今日初めてホームにサポーターが来てくれて、選手たちも背中を押されて、よく頑張ってくれたと思います。結果もそうですが、僕らが目指しているサッカーを表現してくれた。途中から入った選手も結果を出してくれて、気持ちのこもった、魂のこもった試合を見に来てくれたサポーターに見せられてほっとしています。嬉しく思っています。

まだまだ先は続きますし、一喜一憂することなく、中2日でこれほどできましたので、しっかり準備期間があれば、さらにインテンシティーの高い、見ている人の感動するようなゲームをしたいと思います。負け星も先行していますし、失点も取り返していませんので、これからもっと調子を上げていきたいと思います。

 

 

－試合前、どういう言葉を掛けたのか？

ここのところ負けていましたし、負け方が悪かったのですので、勝ち方負け方、戦いに挑む姿勢、モチベーションをどれだけ上げられるか。どうやったら戦える気持ちなるか。それだけを考えて2日間準備しました。連戦で使った選手、使いたくなかった選手、使わなくて済んだ選手といますが、全員の力で勝った勝点3だと思います。

 

－みらスタにサポーターが久しぶりに帰ってきた。どういうように見えたか？

スタジアムにバスで入るときから、オレンジのユニフォームの家族連れが道を歩いている。そういう光景が必要だと思いました。Jリーグがある日常、サッカーができる喜び。それを分かち合えることはやはり良いなと思いました。

 

－初先発や初出場の選手たちが活躍した。どう感じているか？

普段の練習で調子の良い、あるいは結果を出している選手を勇気を持ってピッチ送り出す。僕がやるのはそれだけで、結果が出るときも出ないときもありますが、若手が出てくる、新人が出てくる、ルーキーが出てくる。そうやってチーム力を上げるしか強化していく道はないので、これからもやはり全員で戦って行きたいと思います。

 

－誰が出ても戦えるという手応えは得たのではないか？

点を取れたし、取られなかったし、逆転勝ちができて勝ったときは浮かれ気味ですが、まだまだ課題はたくさんあります。ただ、誰が出ても同じベクトルでゴールに向かうことはできていたと思いますので、これを続けていきたいと思います。

 

－前線からのプレスがはまっていたと思うが、それも2トップにした狙いだったのか？

僕の中ではあまりシステムを変えたつもりはないですが、キャラクターとしてFWが二人いましたので、彼ら二人だけではなくて大きな矢印を相手ゴールに向けるときに、やはりスイッチを入れる人が一人二人三人いたほうがよいということで、今日も、これからも、僕らのアイデンティティーとして前から奪いに行くことを続けていきたいと思います。

 

－吉濱遼平選手を右サイドに使った。起用意図と評価は？

右サイドアタッカーについては、選手のキャラクターによって役割が変化してもよいのかなと思っています。遼平がいれば中に入る、スルーパスが出てくる。川井がオーバーラップできる。いろいろなコンビネーションが生まれる。どこかで使いたかったですが、どこで持ち味が出るかということで、今日はあのポジションでした。良かったと思います。もっと足を振ってシュートを打ってほしいし、彼の力からすればクロスやスルーパスも入れてほしいですが、ただ守備でも大きなタスクを与えていますので、あの時間までよく頑張ってくれたなと思います。

 

－4-4-2は今後もやってくか？

攻撃のときに4-3-3になり、守備ときに4-4-2になり、4-2-3-1になり、いろいろとシステムは変わってもやることは変わらないよう状況を作りたいと思います。

 

－田中陸選手を初起用した。評価は？

前回、メンバーに入れようかというところでケガをしてしまって、そこから復帰してきてトレーニングでも調子が良かった。どこかで彼の出番は来ると思って今日はベンチに入れました。右のサイドバックができたり、ボランチができたり、非常にユーティリティーな、ポリバレントな選手。サッカーを知っているし走れる。うちのチームに欠かせないピースになると思います。今日は結果を出してくれて満足です。100点満点です。

 

－河野孝汰選手は惜しいシーンもあった。動きはどう見えたか？　

彼が16歳とは考えていないです。練習で非常に良いプレーをしている。今日のシステムであれば使うことがあると思いました。彼の持ち味、シュート力、決定力の高さがJ2でも十分にできると思いましたので、使いました。今日は二つ決定的なシーンがありました。ああいうシーンが決められるストライカーにきっとなると思います。