VOL.1「オレンジの誇りを胸に。」
♯16 田村 隆生 RYUSEI TAMURA
2010年シーズンMDP(4/17号)に掲載された記事です。
期待の新加入の一人、#16田村隆生。4年ぶりに故郷へ凱旋した22歳がレノファを悲願のJFL昇格へ導く。
田村は、山口県柳井市出身。中学卒業後は親元を離れ、高校サッカーの名門・多々良学園(現・高川学園)へ入学した。3年時、主力として出場した全国高校サッカー選手権ではベスト4に進出し、優勝した野洲高校(滋賀県)に惜しくも敗れたものの県勢初となる国立のピッチを経験。多々良学園、そして山口の名を全国に轟かせた。
その後、長野県の大原学園を経て、昨季はレノファと同じくJFL昇格を目指す東北リーグの強豪「福島ユナイテッドFC」でプレー。活躍が期待されたが、怪我による長期離脱の影響もあり、満足のいくシーズンを送ることが出来なかった。
シーズンオフには退団を決意、そして「頭の中にはいつもあった」という故郷・山口でのプレーを目指してレノファのセレクションを受験する。セレクションでは多くの首脳陣が太鼓判を押すほどの高いパフォーマンスを見せ、見事入団に至った。
迎えたチーム合流当日。場所は「懐かしい匂いがした」と振り返る母校のグラウンド。苦労と栄光を味わった思い出深き場所で、田村の再挑戦がスタートした。
「自信はある」と語るように加入後はすぐに実力を発揮。その言葉が本物であることを瞬く間に示し、主力としての活躍を予感させるプレーを見せている。
見てもらいたいのはドリブル。柔らかなボールタッチとスピードの緩急を織り交ぜたドリブルで敵陣の守備網をするりと抜け出しビッグチャンスを演出する。
攻撃的なポジションだけでなくサイドバックやボランチと、マルチなポジションにも対応するが「どこのポジションにいても攻撃的にいく。」とあくまでも攻めの姿勢を貫く。
「レノファは本当に良いチームだと思う。サッカーをやっていて楽しい。みんながサッカーをやりやすい環境を作っている感じがします。年齢関係なく、話をするにしても聞くにしてもコミュニケーションがすごく取りやすいし、これって強いチームになるためにはとても大事なことですよね。これからも自分の考えを持ちながらも、みんなで共通の意識を作り上げて行きたいと思います。」
と、早くも溶け込んだチームで大きな手応えを感じるとともにより強いチームへ進化するべく前を向く。すべてはJFL昇格のため。そして、故郷・山口県のため。
「4年ぶりですね、山口は。懐かしいなって思います。高校まで過ごした場所だし、当時試合に行った場所や道もなんとなく覚えています。地元の友達も激励の連絡をくれるし、頑張らなきゃいけないですね。僕らが活躍して山口を盛り上げていきたい。そしてレノファを山口の人たちが戻って来る場所、そんなチームにしたいですね。」
故郷への思いを語ると、高校以来になるオレンジ色のユニホームに袖を通した。
「もう一度この色のユニホームを着ることが出来て幸せです。やっぱりオレンジが一番ですね。力が湧いてきます。」
準備は整った。
「JFLに行く。レノファで。」
#16田村隆生(たむら・りゅうせい)
1987年6月7日生。山口県柳井市出身。
172cm65kg
DF・MF
前所属:福島ユナイテッドFC
期待の新加入の一人。攻撃力を最大の武器とし、しなやかなドリブルで相手陣網を突破する。様々なポジションをこなすユーティリティー性にも優れる。

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