明治安田生命J2リーグ 第32節
維新みらいふスタジアム
8月20日19:00Kickoff


前節のファジアーノ岡山戦でレノファに戻ってきての初ゴールを決めた32.高井和馬選手。PKからの得点でしたが、ますます勢いに乗ってゴールを目指してくれるでしょう。

以前はサイドから仕掛けて行くウイングやサイドハーフでのプレーが多かった高井選手。今は1.5列目のシャドーの位置で攻守に関わっています。攻撃でのセンスは抜群で、以前から「カットインしてからの逆サイドネットへのシュート」が理想の一つとしていましたが、それを叶えるだけのボールコントロールやシュートのテクニックを持っています。
スピードのある19.沼田駿也選手を生かす動きも多く見られます。結果に結びついたのが7月30日のベガルタ仙台戦で、高井選手は俊敏に動いて相手のパスをインターセプトすると、ドリブルでペナルティーエリアに侵入。そのままシュートに行くという選択肢もありましたが、グラウンダーのクロスボールで沼田選手のゴールをアシストしました。高井選手は「うまく生かしてあげられれば」と語り、沼田選手とのコンビネーションには試合のたびに自信を深めています。
連係面ではレノファに復帰したばかりの15.前貴之選手との動きにも注目です。岡山戦までの時間は短かったですが、実戦での連動はスムーズ。前選手のパスを高井選手が引き出して、チャンスを広げる場面もありました。お互いにポジションが近いことも前向きな要素で、高井選手は岡山戦を次のように振り返ります。

「以前からやっている選手ですし、気が利くし、頭の良い選手。近くにいてやりやすいですし、お互いにやることは分かっていますので、特に問題もなかったです。良いところに顔を出してくれるのはプラスになっていると思います」
ただ、惜しくも試合には敗れてしまい、高井は「先に1点を奪えていたら結果は変わっていたと思います。そういうところは成長しないといけない」と巻き返しを誓います。深まる連係生かして、今節は高井選手が前選手からパスを受けたり、沼田選手を生かしたりと、多くのチャンスに絡んでいく機会はさらに増えるでしょう。
それに対戦相手の水戸は今年、半年間でしたが在籍したチームです。高井選手は水戸では守備でも大きく貢献し、その経験が今に生きています。
「水戸ではハードワークすることは学びましたし、その中で試合に出れば守備の部分でも全力で戻る。そういうところは山口でも意識していたところでしたが、水戸ではそれ以上に意識してやりました。そういうところを含めて、また山口で見てもらいたいです」

半年間のプレーを通じて献身的に動く大切さを再認識し、レノファに戻ってからもディフェンス面での存在感を発揮。岡山戦やその前の山形戦でも相手が途中からフォーメーションを変えてきていましたが、高井選手は1対1の場面が増えても相手のパスの出どころやサイドアタックに対してしっかりとアプローチしています。
来たる水戸戦でやるべきことも同様で、相手のボールホルダーに対して厳しく前向きに守備をしていき、相手のシステムが変わってもタフに戦う必要がありますが、そこでも熱く戦う高井選手にも目が離せません。
もちろん一番の見どころは攻撃面、高井選手には水戸での活躍を上回るゴールに期待が懸かります。手の内を知っている相手だからこそ、ゴールへのイメージはばっちり。岡山戦を上回るゴール数も視野に入れて、前向きに戦う構えを示します。

「相手の勢いに飲まれないで、最初から主導権を握ってやれれば問題なくできると思います。勝てていないチーム状況を打破するために、次は本当に勝たないといけない。そこに向かってやっていきます」
レノファに戻ってきて「家に帰ってきた感じがあるにはあります」とはにかむ高井選手。夏の維新劇場のファイナルを飾る勝利を目指し、2戦連続ゴールを誓って駆け出していきます。

高井和馬(たかいかずま)
1994年8月5日生まれ、28歳。千葉県出身。日本体育大を経て2017年にザスパクサツ群馬に加入し、ルーキーイヤーから活躍。東京Vに移籍後、2018年夏からレノファでプレーし、3年半にわたって攻撃的なポジションでゲームに出続けた。2022年は水戸ホーリーホックに移籍し、7月に再びレノファに加入した。178cm、75kg。