で受けられた。練習中からゴール前ではがすのはやっていましたが、そういうのがうまく出たのかなと思います。

 

-後半は3失点という試合となった。試合全体ではどうだったか?

 前半はいい戦いができましたし、2-0で終えたのはすごく良い流れだったと思いますが、やはり失点したあとに立て続けにやられてしまうのは今日だけではないですし、そういう、いつもの癖、失点を重ねてしまうというところを修正していかないと勝ちにはつながらないと思います。

 

-坪井慶介選手のセレモニーがある試合だったが、どういう思いで臨んだか?

 ホーム最終戦で勝利する、ツボさんのためにも勝利したいというのは今週1週間、チームとしてやってきた部分はありますので、そういう意味でも勝てなかったのは悔しい結果になりましたが、残り1試合ありますので、それに向けていい準備をしたいと思います。

 

-久しぶりのゴールになったが、その点については? また、点を重ねるためにどういうことを修正したいか?

 FWとして結果を出したいというのは強かったですし、焦っている部分は自分の中ではありましたので、今日、得点という結果は1点ですが出せましたが、チームが勝てたわけではない。もっともっと点を取らないといけないですし、点を取ってチームを勝たせられる選手にならないといけないです。ゴール前での技術だったり、もちろんシュートもそうですが、まだまだ足りないところがありますし、そこは成長させたいと思います。今日はツボさんも言っていましたが、人のせいにするのではなくて頑張っていきたいと思います。

 

-坪井慶介選手は若い選手が出てくることは当たり前の世界だというスピーチをしていた。まさに宮代選手のことでもあると思うが、どう受け止めていたか?

 その一言だけではないですが、今日のスピーチを含め、日頃の練習に向かう姿勢、ピッチでの姿勢で学ぶものは多いですし、そうやって、そういう人の背中を見て、自分たちも頑張ってやっていく。半年という短い間でしたが、本当に尊敬できる選手だと思います。

 

 

-今の率直な感想を聞かせてほしい。

 まずは試合が残念な結果になってしまい、サポーターのみなさんに勝ち点3を、ホーム最終戦で届けることができなかったことは残念でしたが、みなさんにあいさつをする場を設けていただいたことに感謝しています。

 

-6千人を超えるサポーターが来た。声援をどう感じていたか?

 先ほどのあいさつで話しましたように、たくさんの人に支えられて、応援していただいて、サッカー選手として僕は本当に、今日また改めて、この山口で終わることの幸せを感じています。

 

-山口に来てからの2年間はどういう時間だったか?

 もちろんサッカー選手として成長し、チームが勝つためにやるということは一つの目標にしていました。とはいえ、本当に40歳手前、チームにいい影響、若い選手にいい影響を与えられたかは考えることは多かったです。それがどれくらいできたかは、正直、自分では分からないところはありますが、自分が持てる力、思うところを周りに伝えてきたつもりです。また、僕自身、J1に出たいという思いで来ましたが、それは叶わなかったですが、この先、選手たちがそれを叶えてくれると非常に嬉しいです。

 

-引退セレモニーでは若い選手への思いも語っていたが、今日はその若い選手にとって悔しい試合だったと思う。若い選手にはどういう声を掛けたいか?

 失敗は付きものだと思いますので、そこからどうやって自分たちが立ち上がってやっていけるかが大事になってくると思います。僕自身、もちろん自分一人の力だけではないですが、周りに支えられながら、それをやってきたという思いがありますので、彼らの悔しい思いから学ぶものをしっかり受け止めて、自分たちの成長に繋がるように継続して努力してほしいと思います。

 

-来週も試合がある。どういう気持ちで準備したいか?

 選手として最後の節目を全力でやるということは伝えていますので、その自分の言葉に背かないように、最後まで全力で、プロとしてやっていきたいと思っています。

PHOTO


RESULT

試合結果データ

2019明治安田生命J2リーグ
レノファ山口
レノファ山口
維新みらいふスタジアム
試合終了
2 - 3
2 前半 0
0 後半 3
モンテディオ山形

試合情報

2019明治安田生命J2リーグ第41節 vs. モンテディオ山形

入場者数6,117人

13:03キックオフ

維新みらいふスタジアム

メンバー

[GK] 17 吉満 大介
[DF] 28 石田 崚真
[DF] 13 楠本 卓海
[DF] 49 菊池 流帆
[DF] 26 川井 歩
[MF] 05 佐藤 健太郎
[MF] 29 三幸 秀稔
[MF] 10 池上 丈二
[FW] 07 田中 パウロ淳一
[FW] 38 宮代 大聖
[FW] 24 山下 敬大

[GK] 21 櫛引 政敏
[DF] 23 熊本 雄太
[DF] 03 栗山 直樹
[DF] 19 松本 怜大
[MF] 36 柳 貴博
[MF] 17 中村 駿
[MF] 14 本田 拓也
[MF] 06 山田 拓巳
[FW] 27 坂元 達裕
[FW] 13 大槻 周平
[FW] 40 山岸 祐也

[GK] 33 山田 元気
[DF] 02 坪井 慶介
[MF] 20 清永 丈瑠
[MF] 08 佐々木 匠
[MF] 14 吉濱 遼平
[FW] 04 高井 和馬
[FW] 42 河野 孝汰

[GK] 30 佐藤 昭大
[DF] 04 三鬼 海
[DF] 05 加賀 健一
[DF] 31 半田 陸
[MF] 10 井出 遥也
[MF] 18 南 秀仁
[FW] 37 髙木 彰人

[前半]7本
[後半]5本
シュート [前半]4本
[後半]14本
[前半]7本
[後半]5本
GK [前半]6本 [後半]6本
[前半]1本 [後半]1本 CK [前半]2本 [後半]4本
[前半]5本 [後半]8本 直接FK [前半]6本 [後半]7本
[前半]1本 [後半]1本 間接FK [前半]0本 [後半]1本
[前半]0本 [後半]0本 PK [前半]0本 [後半]0本
[前半]1 [後半]1 オフサイド [前半]0 [後半]1

29分 宮代 大聖
42分 石田 崚真

得点

54分 山岸 祐也
73分 山岸 祐也
77分 山岸 祐也

57分 田中 パウロ淳一 → 高井 和馬
83分 川井 歩 → 吉濱 遼平
86分 石田 崚真 → 河野 孝汰

交代

HT 大槻 周平 → 井出 遥也
68分 山田 拓巳 → 三鬼 海
92分 熊本 雄太 → 加賀 健一

21分 楠本 卓海
83分 石田 崚真

警告
退場

監督コメント

 今季を象徴するような試合になってしまいました。若いディフェンスラインが、良いときは良いですが、リズムが悪くなるとき、相手のペースになるとき、そういうときに跳ね返し、自分たちのリズムをもう一度取り戻すというゲームコントロールのところで幼さが出てしまったと思います。
 こういう試合をものにしなければならない、こういう試合で勝ち点を取らなければならないという試合を、今シーズンは何度もやってきました。
何回も何回も言い訳をしたくないですので、同じことは言いませんが、いろいろなことを変えなければいけないと思います。もちろん、僕もいろいろなことを反省しなければならないし、こういう戦い方で勝ち点を取れないのであれば、山形さんの順位やポイントを取るために必要であれば、いろいろなことを変えなければいけないとは思いますが、やはりクラブにはクラブのスタイル、カラーを確立させていかなければいけないということも思っています。クラブのカラーを確立させながら勝ち点を取って、実際に昇格争いをするために何が必要なのか。そういうことを考えなければいけないと思っています。試合の勝ち負けは、やってみなければ分かりませんが、その勝ちや負けから何が次に繋がるか。そういうことを考えなければならないと思います。

 

 

-後半は一転して多くのシュートを打たれた。ディフェンスラインに何が起きていたのか?

 前半できていたことと、できなかったことをハーフタイムで修正しました。
それがちゃんとできていれば後半もこんなにやられなかったと思います。パスの出どころ、ツーシャドーへのマーク。外に展開されたあとの絞り。細かく言えばキリはないですが、前半できていたことが後半、急にできなくなってしまう。彼らの圧力を感じて、それを跳ね返せなかった。自分たちのボールになって攻撃が単調になる。攻撃と守備は切って考えることはできないので、もう少し攻撃のところで3点目を取れれば違った展開になったとは思いますが、ピッチの中で何が起きているかを自分たちで判断して、修正していく。
それこそツボが18年間、経験してきたことだと思います。それを菊池流帆、楠本卓海、若いセンターバック、若いサイドバックが自分たちで考える。自分たちで何をすべきか。相手のリズムなのか自分たちのリズムなのか。どこが自分たちが今やられている原因なのか。残念ながら後半は、僕のところからセンターバックには声が届きません。上から見ているスタッフから問題点を修正されても、ピッチの中で彼らが考えて、彼らが感じて、彼らがお互いに喋って、そうやって修正していかないと、いつまでもベンチから指示を待つ。選手交代で流れを変える。ゲームが始まればやはり選手たちは自分たちで考えて、自分たちで判断をしなければならない。そういうところがまだ足りない、練習、経験が必要だと思います。

 

-今節までを受けて、次節の最終戦にはどのように戦いたいか?

 誰も満足したシーズンではないので、最後の試合でどれだけ維持を見せられるか。アウェーですが、相手が昇格争いをしているチームですが、場所や相手に関係なく、今年一年、僕らがやろうとしたサッカーを90分、ちゃんとやる。その結果が何勝何敗、勝ち点がいくつだと出てきます。その結果の部分と、やろうとしたことがどのくらいできるか。
 そういうことに最後の最後まで、維持を見せてチャレンジしたいと思います。

 

-若さが出たというところもあったということだが、今シーズンは若い選手も活躍もあった。そのあたりはどう捉えているか?

 いつも言っていますが、一つの現象で全てを否定したり、全て肯定したりする必要はないと思っています。今日も素晴らしいプレーがありましたし、若い選手がすごく成長してくれている。とても大きな成長を見せてくれている選手もいます。
ただ、それが、毎試合、調子が良いかというと、なかなかそれができない。我慢比べのところはありますが、若い選手を育てながらチームを強くするという難しさは痛感しています。しかし、こうやって応援してくれているサポーターのみなさんがいる以上、成長を待っているので負けても許してくださいとは言いたくはありません。今日も本当だったらツボを使いたかった。1本でもいいから彼をピッチに立たせたかった。最後のうちのサポーターの前で、うちのユニフォームを着ているツボを見せてあげたかった。
だけれど、2-3で負けていたらセンターバックは入れられない。そこは勝負にこだわらなければいけないと思いました。それがツボに対するリスペクトであり、先週1週間の準備でツボは本当にメンバーに入るくらいの調子を見せてくれていましたので、今日、メンバーに入れたのも、引退試合だから入れたわけではありません。そうやって1試合1試合、勝つことに執念を燃やして、勝ち点3をどうしても取りに行く。そういう姿勢を最後に見せることが、サポーターのみなさんにとっても大事なことだと思っています。

 

-最後は2バックの状態になっていたが、バランスを崩してでも前線に人数を割いた狙いは?

 そのまま3-2で負けている状況で、何の抵抗もしないで負けるのはそれこそホームのサポーターに失礼ですので、あらゆる抵抗をしたいと思っていました。河野孝汰は16歳ですが、先週1週間の練習をみて、みんながみんな十分に戦力としてベンチに入る価値があるプレーをしたなと思うと思います。今日はツボと同じように、孝汰をピッチに出したのも、本当に最後の3点目を取りに行く。勝ち点1でも取りに行く。そういう姿勢を最後の1秒まで諦めたくなかった。

 

-前貴之選手と高宇洋選手が出られない中だったが、どういう狙いで試合に入ったか?

 ずっとチームを支えてきた貴之と、夏に加入してからとても大きな戦力となっているヤンがいない。それでも今日は前半、素晴らしい試合ができました。後半にひっくり返されたのは彼らがいないという言い訳では通用しないと思います。僕らにとって毎日の練習が全てで、累積で出られない選手、代表でいない選手、その選手がいないから負けたとは絶対に言いたくないし、思いたくない。
彼らがいなくても戦える。それだけの選手がいると思っています。今日も代わりに出た選手、僕が満足できる選手もいるし、まだまだもっとやってほしいと思う選手もいます。全てが満足できる出来ではなかったですが、それでもチーム一丸となって、こういうときに勝ち点を取れるチームにしていかなければいけないと思います。

 

-失点シーンは人数が足りていなかったと思うが、どういう状況だったと見ているか?

 自分たちがセットして守備を仕掛けているときはある程度はまっているという実感はありました。ハーフタイムも前半と同じような守り方で構わない。もう少し中を締めて外に出させて、サイドを変えさせないようにしようと言っていましたが、それでもサイドを変えられてしまうときがある。そういうときに、ボールを奪いに行くのか、遅らせるのか、飛び込まないのか。そういう判断はチームの判断とは別に個人戦術の部分があります。そこで飛び込んだことによって数的不利が長くできてします。飛び込まないで遅らせて、持たせて、時間を掛けて、周りが帰ってくるまでの時間を稼ぐ。そういう一つ一つのプレーの判断ができるときも、できないときもある。できる選手もいるし、まだできていない選手もいる。そういうところが失点に繋がってしまったと思います。

 

-サポーターへのメッセージを聞かせてほしい。

 こんな試合を最後にしてしまっても、変わらず応援し続けてくれているサポーターのみなさんには感謝しかないです。その感謝の気持ちを表すのは、言葉ではなくて、プレーで出さなければいけないと思っています。できている選手を使う。勝ち点を取るために僕が何ができるのか。選手たちは何をしなければならないのか。そういうことをしっかり考えながらまた練習に取り組んで、最後の試合、今年1年応援してくれたサポーターに、アウェーの地ではありますが、勝利を届けたいと思います。

 

選手コメント

-得点シーンを振り返って欲しい。

 ジョージくんがシュートを打つタイミングで、こぼれると信じて走り込んで点を決めることができたのは良かったと思います。

 

-試合を振り返ってはどうだったか?

 前半を2-0で勝っていましたが、2-0は危ないというのは自覚していましたが、そこで返されたのはすごく悔しいです。ツボさんの引退試合ということで絶対に勝ちきりたかったですが、まだまだ甘さが出たと感じています。

 

-後半に3失点したが、どこに要因があったと考えているか?

 パウロ君が代わったあとに流れも変わって、守備守備守備とやりすぎてしまって、攻撃になかなかサイドが絡めなかった。そこは敗因かなと思います。

 

-サイドの運動量も高かったと思うが、そのあたりはどうだったか?

 いつもこのくらいは走っていますが、山形の攻撃陣が強かったですし、ヤンがいないことで守備の負担が大きかったというところはあります。

 

-坪井慶介選手の引退セレモニーではどのようなことを感じたか?

 僕は半年間しかやっていないですが、成長に年齢は関係ないということは言われていましたが、その通りだと思います。ツボさんは試合に出ない日でもアップしていた。それは陰ながらずっと見ていたので、すごく尊敬しますし、自分があの年齢まであれがやれるかと言われればできないと思いますし、そういうところを真似ではないですが、あのような選手になりたいと思います。ここで本当は勝ちきって、胴上げして終わりたかったですが、この悔しさを生かすのも壊すのも自分次第だと思いますので、いい準備できるように頑張りたいと思います。

 

-ゴールシーンを振り返ってほしい。

 サイドからの斜めのパスは試合中、ずっと狙っていました。そこでいい形で受けられた。練習中からゴール前ではがすのはやっていましたが、そういうのがうまく出たのかなと思います。

 

-後半は3失点という試合となった。試合全体ではどうだったか?

 前半はいい戦いができましたし、2-0で終えたのはすごく良い流れだったと思いますが、やはり失点したあとに立て続けにやられてしまうのは今日だけではないですし、そういう、いつもの癖、失点を重ねてしまうというところを修正していかないと勝ちにはつながらないと思います。

 

-坪井慶介選手のセレモニーがある試合だったが、どういう思いで臨んだか?

 ホーム最終戦で勝利する、ツボさんのためにも勝利したいというのは今週1週間、チームとしてやってきた部分はありますので、そういう意味でも勝てなかったのは悔しい結果になりましたが、残り1試合ありますので、それに向けていい準備をしたいと思います。

 

-久しぶりのゴールになったが、その点については? また、点を重ねるためにどういうことを修正したいか?

 FWとして結果を出したいというのは強かったですし、焦っている部分は自分の中ではありましたので、今日、得点という結果は1点ですが出せましたが、チームが勝てたわけではない。もっともっと点を取らないといけないですし、点を取ってチームを勝たせられる選手にならないといけないです。ゴール前での技術だったり、もちろんシュートもそうですが、まだまだ足りないところがありますし、そこは成長させたいと思います。今日はツボさんも言っていましたが、人のせいにするのではなくて頑張っていきたいと思います。

 

-坪井慶介選手は若い選手が出てくることは当たり前の世界だというスピーチをしていた。まさに宮代選手のことでもあると思うが、どう受け止めていたか?

 その一言だけではないですが、今日のスピーチを含め、日頃の練習に向かう姿勢、ピッチでの姿勢で学ぶものは多いですし、そうやって、そういう人の背中を見て、自分たちも頑張ってやっていく。半年という短い間でしたが、本当に尊敬できる選手だと思います。

 

 

-今の率直な感想を聞かせてほしい。

 まずは試合が残念な結果になってしまい、サポーターのみなさんに勝ち点3を、ホーム最終戦で届けることができなかったことは残念でしたが、みなさんにあいさつをする場を設けていただいたことに感謝しています。

 

-6千人を超えるサポーターが来た。声援をどう感じていたか?

 先ほどのあいさつで話しましたように、たくさんの人に支えられて、応援していただいて、サッカー選手として僕は本当に、今日また改めて、この山口で終わることの幸せを感じています。

 

-山口に来てからの2年間はどういう時間だったか?

 もちろんサッカー選手として成長し、チームが勝つためにやるということは一つの目標にしていました。とはいえ、本当に40歳手前、チームにいい影響、若い選手にいい影響を与えられたかは考えることは多かったです。それがどれくらいできたかは、正直、自分では分からないところはありますが、自分が持てる力、思うところを周りに伝えてきたつもりです。また、僕自身、J1に出たいという思いで来ましたが、それは叶わなかったですが、この先、選手たちがそれを叶えてくれると非常に嬉しいです。

 

-引退セレモニーでは若い選手への思いも語っていたが、今日はその若い選手にとって悔しい試合だったと思う。若い選手にはどういう声を掛けたいか?

 失敗は付きものだと思いますので、そこからどうやって自分たちが立ち上がってやっていけるかが大事になってくると思います。僕自身、もちろん自分一人の力だけではないですが、周りに支えられながら、それをやってきたという思いがありますので、彼らの悔しい思いから学ぶものをしっかり受け止めて、自分たちの成長に繋がるように継続して努力してほしいと思います。

 

-来週も試合がある。どういう気持ちで準備したいか?

 選手として最後の節目を全力でやるということは伝えていますので、その自分の言葉に背かないように、最後まで全力で、プロとしてやっていきたいと思っています。

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