第38節11月10日(日)
観衆 9,753人 天候 曇時々雨 気温 18.9度 湿度 85% 主審:高崎 航地 副審:村井 良輔/塚田 健太 四審:武田 光晴
明治安田J2リーグ
11月10日(日)14:00
HOME
レノファ山口FC
明治安田J2リーグ
11月10日(日)14:00
維新みらいふスタジアム
試合終了
0前半0
0後半0
AWAY
横浜FC
観衆 9,753人 天候 曇時々雨 気温 18.9度 湿度 85% 主審:高崎 航地 副審:村井 良輔/塚田 健太 四審:武田 光晴
得点者 | ||
---|---|---|
68分 野寄 和哉 → 小林 成豪 75分 吉岡 雅和 → 山本 駿亮 75分 佐藤 謙介 → 田邉 光平 75分 若月 大和 → 奥山 洋平 81分 末永 透瑛 → 平瀬 大 | 選手交代 | 66分 小川 慶治朗 → 室井 彗佑 80分 武田 英二郎 → 中村 拓海 80分 カプリーニ → ジョアン パウロ 89分 髙橋 利樹 → 伊藤 翔 |
3 | シュート | 11 |
GK | ||
2 | CK | 4 |
16 | 直接FK | 12 |
0 | 間接FK | 2 |
0 | PK | 0 |
1 | オフサイド | 0 |
67分 佐藤 謙介 70分 小林 成豪 83分 相田 勇樹 | 警告 | 12分 カプリーニ 78分 山根 永遠 90+2分 ジョアン パウロ |
退場 |
レノファ山口FC
GK | 21 | 関 憲太郎 |
---|---|---|
DF | 15 | 前 貴之 |
DF | 41 | 下堂 竜聖 |
DF | 3 | ヘナン |
MF | 68 | 野寄 和哉 |
MF | 8 | 佐藤 謙介 |
MF | 18 | 相田 勇樹 |
MF | 48 | 新保 海鈴 |
FW | 38 | 末永 透瑛 |
FW | 16 | 吉岡 雅和 |
FW | 9 | 若月 大和 |
GK | 26 | 田口 潤人 |
---|---|---|
DF | 14 | 沼田 圭悟 |
DF | 40 | 平瀬 大 |
MF | 30 | 奥山 洋平 |
MF | 37 | 田邉 光平 |
FW | 19 | 山本 駿亮 |
FW | 28 | 小林 成豪 |
横浜FC
GK | 21 | 市川 暉記 |
---|---|---|
DF | 5 | ガブリエウ |
DF | 2 | ンドカ ボニフェイス |
DF | 24 | 福森 晃斗 |
MF | 8 | 山根 永遠 |
MF | 4 | ユーリ ララ |
DF | 34 | 小倉 陽太 |
MF | 17 | 武田 英二郎 |
FW | 10 | カプリーニ |
FW | 13 | 小川 慶治朗 |
FW | 38 | 髙橋 利樹 |
GK | 1 | 永井 堅梧 |
---|---|---|
DF | 3 | 中村 拓海 |
MF | 7 | 井上 潮音 |
MF | 77 | 新井 瑞希 |
FW | 15 | 伊藤 翔 |
FW | 33 | 室井 彗佑 |
FW | 78 | ジョアン パウロ |
フォトギャラリー
監督コメント
(試合総括)
長いシーズン、多くの方に支えられて終えることができました。皆様に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
ゲームは開幕戦で対戦した横浜FCさんにアグレッシブなサッカーを展開していこう、自分たちが今まで積み上げてきたものを、J1が狙えるチームに全てぶつけて行こうということでスタートしました。
この長いシーズン、我々の選手は一日たりとも手を抜くことなくやってきました。どのチームにもありがちですが、選手というのは出られなかったり、苦しい時期が続くとそういうことを態度に表しがちですが、うちの選手たちはそういうことが全くなく、悔しい気持ちをピッチにぶつけて前進してくれたと思います。
今日は得点をこじ開けることはできませんでしたが、横浜FCさんに対して堂々と渡り合えたと感じています。長いシーズンで、満足できる結果だったか、最善の結果だったかというとそうではないですが、本当に1年間戦ってくれた選手、スタッフを誇りに思います。
過去5年の予算規模が成績に表れやすいという現在の定説を覆すことができず、その通りの順位になってしまったことは残念に思います。まだまだ我々に伸びしろがあると痛感した1年になったと感じています。長いシーズンでしたが、伸びしろのあるチームだと思いますし、今年の反省をしっかり分析し、来年につなげていきたいと思います。
-相手にも隙が見られたと思うが、こじ開けられなかった要因はどこにあるのか?
普段の横浜FCさんからすれば、(昇格の)プレッシャーを感じていたのかなと思います。長いボールも多く、少しリスクを回避したような攻撃があったのかなと思います。そういう中で、我々の奪いどころは良かったと思いますが、前半は相手の五角形の中心にボールを集められなかったのと、個の優れた選手が相手に多くいる中で、最後の質の部分は苦しんだ部分だと思います。そこはスタッフも選手も反省を次に活かさないといけないと思います。我々(コーチングスタッフ)からすると、要求レベルを高くしないと上位チームの守備は崩せないとさらに実感したゲームでした。さらに厳しく、もっともっとというところの要求、個人への投げかけをやっていきたいと思います。
-勝点目標はわずかに届かず、失点目標はクリアした。その点はどう思うか?
(勝点の)目標を達成できなかったことは大いなる反省点だと感じています。シーズンを通して取らないといけないゲームは多々あったと思います。直近では、愛媛さん、熊本さんのゲームもそうでした。相手のシュートを2本に抑えていたのに相手に決められて、自分たちが1点しか決まらないというようなゲームも多々ありました。勝点1の重み、得点と失点の重み、その重要性をさらに実感した1年だったと思います。
-横浜FCと引き分けるなど昇格するチームからは勝点を取れている。そこに関してはどう思うか?
上位陣との差はあったと感じています。1位(清水)、2位(横浜FC)、3位(長崎)から勝点は取れていますが、肝心の岡山、千葉、仙台には2敗しているので、そういうところからいかに勝ち点を取っていくか。そして、下位で終わったチームに対して取りこぼしをしないか。J2は拮抗しているリーグなので、「取りこぼし」という表現は間違いだとは思いますが、一つひとつ試合を積み重ねていくことで、最後の勝点が決まります。1試合の重みを改めて実感しました。
-失点45点以下を目指して年間を通してハードワークできたと思うが、そこの評価を聞かせてほしい。
今年のカラーである全員がハードワークするというところはしっかり体現できたと思います。もちろんシーズンを振り返ればもったいない失点はありました。崩されて失点したのは数えるくらいですが、セットプレーも含めて失点してしまっては勝点は取れないので、そういうゲームをしたことは反省点だと思います。
-夏で戦い方を変えた部分があったが、それも含めて来季への経験になった部分もあるのではないか?
新たに見えた形もありました。私がやりたいことが重要なのではなく、今いる選手にあった戦い方が重要になってきますので、大きなコンセプトはあるものの、マイナーチェンジをして、より勝てるチームを作っていくことが大事になると感じています。サッカーは白と黒しかなく、勝点3が取れるか取れないか。夏場に移籍する選手がいたり、3人のストライカーがケガをしたりして、4人のストライカーが欠けてしまったという状況の中で、勝点3を取るためにどういう戦い方が良いのか模索しながら戦ってきた後半戦でした。その中で見えた光もありました。できなかったことも多々ありますので、来シーズンに向けてしっかり整理しないといけないと思います。
-後半戦で失速した要因はどこにあると感じているか?
最後のちょっとした差で、それは大きな差ではないと思いますが、小さな差が大きな差となって最後の数字になって表れてくると思います。自陣のゴール前、相手のゴール前。プロセスだけではなく、グッドをパーフェクトで終われる質をさらに求めていかないといけなかったと感じています。レベルが上がるほど、そこの差が重要になってきます。高いレベルで要求して突き詰めていかないとプレーオフというところは見えてこないと改めて痛感したシーズンでした。
-細かいところがまだ足りていなかったということか?
我々自身も10センチのズレとかにもこだわって言っていかないといけない。良い流れの攻撃でグッドにしていた。そうではなくて、最後のクロスが合うとか、パスが合うとか、シュートを決め切る。レベルが上がればそれではダメだとなるので、そこまで求めないといけなかったと思います。
-今日の選手選考ではどういうことを意識したか?
最後の最後までメンバー選考は頭を悩ませた部分でした。みんなが必死にハードワークしていました。最近の試合に絡んでいない選手も決してないがしろにしていたわけではなく、常に選考にはみんなが入っていました。いろいろな思いをみんなが持っていて、たとえば山瀬功治も歴史が懸かったゴールというところもありましたし、選考に関しては悩みました。ただ、今シーズンを通して勝点3を取るメンバーを選んでいくということで、忖度なしに公平に勝点3が取れると信じた選手を選ぶことは変えずにやったつもりです。それがフェアであることが選手に対して一番大事なことだと思います。監督として一番つらいことは何かと言われるとそこの部分です。アウェイの試合ですと出発日にメンバーを伝えますが、その時間が一番つらい時間でした。だからこそ勝点3をしっかり取ることが私に義務付けられた部分だったと思います。
-J2を監督として初采配したシーズンだったが、どういう1年になったか?
選手の頑張りに助けられた1年だったと感じています。周りのスタッフもしっかりサポートしてくれましたし、みんなで前進していこうという気持ちが入った良いチームだったと感じています。サッカーは全ての選手が試合に出場できるわけではないので、どうしてももやもや感のある選手はどのチームにもいると思いますが、ピッチの上に立てばそういうことを見せずに、チームの勝利のために、自分の価値を高めるために、みんなが戦ってくれたと思います。そういう選手が集まったシーズンでしたので、1年間を通して助けられたシーズンだったと思います。
-来シーズンの始動まで2カ月くらいあると思うが、どういうことをやっていきたいか?
まずはしっかり体を休めること。あとはスタッフからすると、しっかり今年を分析すること。できたこと、できなかったことを分かった上で来シーズンにつなげていくことが大事になると思います。落ち着いた状況で時間をある程度有効に使いながら、さらに飛躍できるような時間にしていきたいと思います。
-チームが成長した中で、選手の他クラブへの移籍もあった。そういった部分を含めクラブの成長はどう見えていたか?
正直に申し上げて、サッカー界はJ1を含めてシーズン途中で重要な選手が抜かれることは世の常だと思います。その中でクラブが何ができるかを学んだシーズンだったと思います。ただ、私も契約を更新させてもらいましたが、会長、社長、強化部長と本当にタッグを組めていると思います。みんなが私利私欲ではなく、このクラブを良くしたいと思っていて、クラブも、私も、選手も、多くの部分でまだまだ成長させないといけない部分だと思いますが、できていないことに目を背けず、しっかりと成長しようという部分を一人ひとりが持っている組織だと思います。まだまだ伸びていかないといけないし、上位チームと比べるとピッチレベルだけではなく、多くの部分で劣っている部分があるのは確かだと思います。ただ、追いつけ追い越せができるスタッフが集まっていると思います。その伸びしろにポテンシャルを感じているのは正直なところです。
選手コメント
-最終戦の前に、若手選手たちの躍動も楽しみたいという話をしていたが、実際に試合ではどう感じたか?
いつも通りやろうとは心掛けていましたが、何か少し(自分自身に)ふわふわとした感じがしました。周りを見渡せば、「お疲れさま」とかそういうものを掲げてくださっているのも見えて嬉しかったですが、試合を楽しめたかというとそうではなくて、最後までピリピリしていたという印象ではあります。
-横浜FCのセットプレーに関しては警戒していたと思うが、無失点に抑えた要因はどこにあると考えているか?
一人では守れませんから、みんなが身体を張ってくれました。(相田)勇樹は顔面でブロックしてくれたり、(新保)海鈴も試合前に「関さんのために戦う」と言ってくれたりしていました。流れに身を任せて、なるようになると思って挑みました。ただ、セットプレーは今日に限らず、チームとしてしっかり対策してきています。来年以降も気を引き締めてやってくれると思います。セットプレーは攻守ともカギになるので、そういうところで強みを出してもらえればと思います。
-セレモニーでは指導者や一緒にプレーした選手からのメッセージがあった。それはどう感じたか?
セレモニーの時にお礼を言えずに申し訳なかったです。文章を書いてきてしまっていたのでお礼を伝えられなかったですが、この場をお借りして、ありがとうございますとお伝えします。素晴らしい方々にメッセージをいただけて光栄です。ありがとうございます。
-セレモニーを控えた試合やその準備というのは特別なものだったのではないか?
最近は息子と一緒に寝ていますが、ここ数日は寝る前は必ず泣いていて、どうしたらいいものかと僕も思っていましたが、息子と娘の記憶に残せるまでプレーできたのは本当に幸せだと思います。個人的にも不思議に思っています。なぜ17年間、こんなプレーヤーが続けられたのかと、自分自身も問い掛けたいですが、きっとそこには何かがあるのでしょうけれど、それも指導の世界に行って、そういうものを選手に伝えられれば良い指導者になれるのかなと、勝手ながらも思っています。
-他のゴールキーパー3人にはどういうことを伝えたいか?
1年間ありがとうございます。まだ伸びしろがある選手ばかりで、羨ましいなという思いで練習に取り組んできました。本当に未来ある選手で、(周りも)今後の彼らに期待してほしいと思います。
-引退を決めたタイミングはいつ頃だったのか?
たくさんのタイミングがあり、一つではないです。去年は最終戦でケガをして、なかなか治りの悪い部分で、1年間戦えるのかと思っていました。トレーナーの方、チームがサポートしてくれてプレーできることになり契約しました。今年1年間をプレーしていて、本当にタイミングはたくさんありました。夏も暑くて、1試合1試合戦うのも一苦労で、若い選手の平然としている姿を見て、やっぱり若いっていいなと思いながらやっていました。そういうことが重なって決断したというところです。
-サポーターや監督からも「まだまだやれるのでは」という声も聞こえてきていたが、そこはどう感じているか?
ゴールキーパーはやれるだけではダメです。しっかり結果を出さないといけませんし、常日頃、この年齢で出させてもらっている意味を自分の中で言い続けていました。結果が伴わないと自分が出ている意味がないと思っていました。それが続いた時期は正直しんどかったです。そういうところも含めて決断しました。
-関選手から見て、成長したと感じる選手を一人挙げるとすれば誰か?
個人的には平瀬大とかは能力が高いですし、後ろから見ていても頼もしかったです。ただ、ネガティブな部分が見えてしまうとずるっと行くのは若いところだと思いますが、僕も言えたものではないですが、たくましく強く進んでいってくれればと思います。平瀬は一人の人間としても、歳が離れている僕にも絡んできてくれて嬉しかったです。強いて言えば平瀬ですが、ほかにもたくさん挙げたい選手はいますが、先ほど(平瀬選手の)お父さんからわざわざご挨拶いただいたので、ここで出させてもらいました。
-指導者になるということだったが、具体的に決まっているのか?
まだ皆様の前ではお伝えできませんが、正式に決まれば、リリースなどでお伝えできればと思います。
-シーズンを終えた今の率直な感想を聞かせてほしい。
悔しいという思いが一番あります。プレーオフが見えていた中で、それを逃してしまったことが一番悔しいですし、その中で自分がチームを導けなかった責任も強く感じています。そういった意味で非常に悔しいです。
-チャンスを作る場面は年間を通して多かったが、どういうところに悔しさを感じているか?
惜しい場面とかチャンスは作れていても、入らなかったら勝てないですし、ディフェンスの選手なので守りきれなかったら勝利を逃してしまう。もっと精度を高めてやっていければ良かったというのもありますし、失点も自分のところで防げたところはあったので、そういった意味ではまだ甘かったと思います。
-この1年で手応えを感じた部分はあるか?
やれる自信は1年目の時もありました。1年目は試合に出られなかったですが、それほど絶大に何かが変わったわけではないですが、11位に終わったというところを考えると、まだまだだなというところが大きいです。崩しのところでは、ドリブルではがせるという感覚は付きましたし、クロスもフリーで上げられる時もあったので、それは(手応えに)感じました。ただ、改善しないといけないところとして、後半になっても落ちない強度やクオリティーは身につけていかないといけないと思いました。
-夏に上位チームに移籍する選手もいる中で通年でプレーをした。そこへの思いを聞かせてほしい。
今年の最初からどんな状況であっても1年間、山口でプレーすることは決めていました。そこに関してはずっと思っていたことです。プレーオフに導けなかったことは責任を感じています。チームメイトにも、監督にも、使っていただいているのに結果を出せなかったのは申し訳ないです。
-関憲太郎選手の引退について、思うところはあるか?
同じタイミングで入団させてもらい、関さんとは最初の1年と今年の1年の約2年間でした。1年目は自分がそんなに試合に出ていなかったので後ろにいる関さんの安心感を感じ取れなかったですが、今年1年間、関さんと一緒にやって、もう半端じゃないほど安心感がありました。特に自分は攻撃で前に出ることが多いですが、後ろに関さんがいるから何とかなるだろうと。その気持ちが良いか悪いかは分からないですが、そういう信頼が僕の中にありました。練習も、私生活も、本当にサッカーに懸ける姿勢があり、学べました。本当に素晴らしいゴールキーパーだったと思います。