－試合を振り返ってほしい。

1,000人近いサポーターの方が現地まで足を運んでいただいて、アウェイを感じさせない雰囲気を作ってくださっていました。個人としては最近はゴールから遠ざかっていて、思うようなパフォーマンスを出せていない中で、この正念場で、自分のゴールでチームを勝たせたいと一週間、ずっと思い続けていました。それが形になって良かったですし、そこに至るまでに、前半を辛抱強くやるべきことを徹底し、交代した選手を含めて、本当に気持ちの籠った試合ができました。チーム全員で勝ち取った勝点3だと思います。

－得点の場面を振り返ってほしい。

西堂（久俊）選手のカットインからあそこに出てくるのは、西堂選手が左利きだからこそ生まれるシーンでした。練習ではあのようなシーンはあまりなかったですが、この大一番でメッセージのあるボールを出してくれたので、落ち着いて流し込むだけでした。

－シュートの時の駆け引きやコースも河野選手らしさを出せたのではないか？

スライディングしてきた選手とゴールキーパーの上を行きました。あまりまだ振り返れていないですし、上を狙ったわけではないですが、ファーのほうに流し込もうと思った結果があのような形になって良かったです。

－得点後にチームと喜びあった。どういう思いがあったのか？

とりあえず喜びを分かち合いたいとベンチの方に行きました。もみくちゃにされましたが、喜びを分かち合えて良かったです。

－試合前は選手に表情の硬さもあったが、雰囲気はどうだったか？

このゲームを落とすと現実的に厳しくなることは誰しもが分かっていました。アップ中も硬い雰囲気はありましたが、選手一人一人が声を出して準備できていました。あの硬さが良いパフォーマンスにもつながったと思います。気持ちの籠ったプレーも数々あったので、これを毎試合毎試合、継続できればと思います。

－17位との勝点を3に縮めたことについて、どのように捉えているか？

自分たちが何かを掴んだわけではないですが、今までの自分たちに照らし合わせてみると、正念場で勝点3を取れたことはポジティブだと思います。勝点3を取れたか取れていないかで景色の見え方は違ったものがありました。追われるチームのプレッシャーもあると思いますので、自分たちは毎試合、チャレンジ精神を持って、どんどん自信を持ってトライすることが良い結果につながってくると思います。また一週間、最高の準備をするだけだと思います。

－応援してくれているサポーターに向けて、意気込みを聞かせてほしい。

絶対にこの状況を乗り越える。今までも選手の後押しをしていただいていますが、この現状を乗り越えるには皆さんの応援が必要不可欠ですし、それに自分たちは必ず応えて、ピッチで表現するだけだと思います。

－どういう想いを持って試合に臨んだか？

前節をメンバー外になって悔しい思いを持って取り組んできましたが、この大一番に、元気さん（中山元気監督）が自分を信じて使ってくれたので、それに何としても応えたいという一心で試合に入りました。

－途中交代で入る時にはどういう指示があったのか？

求められているのは、ゴールに向かうプレー、結果につながるプレーだと思います。その中でも守備をやることもありますし、課題としていることもありますが、第一にゴールに迫るということを存分に出していくということはチームからの意図でもあったと思いますし、僕の特徴だとも思います。それがあのような形（アシスト）で表現できて良かったです。

－河野孝汰選手のゴールをアシストした場面を振り返ってほしい。

右サイドで持って左足で中に入っていくことは自分の得意な形でもありました。チームのみんなも僕の特徴として理解してくれていた中で、河野選手の動き出しだったり、他の選手の動きがあったりしてスペースがありました。時間は掛かりましたが、連係が合った上で僕の特徴を出してゴールにつながりました。この先に向けて自分としても楽しみなワンシーンになったと思います。

－サポーターの声援はどう聞こえていたか？

本当に多くのサポーターが来てくれて、もちろん山口の地でもたくさんのサポーターが応援してくれていたと思います。山口全体が今日の一戦に懸けていたと思いますし、選手はみんなそれを背負って応えようと思って戦っていました。それが結果につながってほっとしています。

－残り3試合をどう戦っていきたいか？

今日の勝利で、自力でどうにかできる可能性がより高まったと思います。手繰り寄せられている感は出てきていると思うので、ここまで積み上げてきたサッカーにも手応えを持って残りの試合に臨めると思います。全員で自信を持ってもっと一丸となって戦っていけたらと思います。