レノファ山口FC

uedanomikata-title

明治安田生命J2リーグ 第23節

維新みらいふスタジアム

6月26日19:00Kickoff

レノファ山口FC

レノファ山口FC

VS

matchschedule

ヴァンフォーレ甲府

天皇杯の経験を実りある結果へ! 躍動するイレブンに期待大!

水曜日に行われた天皇杯3回戦は惜しくも1-2で敗れました。
しかし、インテンシティー(強度)の高いサッカーで善戦したレノファは、試合から多くの学びを手にしました。貴重な90分間で獲得した経験を成長へのエネルギーに変え、今度はリーグ戦で勝利をもぎ取らなければなりません!

 

神戸戦の収穫を生かせる試合。守備面にも注目

 

中3日の日程で対戦するのはヴァンフォーレ甲府です。
甲府も水曜日に天皇杯が入る3連戦を戦っており、コンディション面の条件は同じ。5月14日の前回対戦では1-1の引き分けで終わっているだけに、神戸戦よりもさらにタフに戦って勝点3を掴み取りたい試合です。

甲府も前線の顔ぶれは個の力が高く、1トップ2シャドーのウィリアン・リラ選手、長谷川元希選手、鳥海芳樹選手に警戒しなければならないのは前回対戦と変わりません。しかし、無失点で試合を進めるには、1トップ2シャドーばかりに注意を向けるよりも、ボールが運ばれるまでのプロセスで相手の攻撃力を削ぐことのほうが重要です。

 

特に甲府の攻撃起点となっているボランチと位置取りが良いウイングバックの自由度を下げる必要があります。具体的に名前を挙げれば、ボランチは林田滉也選手と山田陸選手、ウイングバックは関口正大選手、小林岩魚選手、荒木翔選手のいずれかの起用が予想されます。このうちウイングバックは誰が出ても動きが掴みにくく、内に絞ってバイタルエリアを攻略したり、幅を取ってからクロスボールを入れたりと、自在に動いています。

 

彼らへの対応では神戸戦での経験が生かせます。4-4-2とした神戸と3-4-3の甲府でフォーメーションは大きく異なりますが、神戸戦でも起点となるボランチの山口蛍選手と扇原貴宏選手、それに橋本拳人選手などに規制を掛け、サイドハーフながらフリースペースに顔を出していた汰木康也選手にも、行くべきところでは強度高くアプローチしました。

 

「前半の終わりくらいにボランチのところをフリーにさせてしまったというところはありました」(名塚監督)という課題はありましたが、神戸が作れたチャンスはレノファのミス絡みが多く、70分くらいまではレノファはプレスの掛け方がはまっていました。強度でも十分に渡り合えていたと言えるでしょう。神戸戦でできたディフェンスを継続することで、甲府戦は無失点で試合を進められるはずです。

 

ただ、選手交代によって強度を最後まで維持しているのも甲府の特徴です。レノファも最後まで守り切らなければなりませんが、神戸戦では終盤は守備の形が崩れて、相手選手にオープンスペースを使われてしまいました。どこをやられてはいけないかという前提がなくなってしまった――という厳しい言い方もできる状態になってしまいました。

 

この反省を踏まえれば、相手のストロングに対して単に強度高く行くだけでなく、危険なエリアにだけ入らせないような追い方をしたり、深追いせずにマークを受け渡したりと、堅実な動きで全体を崩さないような動きも求められます。連戦疲労が溜まってくる試合だからこそ、より頭を使って動きたいゲームです。

 

攻撃はウイングがカギ。積極的に相手陣に入っていこう!

 

レノファの攻撃面での注目は両ウイングの選手たちです。神戸戦では左ウイングの位置で7.石川啓人選手、右ウイングで16.吉岡雅和選手が先発。石川選手は高い位置でボールを収め、サイドバックの14.橋本健人選手が進出していく時間と空間を作りました。右の吉岡選手は推進力を発揮し、自らシュートを放つなど積極的に相手陣地に攻め込んでいます。

 

リーグ戦では18.高木大輔選手と19.沼田駿也選手の先発が多いポジションですが、石川選手、吉岡選手、それに前回対戦で得点シーンの起点となった11.島屋八徳選手にも期待が懸かります。

3-4-3のシステムを組む甲府は、ウイングバックが帰陣すれば5バックの堅牢な守備を敷くことになります。そうなるとレノファが攻略するのは容易ではありませんが、守備が整う前にウイングの選手たちが相手3バックの脇を突いたり、ウイングバックを釣り出して背後にスペースを作ったりすれば、チャンスは拡大します。そのセオリー通りとも言える攻撃をしたたかにやっていけるか、レノファのウイングに大きな役割が乗ってくる試合です。

 

天皇杯の試合後、名塚監督も選手たちも異口同音に「リーグ戦につなげていかないといけない」と話し、「もっと成長していきたい」と誓っていました。確かに神戸戦で得たものはレノファを中長期にわたって成長させてくれるものとなりそうです。ただ、まだ熱気が冷めやらぬうちに行われるリーグ戦に活かせれば、「リーグ戦につなげ、成長していく」という言葉は、よりポジティブにレノファを包んでくれるでしょう。

 

レノファのサッカーは見ている人にとって楽しいものであり、選手にとっても成長できるものでなくてはなりません。まずは甲府戦で、テンションも、インテンシティーも高く戦い、これぞレノファという試合を繰り広げて勝点3を手にしたいですね! 全員の力で熱いサッカーを展開し、今度こそみらスタで白星を手にしましょう!


Copyright © RENOFA YAMAGUCHI FC