明治安田生命J2リーグ 第31節
シティライトスタジアム
8月13日19:00Kickoff
今週末は「プライド・オブ・中四国」のファジアーノ岡山戦が、岡山市のシティライトスタジアムで行われます。ちょうどお盆の時期に重なり、岡山までお出かけする方も多いでしょう。この試合は声出し応援の対象ではありませんが、ホームチームに負けない熱い手拍子を送って、勝利を手にしたいですね!

ファジアーノ岡山とは2カ月前の第21節でも対戦。レノファが試合を通じてボールを握っているゲームでしたが、一瞬の隙を突かれて失点し、残念ながら0-1で敗れています。失点に関しては集中が途切れてしまったのが原因の一つ。また、相手の堅守を崩せず、無得点に終わったという反省点も残りました。
その試合が示しているように、岡山は一瞬の隙を突いて確実にゴールを仕留める力があり、1点を守り切るだけの守備の組織力もあるチームです。プレーオフ圏内にいて、6戦負けなしというのも頷ける戦いを繰り広げています。
前線にタレントを揃え、サガン鳥栖やガンバ大阪でプレーしてきたチアゴ・アウベス選手、清水エスパルスに所属した経験がありオーストラリア代表FWとしての活躍も光るミッチェル・デューク選手などをはじめ、左から仕掛けて行くハン・イグォン選手、岡山で5年目を迎えるベテランの齊藤和樹選手など警戒すべき選手が多く並びます。
さらに今夏はブラウブリッツ秋田からサイドバックの輪笠祐士選手が加入。秋田でほぼフル出場を続けていた選手を迎え入れ、クロスやサイドアタックの質がさらに高まるものと予想されます。
選手の特徴を踏まえれば、長いボールを前線に当てる回数が多くなるでしょう。レノファのフィールドプレーヤーには、相手にしっかりとプレッシャーを掛け、フィード回数と質を下げさせる作業が求められます。守備の集中が途切れて何度も良いボールを放らせるのはリスクしかありません。狙いを持ったハイプレスをサボらずにやり続けることが重要です。
ただ、岡山のFWにボールが前線に収まってしまうこともあるでしょう。そうなれば個のバトルに勝つことも必要です。
個の力に勝つのは簡単ではありませんが、前節の山形戦では27.高橋秀典選手が個のバトルで奮闘。失点シーンこそ相手の個の力にやられてしまいましたが、対人守備では強みを発揮しました。
高橋選手の守備は6.渡部博文選手の負担を減らすことにもつながります。練習でも高橋選手や22.生駒仁選手が率先してデュエルや切り替えに高い意識で臨んでおり、今節も最終ラインが熱いバトルを繰り広げてくれるでしょう。あまり直接対決に持ち込みたくはありませんが、岡山FW陣とのバトルは見応えがありそうです!
一方、レノファの攻撃時は堅守を崩してゴールを手にしなければなりません。岡山ディフェンスは本当に堅く、例えて言うなら、ゴール前に40メートル四方の箱がどんっと置かれているような感じです。堅牢な箱に対して闇雲に突っ込んでもゴールは取れません。
カギを握るのは名塚善寛監督が常に選手に求めている「幅と深さ」。今節もレノファがボールを持つ時間は長くなると思われますが、縦に、横にと選手が連動して動き、箱を伸び縮みさせる作業が必要です。

ポイントになるのがウイングバックの選手たちで、前節は左に41.桑原海人選手、右に30.兒玉澪王斗選手が入っています。右では18.高木大輔選手がプレーすることもあり、配置する選手のプレースタイルによって、左右で多少の違いが出てきています。
特に左サイドでは桑原選手が縦に鋭く仕掛ける場面が多く、チャンスシーンを何度も創出。「前を向いて仕掛けるシーンが多かったのは、前節(仙台戦)とは違うところでした」(桑原選手)と手応えを得る活躍をしています。
右サイドは高木選手が幅を取って内側を走る選手を生かしたり、兒玉選手が外から中へとカットインしたりと、縦と横の両方の動きで組み立てています。こうした選手たちが相手の箱を揺さぶることで、間隙は必ず広がってきます。そうなれば最終局面で19.沼田駿也選手のスピードや32.高井和馬選手のドリブルがより生きてくるでしょう。
また、ウイングバックの多彩な動きを支えているのが最終ラインの選手たちで、上述した高橋選手、生駒選手のカバーリングも重要です。

そして、言うまでもなくカバーリングと攻撃参加の判断でひときわ優れているのが、“新戦力”の15.前貴之選手です。身体の使い方が上手く、デュエルでも負けない前選手ですが、サッカーIQは突出したものがあり、若い選手にとっては大きなお手本になるでしょう。今節から出られるかどうかは分かりませんが、レノファのサッカーを知り尽くした前選手の加入は頼もしく、刺激を受けた若い選手たちのさらなる躍動にも期待が懸かります。
いろいろと見どころの多い岡山戦。唯一残念なのが累積警告のために20.田中渉選手が不在だということ。しかし、しっかりとしたプレッシングで相手のやりたいサッカーを出させず、攻撃では幅を取り、深さを取って攻めて行ければ、きっと勝機はつかめるはず! レノファの目指すサッカーを完遂して、今度こそ勝点3を手にしましょう!