TOP HISTORY 15年の軌跡 リレーコラム

声のチカラ

吉永 達哉さん(レノファ山口スタジアムMC)Tatsuya Yoshinaga


 始めに、2006年の発足から歩みを止めず、山口県民に「夢・感動・元気」を届け続けてくれたレノファ山口が創立15年の節目を迎えられたこと、心からお祝い申し上げます。併せて、この間レノファを支え続けていただいた方々に深く感謝を申し上げます。

 

 昨年のホーム開幕戦以降、スタジアムからサポーターの声が消えました。それまで当たり前のように歓声やチャントなどレノファの背中を押す声が渦巻いていたのに、それらの声が消えてもう一年が過ぎました。監督や選手達の声が響き渡る面白さがあるとは言え、ドラム音と拍手、手拍子はあるものの、やはり声が無いのは淋しくもあり、迫力や大きな魅力を失っていると言わざるを得ません。

 それどころか、声援はピッチ上の選手たちに届きそれがパフォーマンスの向上に繋がっていることも研究結果として実証されていますし、声援の大きい(多い)ホームチームの方が勝率が高いとも言われているので、レノファの勝ち点にも大きな影響を及ぼしているとも言えます。

 大前提として選手達の力によるものが大きいのですが、それでも声援のチカラによって起こった、と言える劇的な試合をいくつか体感しています。2013年長崎県島原市において開催された全国社会人サッカー選手権大会1回戦のtonan前橋戦では、30人強のレノファサポーターが劣勢でも諦めずに声援を送り続け、結果残り10分で2点ビハインドをひっくり返して劇的勝利を挙げ、その後の日本一の座を掴む大きな原動力となりました。以降も当時J3時代のライバルとも言えるAC長野パルセイロ戦で見せた2015年ホームでの大逆転劇、そしてJ2昇格を決めた2015年最終節ガイナーレ鳥取戦での劇的勝利、2010年茨城県ひたちなか市での全国地域リーグ決勝大会(現全国地域チャンピオンズリーグ)一次ラウンド第3戦SC相模原戦、2018年ホームでの東京ヴェルディ戦などは間違いなくサポーターの声がその空気を作り上げたと言えるでしょう。声援のチカラを感じる勝利として今も私の記憶に深く刻み込まれています。

 

 私は縁あって2008年から現在に至るまでスタジアムMCを務めていますが、応援テレビ番組「RENOFA SQUARE」を制作し始める2012年までの4年間、アウェイの地に出向きゴール裏で声援を送っていました。何とか勝って欲しいという一心で無茶な声出しを続け、結果喉を潰してしまい翌日の司会の仕事までずっとのど飴やハチミツを舐めて回復に努めるという週末を送っていました。それでも試合後に選手達と話していると声援が届いている事やその声援がチカラになっている事が分かり、嬉しくて次のアウェイの試合では更にのど飴覚悟で声を出したものです。声援が必ず勝利に繋がると信じて。

吉永さん

 

 ホームゲームでマイクを握る時には「熱く楽しいスタジアム」を声で演出するよう心掛けています。

試合前やハーフタイムのイベントは老若男女が楽しいと思ってくれるように明るく、対して試合が近づくと次第に強く言葉を発してテンションを上げスタジアム内の空気に熱を吹き込むように、特に試合直前の選手紹介はGOALコールと同等に熱を帯びるパートで、声のチカラで選手達に闘志と勇気を届け、サポーターの皆さんの声援の導火線になるべく選手一人ひとりの名を叫んでいます。

 そして選手入場時のナレーションも私なりにかなり強いメッセージを込めて発しています。スタジアム名に付く維新という言葉、明治維新の志士達の故郷、そして2018年に迎えた山口県として大きな節目である明治150年。これらを頭に巡らせ、Jリーグ入りを果たした2015年から選手入場曲Jリーグアンセムの約1分間の前奏に合わせて読み上げたのが吉田松陰、高杉晋作、桂小五郎など先人達の残した言葉でした。故郷を思い、国を憂いて激しく動く時代の渦に身を投じていった志士達の言葉は、ちょうどJリーグという荒波に挑むレノファ山口の挑戦に重ね合わせて見えたのです。それらの言葉はいずれも間もなく試合に向き合うレノファの選手達と彼らを支えるサポーターに対し勇気を届け、故郷山口に対しての誇りの再認を促すと思うものをチョイスしました。現在はそれらの言葉をマイクを通して喋ることはありませんが、今も幾つか私の胸に刻みつけています。

吉永さん

 明治150年の節目が過ぎた2019年以降は、出だしに山口県民の歌の一番の歌詞を読み上げています。話が逸れますが、私がこれまで訪れた多くのアウェイゲームの中で強く印象に残っている試合前の演出がいくつかあります。その中の一つが、ホームのサポーターが全員立ってアカペラで県民歌を歌うという演出で、クラブ主導なのかサポーター主導なのかは定かではありませんが、2~3クラブあったかと記憶しています。スタジアムを揺るがす程の県民歌を歌う声の束は、アウェイチームとそのサポーターを飲み込んでしまう程の迫力、そして強い郷土愛を感じました。その演出を目の当たりにして私は山口県民の歌を、それどころかそれが存在するのかどうかという事すら知らないことに気が付きました。調べてみると1962年、翌年に控えた山口国体に向けて作られた県民歌(現在の歌は3作目で1作目は昭和15年、2作目は昭和26年に制作)が在ることがわかり、その歌詞の素晴らしさに目が止まりました。特に一番の歌詞はそのまま選手入場にぴったりだと感じ、2019年以降読み上げ始め現在に至ります。郷土を知り郷土を愛せば、その郷土の名が付いたクラブに対する愛情もより深くなるはず。山口県民の歌を通じて郷土山口県の素晴らしさと誇りを再認識して欲しい、そんな願いを込めてこれからも声のチカラを信じて届けていこうと考えています。

 全国で医療従事者や高齢の方々からワクチンの接種が始まり、少しづつではあるものの遠くない将来に日常が戻ってくるという希望を感じます。早計とは思いますが、そうなれば私が一刻も早く戻ってきて欲しいと思うモノ、それはスタジアムの声です。前述のように応援の声にはチカラが在ります。Jリーグを、レノファ山口を愛する者全てが気兼ねなく愛するクラブの背中を押す大きな声を出せる日が戻ってくれば、きっとレノファにもスタジアムに集う皆さんの生活にも、失われた彩りが戻ってくると信じています。

吉永さん

 もう少しです。全ての制限が解除されたその暁には、これまでのストレスを吹き飛ばしつつ、皆さんの声のチカラで存分にレノファを後押ししましょう!

吉永 達哉さん(レノファ山口スタジアムMC)Tatsuya Yoshinaga

1967年8月13日生 山口県出身
司会、番組制作を行うSQUARE代表
現在、スタジアムMCと応援番組「RENOFA SQUARE」の両面からレノファ山口を全力応援中

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