PICK UP PLAYER 沖田 康佑|RENOFA YAMAGUCHI FC

VOL.5「終わりなき挑戦。」

♯25 沖田 康佑 KOSUKE OKITA

2010年シーズンMDP(5/16号)に掲載された記事です。

IMG_5352.JPG 4月25日の日立笠戸戦。前日に知らされたという入団後初のメンバー入りを果たすと、残り時間わずかとなった後半35分にはボランチとしてピッチに立った。

「周りの音が全く聞こえませんでした。かなり緊張しました。みんなにもバレバレで後から結構言われましたね(苦笑)」
18歳と3ヶ月での出場はレノファ史上2番目の若さ。短い時間であったもののシュートを放つなど積極的な姿勢が目立った。
「先輩達に助けてもらいました。短い時間だったけどすごく楽しくて気持ちよかったですね。だからこれからも試合に出られるよう努力するだけです。」

宇部市出身。「高校選手権に出るために」進んだ小野田工高時代には国体チームの10番を背負った。惜しくも選手権出場は叶わなかったが、次のサッカー人生の選択は心に決めていた。
「レノファでプレーしたい。」

レノファが設立された2006年、沖田はまだ中学生。彼がレノファを意識し始めたのは高校2年生の春のこと。#1澤野との出会いが全ての始まりだった。
「澤野さんが小野田工高に赴任してきてサッカー部で指導を受けました。サッカー観や考え方など本当に衝撃的で『レノファに行けばサッカーがもっとうまくなれる』って思いましたね。フクさん(#7福原)達を高校に呼んでくれて一緒にプレーもさせてもらいました。それからはずっとレノファでサッカーやりたいなって。」

 2009年シーズンのレノファのホームゲームには都合がつく限り会場に足を運び、実際のプレーを必死に目で追った。1年後にあのピッチに自分がいることをイメージしながら。
高校卒業後にはセレクションを受験し、見事入団。4月からは就職した会社での仕事とサッカーに打ち込む日々が続いている。

「仕事もレノファも1年目。学ぶことが沢山あって毎日楽しいですよ。今日はどんな練習するんだろうとか考えてたらワクワクするし、充実しています。先輩達も絡んでくれて可愛がってくれます。優太さん(#18)は家に泊めてくれて、料理作ってくれたり次の日の弁当も作ってくれたりするんですよ。本当に良くしてくれて感謝しています。」

チームではもちろん最年少。可愛がってくれる先輩達も、試合に出るためには乗り越えなくてはならない大きな壁となる。ポジションの中盤はまさに激戦区。身につけなくてはならない技術、戦術は多い。

「試合に出ていない時は同じポジションの選手の動きを良く観察しています。特に佑治さん(#30)のプレーは勉強になる。あとは前線に飛び出す動きとか自分に出来るプレーを伸ばしていきたいですね。月岡監督はちゃんと見てくれているし、チャンスをいつ貰えてもイメージ通りにプレー出来るよう常に準備しておきたいと思います。まずはメンバーに毎試合入ること、そして試合に出る。」

IMG_5403.JPG レノファ入団後、悩みぬいた末に考案した「サイン」もサポーターから受ける声援も何もかもが初めて。「J」を目指すチームの一員となったことに改めて責任と誇りを感じている。
「以前僕が観戦していた時よりも応援がパワーアップしてますよね。声を出す人だけじゃなくてみんなで手拍子してくれるじゃないですか?すごく力が湧いてくるし、ひとつになれている感じがします。初めてユニホームを着た時に感じた『重み』と『誇り』は今も大事にしています。だからピッチでみんなの気持ちに応えたい。」

練習がオフの日には母校・厚南小学校を訪ねてサッカー少年達と一緒にボールを追う。
「僕の原点です。小学生の時は本当に下手くそでしたね(笑)でも、サッカーが大好きで毎日ボールを蹴っていました。今日までサッカーを続けられて本当に幸せです。親にもすごく感謝していますよ。『うるさい』とか言っちゃいますけど、寝る前にふと考えたら正しい事言われてるなぁって。試合には良く来ていて今日もきっとスタンドのどこかにいるはず(笑)他にも支えてくれている人達への感謝の気持ちを忘れずにプレーしています。もっと上手くなるのはもちろん、そういった気持ちを持つことや向上心を持って努力していくことの大切さを子供たちに伝えられる選手になりたいですね。」

レノファに憧れた少年は少し逞しくなってオレンジの戦士の一員となった。

「次はJFL。」夢と挑戦は繰り返す。
永遠のサッカー少年の未来図には、はっきりと「J」への道が描かれている。

♯25 MF 沖田 康佑(おきた・こうすけ)
1992年1月13日生 山口県宇部市出身
170cm・63kg
ポジション:MF
前所属:小野田工業高校
今春に高校を卒業したばかりのルーキー。第3節に念願の初出場を果たす。運動量を生かしたプレーで中盤を支える。コンスタントにメンバー入りすることが目下の目標となる。