レノファ山口FC

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明治安田生命J2リーグ 第2節

維新みらいふスタジアム

2月27日14:00Kickoff

レノファ山口FC

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VS

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ブラウブリッツ秋田

サイドバックが描く攻撃スタイル 結果直結の快走で今季初勝利へ!
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開幕戦となった熊本戦で左サイドバックで先発した14.橋本健人選手。ドリブルでボールを運んだり、ポジションの近い19.沼田駿也選手や20.田中渉選手との連係からゴールを追いかけ、雪の舞うピッチで存分に存在感を示しました。

 

来たる秋田戦で注目したい橋本選手のプレーを挙げると、一つは「サイドバック」らしからぬポジショニングで繰り出していくゴールへの積極性。中央へとずんずんと進出してシュートを放ったり、精度の高いクロスボールで決定機を作るプレーに期待が懸かります。さらには守備面での奮闘も必見です。

 

橋本選手は去年までの2年間、特別指定選手としてレノファでプレーしてきたため、プロサッカー選手としては1年目ですが、レノファでは3年目を迎えます。さっそく副キャプテンに就任し、開幕戦で先発するなど、名塚善寛監督やチームからの信頼は厚く、今後もレノファを引っ張っていってくれそうなキーマンです。

 

開幕前のインタビューで、橋本選手は新シーズンの目標を「5ゴール、10アシスト」と表明しました。サイドバックというポジションは一見すればゴールから遠く、目標を成し遂げるのは簡単ではないかもしれません。しかし、現代サッカーのサイドバックには、遠くのゴールを引き寄せる能力も求められています。

 

「サイドバック」という文字だけを見れば、ピッチのすみっこでプレーする選手という印象を受けますが、後ろに張り付いていたり、単に上下動するだけでは現代サッカーでは通用しません。名塚監督は「サッカー脳があるクレバーな選手がサイドバックをやらないことにはゲームを作れない」と断言します。ピッチ上の誰よりも頭を働かせてアイデアを出し、技術と体力を伴わせてチームを引っ張らなければならないポジションなのです。

 

実際に開幕戦では沼田選手、田中選手との連係の良さを見せていましたが、左ウイングの沼田選手が前向きにプレーできるかどうかも、橋本選手の立ち位置次第で決まるような側面があります。

 

例えば、サイドバックの文字とは裏腹に橋本選手が中央寄りの高い位置(ハーフスペース)に顔を出し、沼田選手がサイドから仕掛けていくというのも好連係の一つ。また、橋本選手がドリブルで仕掛けてクロスを上げたり、ミドルシュートを果敢に狙ったりすると相手も警戒せざるを得ず、守備のバランスを崩すことにもつながります。

 

そのように攻撃局面で味方にとって助かる選手であり、相手にとっては嫌がられる選手になれるポジションがサイドバックですが、やはり相手のサイド攻撃を抑えるための守備もしなければなりません。

 

「マルチタスクをこなすためには弱点があってはならないと思っています。守備もできないといけないし、できないことがあってはいけないと考えています」

 

そう話す橋本選手。今年のテーマに「躍進」を掲げ、課題の克服にも積極的に取り組んでいます。

熊本戦では左サイドの裏へとボールを送られ、失点を喫してしまいました。相手選手とチェイスしても十分に対応できる走力がありますが、一瞬の隙を突かれての失点でした。前のめりになる分、守備への切り替えや守備のためのランニングなどの一種のネガティブな行動に対しても、持ち前のサッカーIQを発揮しなければなりません。秋田戦では今度こそ無失点に抑えたいところです。

 

特に秋田はロングボールを多用してレノファのゴールへと迫ってきます。背後を取られないためにはスペースのケアやリスク管理が大切ですし、フィジカル勝負を挑まれても負けないための体の使い方が肝要。攻撃のアイデアを磨く傍ら、守備力の強化も図っている橋本選手にとっては現在地を確かめる試合にもなりそうです。

 

「アグレッシブで自分たちからアクションを起こす攻撃や守備をやっていきたいです」と誓う橋本選手。開幕戦で得た手応えと課題を胸に、秋田戦では結果直結のプレーで勝利を目指します。

 

 


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