レノファ山口FC

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明治安田生命J2リーグ 第32節

維新みらいふスタジアム

8月20日19:00Kickoff

レノファ山口FC

レノファ山口FC

VS

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水戸ホーリーホック

レノファスタイルさらに深化 質の高いパスワークに注目!

1週間前のファジアーノ岡山戦では15.前貴之選手がボランチでフル出場し、8.佐藤謙介選手と組んでゲームを作っていきました。試合には敗れてしまいましたが、練習期間の短さを感じさせないほどの連係を見せており、さらにコンビネーションが深まった今節のパフォーマンスが楽しみです。

今節の対戦相手は水戸ホーリーホックです。チーム全体としてハードワークを厭わないアグレッシブさが武器で、若い選手からベテランまで一体となってゴールを目指している雰囲気が伝わってきます。レノファも同じように積極的に前向きに攻めていくチームですから、前回対戦や天皇杯と同様に最後まで熱いゲームになるでしょう。

 

ハードワークする水戸。レノファはどう対抗!?

 

水戸で警戒しなければならないのは、リーグ戦の前回対戦でゴールを決めている長身の木下康介選手やレノファでプレーしたセンターバックの楠本卓海選手、サイドから積極的に仕掛ける椿直起選手などですが、リーグ戦や天皇杯での対戦とは異なる顔ぶれにも注意が必要です。

 

夏に新たに若手選手を獲得し、レノファのアドバイザーでもある安永聡太郎さんの実子・安永玲央選手、柏レイソルのアカデミーからトップチームに昇格しJ1でのプレー経験もある鵜木郁哉選手などが加入。さらに、ドイツ出身の長身DF、レオナルド・ブローダーセン選手もメンバーに加わっています。

 

ただ、水戸は1週間前の試合が台風のために中止となり、新加入選手たちが実際にどうゲームに絡んで来るのかは想像の域を出ません。さらにセンターバックの鈴木喜丈選手が出場停止だということや、水戸が3連戦となることなど、メンバー選考に関わる不確定要素がいくつもあります。したがって、過去のプレーを踏まえて特徴を把握しつつも、レノファには臨機応援な対応が求められます。

 

しかし、チームとしての戦い方やフォーメーションが大きく変わることはないでしょう。水戸は4-4-2のフォーメーションで、両サイドの推進力に対するケアは必須ですが、まずはボランチやセンターバックなど水戸の起点に対するアプローチは欠かせません。

 

ボランチは前田椋介選手や土肥航大選手、新戦力の安永選手などが予想されます。2週間前のブラウブリッツ秋田戦ではボランチの前田選手が鋭く縦パスを通して木下選手がゴールを決めており、得点直結の動きもあります。

 

センターバックは優れたフィードを持つ楠本卓海選手がピッチに立ち続けています。自由に持たせてしまうと、1本のパスで得点をアシストしてしまうような高精度のボールを蹴られてしまいます。こうした水戸の背骨部分を構成する選手には前線から確実にプレスを効かせたいところです。

 

 

カギは「受け手」の動き。スムーズに攻撃を完遂しよう!

 

ただ、水戸への対策もとても大事ですが、今節の一番の楽しみはレノファの顔ぶれです。前選手がすぐにフィットしたこと、前節は出場停止だった20.田中渉選手が戻ってくることなどさまざまなポジティブな要素が重なり、「今までないくらいの悩みよう」と名塚善寛監督の選手選考を良い意味で悩ませます。

4月23日の水戸戦でゴールを決めている9.岸田和人選手が前節の岡山戦でもピッチに立ち、背後を狙った動き出しを見せていたのも好材料。13.大槻周平選手と26.神垣陸選手の負傷は手痛いですが、名塚監督を悩ませるくらいに選手の調子は上がってきています。充実した戦力で水戸戦に臨めるでしょう。

 

戦術面では、相手のプレッシングと守備ブロックの作り方を踏まえれば、レノファがやるべき作業は岡山戦とほぼ同じで、しっかりと幅と深さを取って攻め込む必要があります。ただし、寄せの素早い水戸に打ち勝つには、単にサイドを張って構えたり、アタッキングゾーンでボールが来るのを待っていても意味がありません。

 

岡山戦前の練習ではコーチ陣から「段差を作ろう」という声が飛んでいました。リズム良くボールを動かしていくには、選手が横に並んで構えてしまうのではなく、常に動きながら「段差」を作ることや三角形を作ることを意識の中に入れておくべきです。

 

残念ながら岡山戦ではボールの受け手が段差を作りきれず、パスコースが限られている瞬間は多々ありました。少し構えてしまっていたり、相手の守備をはがせずに動きが小さくなっていたのが一因でしょう。

 

しかし、前選手と佐藤謙介選手のパサーとしての高い能力を考えれば、FWやサイドアタッカーはもっと大胆に動いても大丈夫です。前選手に横パスを選択させるのはもったいないとも思います。高井選手はさすがの動き出しを見せていましたが、19.沼田駿也選手や30.兒玉澪王斗選手も前選手との試合を経験したことで、今節はよりアグレッシブに動いてくれるでしょう!

トレーニングでの連係は確実に深まっており、レノファらしさを象徴するような攻撃をする準備は整ってきました。今節はさらに楽しく前向きにボールが動いていくはずで、受け手の積極的な動き出しと、それを見越した鮮やかなパスワークに注目です。

 

そして、今節も声出し応援の検証試合として実施されます。
ゴール裏側の指定された席からは選手に声援を届けることができ、久しぶりに前選手の個人チャントも飛び出すはず。チャントのリズムに乗り、チーム全員でゴールまで駆け上がっていくようなアグレッシブな攻撃で、「夏の維新劇場」を勝利で飾りましょう!


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